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民藝の旅、瀬戸へ1/小春花製陶 [民藝・手仕事・古道具]

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今年の民藝の旅がスタートです。全国の民藝を巡る旅はまだまだ続きそう。今回は以前から予定していた愛知県の瀬戸へ行ってきました。そう、「せともの」の瀬戸です。瀬戸の伝統ある民藝の流れを汲む器については、民藝の本でも度々登場したり、器店でも見ていいなあと思っていましたので、その特徴的な器の姿は見て知っていましたが、今回3カ所の窯元を実際に見学できました。

出発の日、まずは名古屋に到着、尾張瀬戸という駅へ。そこからバスに乗り「小春花製陶」という窯元さんへ。天気はあいにくの雨になりました。バスを降りて歩いて行くと、ひっそりとした街の中にいくつも製陶所があるようでした。こちらも本で見ていたので訪ねたのですが、本来あまり見学は受け付けていないそうです。なので当然その場では販売をしておらず。でも中を見学させていただきました。伝統的な「麦藁手」と呼ばれる線の模様がついた手法の器で実績のある窯のようです。

ただ、現在はそれだけではなく、もっと一般的で身近に売っているような、手軽な日用陶器が中心のように見受けられました。それらは、いわゆる「民藝」と呼ばれるものとは相対する種類のものです。でも、それを欲しい人、またはそういうものを必要としている人だって確かにいるのです。それは、誰に対してつくるかということの違いで、たとえ民藝ではなくても、すべてが同じように手づくりのモノ。ひとつひとつ絵をつけ、ひとつひとつ丁寧に仕上げて手間をかけてつくられている器を見せてもらい、モノづくりについてまた考えさせられました。どれが良い意匠だからそれが正しくて偉い、ということは一概には言えないのではないかとも考えさせられます。

伝統的な「麦藁手」のものを共販センターのようなところで売っているのかも知れなかったですが、今回は寄ることができなかったことが残念でした。お忙しいところをご親切に見せていただき本当に感謝いたします。

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工房にはたくさんの器が置かれていました。
タグ:民藝
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