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具象は架空のモチーフ [作品]


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(C)YUYA 2014

昨日も作品をつくりました。そう毎日はムリですが、思いついたからやったという感じ。この写真はその絵のほんの一部分。今回は具象です。ぼくが具象のときにいつも思っていること。それは、具体的に実物に似せてつくろうと思うことはないということです。いつも、絵の中のモチーフは自分から出てきた形で良いのだと思っています。花も木も動物も、ある個体を意識するのではなく、自分がつくり出すある意味「架空の形」にするべき。何となくいつもそう思って絵をつくっていましたが、あるとき詩人で絵も描かれる藤富保男先生が「あなたの絵は架空のものを描くからいいんだよ」とおっしゃり、やはりその考え方で良いのだとぼくは思い直したのでした。ありのままを上手く描ける(描こうとする)人もいるけれど、ぼくはそういうタイプでは無い。心を込めて自分の手からうまれる形をつくりたいと思っています。

今回仕上がった作品は、民藝の雰囲気を感じる部分もあり、北欧やヨーロッパの感じもあり、少し不思議なものになりました。多分、今しか出来ない感じと言えるのかも知れません。自分が切り絵を始めた頃の作品の感じで今やろうとしても、多分もう出来ないのと同じように。文字を入れなくても、笑っている顔などを入れなくても、絵全体は楽しい雰囲気のものになりました。この作品もまたいつ見ていただけるかわかりませんが、今の自分が素直な気持ちでつくったものだと言えます。
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