郷土玩具の旅/カラーブックス [本と古本]
この前鎌倉へ行ったときに、古本屋さんのワゴンをチラッと覗いたら、この2冊が100円で売られてました。いままでカラーブックスはたくさん見つけては買ってきたのですが、これは見たこと無かった。見つけてアッと声をあげたところ、お店の方が「出会いですなあ。」と言いました。「西日本編」「東日本編」と分かれています。内容も素晴らしかったので載せることとしました。
民藝に興味を持ってからその中に含まれるべきであろう「郷土玩具」にもとても興味があります。チャールズ・イームズや猪熊弦一郎が、自邸に世界中の国々の郷土玩具や民藝や古道具を集めたように、いろいろな国々のものを隣あわせで並べても調和する。そのとき、造形には国なんて関係ないんだなあと思うのと、まったく別な文化の国の中でつくられたモノが調和し合うことに気づいて、その新鮮さを感じることがとても楽しいのではないかなあと思うのです。
最近少し残念だなあと思うこと。それは、民藝の流れの器や、こうした民藝玩具もそうなんですが、ほんとに特定の一部のお店でしか手に入らないこと(しかも東京だけだったりする)。東京で人気のあるつくり手の器なども、地元ではあまり一般的なお店では売っていなかったりで、東京では展示会などあるのですが、その土地では知られていなかったり使われてなかったりするような・・・そこが、何だか残念で。
表紙は渋ーいですが、本当の意味でかわいいの宝庫。中身も少しご覧下さい。
この猿、実際に見たい。
なんともあたたかい形。
これはかわいい。
こけしというのもいろいろな顔の表情、形。場所によって違うのですね。
日本独自でつくられたものでも、外国のものみたいにも見える。やはり同じ人間、造形感覚というのは、どこかでつながる感じ。