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黒の重要性 [コラム]


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先日「美の巨人」というテレビ番組を見た。我が家は普段テレビをほとんど見ないのだけど、たまに興味ある内容の時だけ見ることにしている。内容は、亀倉雄策の東京オリンピックのポスターについてのエピソードだった。3部作となっているそのオリンピック告知のポスターの構成について、見せ方の仕組みについても解説されていてとても興味深い内容だった。また、日本の家紋についても、デザイナーの視点から鋭く読み解いてデザインの参考にしているということ、画面の中での黒の効果的な使い方など、とてもためになることが紹介されていた。黒の重要性については、5年くらい前に切り絵を始めたときからぼくも常に感じていたこと。だから、改めて言葉できちんと解説されたとき、なんだかスッキリした。「黒が入ると画面がキリッと引き締まって絵全体にメリハリが付く」と実際に作品を作っていく中で試しながらぼくは実感していたけれど、そのことを番組内では「黒により奥行きと立体感が出る」という言い方をしていたと思う。また、単純な要素を組み合わせて強いインパクトを残すデザインを作り出す技術についても解説されており、そもそも作り手が基本的に持っているデザインに対するモノの見方と精神が重要だと改めて感じながら見た。

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