作品158_山戸ユカさん「1バーナークッキング」イラスト [作品]
アウトドア料理研究家の山戸ユカさんという方の新しく出た本「1(ワン)バーナークッキング」。その名のとおり、アウトドア用の「バーナー」1つでできる料理ということ。紹介されている料理は、本当においしそうなものばかりでごくり。という感じですよ。
◎書店やアマゾンなどで発売中
http://www.bidders.co.jp/dap/sv/nor1?id=157842188&p=y%23body
さて、この本でぼくはイラストレーションを担当しました。表紙は、山を幾何学的に切ったもの。あ、なんか見たことあるのと似ている!と思ったかたは、ぼくの作品をいろいろ見ているかたです。左は帯をつけた状態。
今回は、全体にそぎ落としたシンプルなカタチというのが自分の中のテーマで、そう、串田孫一さんの本の挿絵のような。そんなイメージが頭にありました。アイコンのように、1色だけで表現するシンプルな記号のような絵。そんな風に仕上がったことには満足しています。
中ページでは、各章扉の絵をつくりました。では続いてそれもご紹介。
第1章のテーマは、ピクニック。
いろいろなアイデアスケッチを出し、このカップとポットでというご希望から制作。カップの中に、木を入れたのはアウトドアということからのこだわりです。
第2章のテーマは、登山。
山のカタチですが、表紙とは少し違うものをいくつかスケッチしてこれに決まりました。こういうパキッとしたシャープな絵、自分としてもとても好きです。
第3章のテーマは、キャンプ。
テントを描いてください、というリクエスト。だいたいすんなり進みましたが、唯一これが決まるのに時間がかかった気がします。このテント、ピティという名前のものだそう。写真を見せてもらい、ぼくなりに単純化した絵です。
第4章は、デイキャンプ。
ということで、車でいろいろ食器なども運んで楽しむ、ということかな。これはワーゲンのワゴン型を、横からみた絵です。これが、結構難しかった。だって、ワーゲンの特徴って前から見た「あの顔」だから。横からみてしまうと、なかなか特徴がつかみづらかったから。いつか、ワーゲンの赤などに乗りたいと思う。
第5章は、バーナーなど器具の紹介。
この元気モリモリみたいなポーズのモノは、バーナーをディフォルメしたカタチなのでした。わざと、ちょっとイビツにして生きているみたいにしたんだ。
裏表紙の木のモチーフ。
という感じで、楽しく制作しました。料理家の山戸ユカさんにはお会いしたことは無いけれど、きっと、とても元気で楽しい人なのではないかと想像します。ここに載っているのは、そういう料理だと思ったから。自分に合った楽しい仕事だった。とてもやりやすく仕事させていただいた編集の浅見さん、細山田デザイン事務所さんにも感謝いたします。