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アトリエぬいや/静岡県浜松市 [民藝・手仕事・古道具]


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お店の2階

芹沢銈介美術館のあとは、車を走らせて浜松へ。今回も結果としては割とタイムテーブルで時間に余裕の無い旅になってしまいましたが、それもまた我が家の運命。浜松で行きたかったお店は「アトリエぬいや」さん。この日は型染め作家の山内武志さんがちょうどお店にいらっしゃる日と伺っていたのです。お店へ着くと2時半頃だったのですが、そのとき、ちょうど山内さんがいらしてお店を開けて下さったのです。なんというタイミング。遅くなった!と思ったのですが実はちょうど良かったという。

なんと山内さんの愛犬が亡くなったとのことで、いろいろ大変だったところ、ご親切にしていただきました。とてもあたたかい方で、ぼくも事前に型染めのことを聞きたいとメールでもお伝えしていたのでいろいろな角度から、型染めの技法や考えを教えて下さいました。とは言っても、ぼくはまだ実際に型染めをやっていないので、分からない部分もありましたが・・・とてもありがたく楽しい時間でした。売られている布はほとんど山内さんデザインによるもの。バッグやのれん、多数の種類が揃う手ぬぐい。とても潔い大らかなデザインが踊っているような山内さんの布。お人柄がよく出ているなあと感じられ、とても素敵な手仕事でした。いくつも欲しいものがありましたが、我が家が買ったのはテーブルクロスに丁度良い布を2枚、デスクの椅子に敷く椅子敷き用座布団、手ぬぐいです。どれも気に入っています。のれんも今度行ったら買いたいと思いました。

山内さんは芹沢銈介のお弟子さん。昔、パリで芹沢銈介の展覧会が開催されたときも、会場設営などバッチリ仕事されたという方なのでした。そのエピソードなどもお話してくださいました。また、やはりいろいろなものを幅広く見ているからこそ、こうした大らかなデザインができるのだと思いました。山内さんの口から何度も北欧フィンランドの「マリメッコ」という言葉が出てくる事もまったくぼくにとっては意外ではなく、やはり北欧も日本も手仕事の感覚では確かにつながっている。失礼ながら、あんなに気取らない素朴な山内さんのような方がとびきり大胆でカッコいいテキスタイルを生み出している事がなんてカッコいいのだろうと思います。薄っぺらいイマドキ感あふれるようなものとは、明らかに違う深みがあります。とても勉強になりました。

そしてなんと!このアトリエぬいやさん、世界の民芸品も少し扱っていて、まさにぼくが欲しいものが普通に居たのです。そのお話は、次回にしましょう。布と世界の民芸と両方見られるとは最高です。

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これは、我が家が買ったテーブルクロス。楽しい三角形のパターン。

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我が家が買ったてぬぐい。

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お店の1階。

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