SSブログ

亀戸天満宮の鷽替え [民藝・手仕事・古道具]


IMG_9424 b2.JPG

今まで、古道具屋などで鷽を買ったことはあるのだけど、昨日、初めて東京都江東区にある亀戸天満宮(亀戸天神)の鷽替えへ朝から行ってみました。亀戸のものは、上の写真だと左から、一番左、3番目、5番目のものです。カールしたヘアースタイルのものは福岡の太宰府天満宮のもの。左から4番目の「日の丸」を持った鷽は、以前友人にいただいた東京国立市にある谷保天満宮のもの。使っている色は(亀戸のものでは羽に緑が使われますが)共通しています。

鷽替えの「木鷽」という授かりものは、実際にいる鷽という鳥がモチーフ(全然似てはいないかも知れないが)。人々がついた「嘘」と掛けていて、一年間のうちについた「嘘」を「誠」に取り替えるという意味で、開運、幸福を招くという意味があるそうです。鷽替えという行事は全国の天満宮で行われることが多く、各地で授与される鷽は、それぞれに形とデザインが異なります。

亀戸天満宮の鷽は、丸太状の木の角を面取りして出来たものに赤白黒緑で彩色されたなかなか力強い形をしています。小さいものから大きなものまで10種類のサイズにわたります。愛嬌ある微笑ましい姿ですね。今、郷土玩具を集める方々も多いようですね。これは媚びた可愛らしさ(例えば、ゆるキャラ)とはまったく違う視点でつくられたものだと思っています。だからぼくは、フォークアートに通じるようなこうした郷土玩具が好きです。

↓後ろはこうなっています。
kameidouso.JPG

後ろは切れ込みが入っており、羽の感じが表現されています。一番左のものは、古道具屋で買ったので古びています。ぼくは古くなった感じが好きです。

IMG_9408b.JPG

一体一体にこうした味わい深い説明を巻いて渡してくれます。

IMG_9384b.JPG

鷽替えということは、新しいものと替えるという行いです。古い鷽を持って来た人が、お返しする場所へ置いて行きます。

IMG_9383b.JPG

9時頃行ったのですが、すでに長蛇の列。30分以上は並んだかと思います。テントで何人もの巫女さんにより授与されており、2万円以上授けるひとも見かけました。

IMG_9379b.JPG
nice!(5) 

nice! 5

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。