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芹沢銈介美術館/蒐集家・芹沢銈介 選択という名の創造 [民藝・手仕事・古道具]


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自邸の内部1

静岡へ小旅行してきました。今回は民藝の旅であります。ずっと行ってみたかった静岡県立芹沢銈介美術館へ初めて行くことができました。登呂遺跡のすぐ脇にあり、現在「蒐集家・芹沢銈介―選択という名の創造」が開催されていて、芹沢銈介の作品のほか、芹沢銈介による蒐集(しゅうしゅう)物の展示がされています。ここ何年かぼくがとても興味を持って集めてもいる世界中の民芸品が盛りだくさんに展示されていました。どれも素晴らしく楽しいものばかりで、珍しいものも結構あり、とても楽しめました。ほとんどのものが、今はもう作られていない民芸品だと思います。集められた当時は、ああいったものが普通に手に入ったのだというのがとてもうらやましくもあります。そもそも「民芸品」なのに今は見つかっても買えない値段の骨董品になっていることが多いですから。

芹沢銈介の型絵染(型染めによりつくられた絵)の中でも、文字をそのまま絵として用いたものがぼくは特に好きです。切り絵と共通点も多く、アイデア・色合い・デザイン・構図のすべてが参考になります。どこか無国籍な感覚が漂うものも多いのは、やはり世界中の民芸品を見てインスピレーションを得ていたからなのでしょうか。観察眼や作品をつくるときの視点も参考にしたいところです。

上の写真は、移築されてここへ来たという、美術館すぐ近くにある芹沢銈介の自邸。この日はちょうど祝日で公開されており、見ることができました(部屋の中には入れず、土間から部屋を覗く感じ)。この部屋がまた素晴らしい。こういう部屋で創作していたのだなあと感じつつ見てきました。

建築家の白井晟一の設計による美術館の建物自体も素晴らしい。美術館でありながら、どこか住宅のようなスケール感も感じる、あたたかみのある空気感の建物です。作品や民芸品の保護のためか、展示室に自然光を入れていないのが残念な気もしました。気がつけば2時間以上、じっくりと美術館を観ました。まずは一つ目の目的、大満足でした。

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以下、自邸の内部。
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