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「古道具、その行き先」坂田和實の40年/渋谷区立松濤美術館 [美術・デザイン探訪]

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昨日は午前中から展示のハガキを書いた。今までの展示で、毎回毎回記帳してくださった方々の積み重なり。もうリストは何百、となっていてなかなか多くなってきて、今後はどうしようなどとも毎回思うけど、やはり紙のハガキというのは受け取ったらうれしいものではないかと思うので、がんばって投函することにしている。
それが午後に終わったので、夕方渋谷へ。最近、妻が人づてに教えてもらった展示、松濤美術館で今やっている「古道具、その行き先」を観た。「古道具坂田」というお店の坂田和實さんという方のコレクションなのだろうか。民芸館に近い風合いのモノたちが、国も年代も超えて心地良くひとつの空間に並ぶ。今ぼくたちが観て感じ取りたい、そういうモノたちだった。この感じ、今だからこそ、ぼくたちにはとても心に響く展示だった。意図やデザインされた、ということとは別の次元にあるもの。
生活道具が古びて朽ちたもの。古い布を継ぎ合わせたもの。海外の国々の道具や、お守り・神様の存在であるオブジェなど。普通は美術館にも、部屋にも?飾らないものかもしれない。でもその時間の経過と朽ちて行く時に美しさがあって、それを見つめるということなのかと思った。単に古びて汚れてしまったね、といえばそれまで。それを美しいと見るかどうかは、多分、その人次第の感性だから。この展示は、とても内面に響くものだった。

◉古道具、その行き先 坂田和實の40年
会期:2012年10月3日から11月25日
会場:渋谷区立松濤美術館
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