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イエラ・マリ展/板橋区立美術館 [美術・デザイン探訪]


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「イエラ・マリ展 - 字のない絵本の世界」を見に久しぶりに板橋区立美術館へ。イエラ・マリはイタリアの絵本作家でありデザイナー。何冊か持っていて知っていて、文字の無い絵本の人というイメージでしたが、それをもう少し深く理解できた気がします。とても静かで独特の空気が流れるこの人の絵本は、子ども向けというより、大人が楽しめるものかもしれません。文字が無いことで、より話の内容も際立っているように思いました。絵について見てみると、繊細で、かなりデザインされた絵だと感じました。計算されつくされたレイアウト、線、調子、色合い。動物など顔の表情も決して笑っていない、媚びていない。けれど、冷たい感じとも違う。とても不思議ですが引き込まれる絵本の世界です。ロビーのところには、イエラ・マリ以外の「文字の無い絵本」が集められていて、これも楽しめました。この中で最近出たものでも良いなあと思うまったく知らなかった絵本作家のものもあり、良い勉強になりました。板橋区立美術館へは以前もブルーノ・ムナーリ展を観に行きました。良い展示をやっていてもう少し近ければ良いなあと。

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