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倉敷堤窯を訪れて その1 [民藝・手仕事・古道具]


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新年が明けたばかりの1月4日、倉敷堤窯へおじゃましました。年明け早々なので難しいかなと思ってお聞きするとすんなりOKしてくださった武内真木さん。お会いしてみると、武内さんはとても優しい方でした。優しいというだけではなく、すべてにおいてなんとも素敵な考え方と視点を持った方で、ぼくたちをあたたかく迎えてくださいました。いろいろなお店の話、日本の民藝から世界の民芸のことまで、たくさんお話ししてくださった武内さん。とても楽しいひとときでした。

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ぼくも切り絵をやっていることをお話しし、トリベルやポストカードなど見ていただいたりしました。ぼくは今「型染め」に興味を持っていると言うと、出て来たのは三代澤本寿(みよさわもとじゅ)の本。松本で展覧会があった数年前の図録で、それはまさに、今ぼくが調べていて見たいと思っていた作り手で、欲しかった本そのものでした。早速その場でうれしく拝見し、なんてタイムリーだろうと思ってお返ししたら、何と「それは差し上げます」と武内さん。ずっと大事にして、何度も見たいと思います。そして三代澤さんがデザインしたという型染め(紙に染めたもの)の図案作品の実物ファイルを見せていただきました(上の写真)。それはとても美しくもあたたかいデザインで、かつとてもモダンなものでした。いつかこういうものもやってみたいなと思いました。また、松本のカレー屋さんには、三代澤さんの型染めの原画が飾られているということも教えていただきました。・・・ああ、次は再度松本の旅か?

窯ももちろん見せていただき、美しい器も買わせていただきました。器についてもとても丁寧に語ってくださった武内さん。購入した器については、また別記事で載せます。こうして、旅で実際に作り手から貴重なお話を聞ける事はとてもうれしくありがたいことです。こういった体験によって、いろいろなモノの見方、自分たちがこうありたいということ、また何を求めて行きたいかということも、少しずつ見えてくるように思います。同時に、自分のデザインソースも幅が広がっていくように思っています。また、器や民藝だけではなく、そのまわりにあることにも目を向けていきたいと思うようになってきているというのも、旅からの良い影響かもしれません。

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これも三代澤本寿さんの絵とのことです。武内さんの部屋に飾られてました。味がありモダンな絵です。

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いろいろな本を見せていただき、お話してくださいました。とても楽しい時間。世界の民芸のこともとても詳しい武内さん。

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工房ももちろん見せていただきました。さまざまな民藝の名工たちが訪れたという歴史を感じさせます。武内さんは、ここで一人で作業されているそうです。

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美しい形をした器。凹凸のある絵が入ったローラーで模様を付けるという丸皿、ぼくたちも購入させていただきました。エレガントな姿です。
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