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好きな喫茶店 [喫茶・ショップ]


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好きな喫茶店に行きたいなと思う。薄暗いコーヒー通が行くようなお店が好みではないのです。ぼくたちがよく行くのは、明るい感じが多い。コーヒーが大好きというよりは、コーヒーを飲んで居心地良い空間にいるのが好きなのかもしれない。ぼくは砂糖いれてしまうしね。好きな神保町ではさぼうる2でナポリタンを食べ、古本を探したあとには近江屋洋菓子店へ。京都へ行けばスマートコーヒーとイノダコーヒへ。喫茶店の空間が、喫茶店にあるコーヒー以外の食べものが、コーヒー以上にたぶんぼくは好きなのだ。鎌倉の喫茶店イワタは、以前は空いててよかったなあと思いました。最近いつも混んでる。ここ、ホットケーキに特徴があります。松本も結構好きな感じの喫茶店が多かった。喫茶天国の県はどこなんだろう。
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HOUSE INDUSTRIESのお二人からのプレゼント [コラム]


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昨日の午前中、段ボールの小包みが届きました。何だろうと思って開けてみると何とアメリカのHOUSE INDUSTRIESのお二人(Andy さん & Stephanieさん)からのプレゼントでした。オレンジ一色でパターンやフォントが染められたセンスのいいコットン・タオル、木の立方体から成る「こけし」のブロック・トイ、アレキサンダー・ジラルドのプロダクツを紹介する素敵なフライヤーなどなどが「楽しんでもらえたら」と書かれたメッセージとともに送られてきたのでした。なんともうれしい!今までお会いしたこともなく、びっくりしましたが、本当にどうもありがとうございます。心のこもった感じがとてもうれしいです。アンディ・クルズさんはフォントデザインで有名な方で、ハーマンミラーストアでも商品を見たことがあります。小さいテーブルLTRTに自らデザインされたタイプデザインをプリントした復刻なども手がけられている方。

キッカケは、あるときFacebookでStephanieさんからつながってくださり、インスタグラムでもぼくの作品などを見て下さっているようで、nidの「トリベル」もご覧になったとか。驚きですね!何度かメッセージをいただいてやりとりしたのでした。お聞きすると、フォークトイも好きで日本に来る時は日本民藝館に寄られるというお二人。いつかお会いできたらうれしいなあと思っています。ネットというのは、世界とつながっているんだなあと、今更ながら実感した印象的な出来事でした。アレキサンダー・ジラルドの木の人形はいつか買いたいなと思っているもののひとつです。THANKS A LOT!

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小鹿田焼スープカップ [民藝・手仕事・古道具]


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木曜日に鎌倉へ行ったときに寄った民藝店、もやい工藝。わが家が大好きなお店で鎌倉へ行けばだいたい寄っています。小鹿田、益子、湯町、出西窯など代表的な窯の特に良いものだけが揃っている印象でいつも欲しいものがあるお店。今回は気になっていたスープカップを買おうということに。よく知られる飛鉋(とびかんな)などではないですが、これも小鹿田焼のスープカップです。九州の小鹿田には10軒以上の窯があり、これは黒木さんという若手の方のカップで前から欲しいと思っていたものです。このフォルムで、いくつか違った色と手法のカップがあって、以前は刷毛目のものと櫛描きのものを買いました(以前九州で買ったものはこちら)。
今回はライン模様が入ったこれを。どこか多国籍な世界の民芸という雰囲気もあり、モダンな感覚も漂うこのカップ、スープだけではなく、牛乳が入ったコーヒーなどを飲んでもいいなとも話しながら、ぼくたちはとても気に入ったのでした。この色、お店に在庫があったのは2つだけということで今回買えてよかった。

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そして、妻はれんげを見つけ、以前から欲しかったということで益子のものを購入。こういったカトラリー類、なかなか揃えるのが難しい。わが家では、民藝の器をいろいろ使っている中で、やはりそれに合ったスプーンやフォークを合わせたいということになってきました。民藝の器は比較的多くのタイプのものがいろいろなお店で手に入るのですが、カトラリー類はそれに比べてとても少ない。良いものを見つけたときに少しずつ買います。

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吉田慶子さんと黒木千波留さん/鎌倉・西御門サローネ [音楽]


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昨日はしっとりと雨が降る一日でしたが、鎌倉の洋館「西御門サローネ」へ、サンバカンソンやボサノヴァを歌う吉田慶子さんのライヴを聴きに行きました。このライヴ、ぼくたちもよくおじゃまする、堀内隆志さんによる鎌倉の人気カフェ「ディモンシュ」の20周年イベントの一貫だそうです。20周年て本当にすごいことです。おめでとうございます!

今回は歌とギターではなく、黒木千波留さんのピアノで吉田慶子さんが歌うという内容(マガジンワールドによる堀内さん執筆によるイベント告知はこちら)。吉田さんの新作「ソネット」からの曲が中心で、とても美しい音楽をゆっくりと心地良い空間で聴けました。吉田さんが歌いだすと、窓の外の鳥が鳴き、雨のシトシトした音も相まって、平日の昼間の特別な時間に鎌倉の洋館で鳴る音楽。黒木さんのピアノ、今回初めて生で聴いたのですが、とても素敵でした。繊細でやわらかく歌に寄り添うピアノで、ブラジルやフランスやどこか知らない国の響きを感じます。お二人のトークもとても楽しく、やっぱり慶子さんはとても面白い。わが家から鎌倉は少し遠いのですが良い音楽が聴けて本当に良かったです。家に帰ってから、黒木さんの映画音楽をテーマにしたアルバムを聴きながら、妻と二人で昼間のライヴのことや吉田さんと黒木さんのお音楽のことなど、あれこれ話しながら鎌倉駅で買って来た押し寿司などの夕飯を食べました。慶子さんと黒木さん、そして堀内さんともお会いできてうれしい1日でした。

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ルイス・ヴァン・ダイクのピアノ [音楽]


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音階を耳で追いながらピアノを聴く。ルイス・ヴァン・ダイクというオランダのアーティストが弾くピアノは、とても美しい。最近アルバムがCDで発売されたと聞いて買ったところです。繊細で美しく透き通るようなピアノの音。でも、ジャケットがとても残念で、この人のアルバムは、どれもそうらしい。でもみんな同じ人がジャケットデザインに関わってるのではないかという、どれもドアップな顔写真。でも音楽はとても良いのです。今日も音階を追いながら聴いてみました。旋律は延々と1音ずつ進んで行く(和音にならない)ワルツがあって、その旋律は音を拾えますが、左手は和音が多いのでちょっとコードまで当てるのは難しい。楽譜があったらピアノで弾いてみたくなりました。

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選択肢 [コラム]


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巡り合わせって不思議だなと思うときがある。ぼくは今まで、自分で考えて決めた大きな決断には後悔したことはありません。理系で勉強していたというのに、一年浪人してからなぜか美術大学の建築科に偶然に入ることになりました。現役高校生のときにどこかの大学に受かっていたら、今とは何もかもが違う道だったかも知れません。そして卒業してから建築の仕事を4年ほどして、ある日。ああ、もうここで建築をやめてみてもいいなあと自分で決めたときも、後からそのことについて後悔はしませんでした。あのときに建築をやめていなかったら、ぼくは今イラストを描いたりはしていないでしょう。そして妻にも出会っていないでしょう。自分ではそのときに何も分かっていなくても、多分自分の直感で選ぶ大きな決断には、きっと意味があるような気がしています。そして多分その直感はいつも正しいのだと思うのです。
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世界の民芸と新しい出会い2 [民藝・手仕事・古道具]


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おとといお会いしたご夫婦からは、いろいろお話をお聞きできました。こうした民芸の世界は、一見インターネット上では盛り上がっているように見えても、実際それはほんのごく一部のものだということ、流行ではなく本当に向き合って見ている人は少ないこと。また、ぼくが自分の作品をつくる際のモチーフや精神に役立てたいからいろいろ見ているという話をしたとき、昔の作り手の話にもなりました。インスピレーションや、モチーフなど民芸品を自分の仕事に役立てる意味で蒐集した人が多かったけれど、今はそういう人は少ないようだというお話。雰囲気だけで作られたものが溢れていること。100円ショップの生活用品でも生活ができる今、本物を見るということはとても意味のあることだと思います。それはもちろん高価なものを選ぶ、という意味ではなく良いものを自分の眼で選ぶということが、良い生活をするということにもつながるのかもしれません。とても楽しい時間でした。
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世界の民芸と新しい出会い1 [民藝・手仕事・古道具]


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ぼくたちは数年前から、「民藝」や「世界の民芸」周辺のことにとても興味があり、いろいろ見てまわっていますが、また昨日はうれしい出会いがありました。世界の民芸・工芸品を豊富にお持ちのご夫婦を初めて訪ねました。世界の民芸品があふれるスペースにおじゃまし、いろいろ楽しいお話をしていただき、やはり感じた事。それは、民芸周辺の人々はどんな人も受け入れる優しさがあるなあということです。

二年前に訪れた鳥取の山根窯(石原さん)の暮らしぶり、豊かな感性の部屋に衝撃を受けたことから始まって、日本だけではなく、少しずつ世界の民芸にも興味が広がって行ったこと。そしてなにより、何も知らないでいきなり訪れたぼくらをとてもあたたかく迎えてくださるという民藝の方々の姿勢にも、いつも感動したのでした。どこの窯や工房を訪れてもそれはいつも同じ、いつもあたたかい。そしてその方々が、お互いどこかでつながっているところ。それは少し音楽の世界にも少し似ているなとも思いました。

いわゆる「世界の民芸」は、エスニック雑貨店や土産物店の感覚とはまた違うモノだとぼくは思っています。それが、今になって感覚として実感としてわかってきたと思っています。それは20代や30代前半では分からなかった感覚でもあり、歳をとって実感できるものかもしれません。もちろん、東京でブームになるような流行として捉えられる感覚とはまったく違う個人的で普遍的なものです。なんだか導かれるような広がりを最近感じていますが、どこへ向かって行くのか自分でもわかりませんが、日々を楽しくしてくれているものであることは確かです。

昨日は、ぼくのお小遣いで買えるものを少しだけいただいてきました。写真はメキシコの「おばさん」モチーフの素朴なる土人形と、例によって笛になっているアルマジロの素焼きの置物。早速、リビングの棚に加わりました。また置くスペースが無くなっていく・・
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先生がやってくる朝は、すばらしい朝 [コラム]


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毎日この巣箱にお米やパンを少し入れています。入れたあとすぐに、早速すずめ先生が登場します。どこかで入れるのを見てるのかも知れない。最初はここにアルミのトレイを取り付けていたのですが、そうすると大鳩や小鳩、大カラスや小カラス、ヒヨドリなどの鳥が食べに来てしまうので、先生だけに食べてもらうために、この巣箱にしたのでした。これにしてから、大鳩小鳩は食べられなくなりましたので作戦成功でごわす。
巣箱と言っても、実はこれ香川県の「うどん」の箱です。この丸い穴だって最初から開いています。でもそんなに丈夫なつくりでは無いので、取り付けて持つのはせいぜい2年。その間にも何度か針金で修理することになります。すずめ先生がやってくる朝は、正しい朝のかたちです。ピギョッピギョッとアピールしているときもあり、それで目が覚める朝もありますから。先生にはかないません。
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白いモクレンの花 [コラム]


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毎年この時期に白い花を咲かせるモクレン。木蓮って書くんですね。葉っぱも無く白い大きな花がたくさん咲くこの木が好きです。とても豪華な感じの植物ですが、真っ白なのでとても上品です。いつか一軒家に住んだなら、このモクレンの木や、レモンなどの柑橘の木、果物の木も植えたいとよく話しています。そういう日がくるのかどうか・・・?この花が咲くと寒い中にも春を感じます。そして今日も花粉が結構つらい日でした。
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商業ビル [コラム]


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今日の夕方、日本橋にオープンした「コレド」という商業ビルの中にあるお店で開催、十場天伸さんの器の展示を観に行きました。以前、一般公開されていたときにも神戸の工房を訪ねましたが、やっぱりカッコいい器でした。どこか異国の感じが漂うスリップウェアの器。特にマットな感じの表面の釉薬のものが好きです。そのあと、同じビルにイデーも入っていたので、柚木沙弥郎さんの展示を観ました。あの図案のダイナミックさがとても素敵だなあと眺めて、少しあったメキシコのフォークアートなども眺めてから帰ってきました。楽しいお店です。

東京はいろいろなスポットやお店がどんどん出来るなあと改めて思います。便利な場所に住んでていろんなものを普通にすぐに見に行けるという今の自分たちの環境は、実はとてもすごいことなんじゃないかと思ったのですが、でも、どこかで東京的な感覚をもう求めていない自分もいます。自分の感覚に素直に、いろいろな溢れ出るモノと関わっていけたらと思っています。
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また花粉の季節 [コラム]


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だんだんと春に近づいています。ここ何年か、この時期は花粉で目がかゆいです。こすり始めると、永遠にこすらないといけなくなる恐ろしさです。3月から4月は年度変わりで、いろいろと変化のある時期ですね。自分も気持ち新たに、新しいことを始めたいなと思っています。今年は自分にとって今までやっていないような、新しいことをする。それが裏テーマかもしれません。写真は、島岡龍太さんの花器と真鍮でできたインドのコンド族による動物たち。不思議と雰囲気が合います。島岡龍太さんの器は、どこかアフリカや西洋の民芸に通じる感じの美しさ、力強さがあり好きです。
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巣ごもり [民藝・手仕事・古道具]


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このカシューナッツのようだと言われるこの人は小鹿田焼の箸置きということを忘れてしまう鳥です。この小鳥バトがここへ入りたい。と言ったので入れてあげることにしました。まるでお風呂のようです。ザブンとひとっ風呂浴びたら寝ます。このたこ焼き器のような木は、スパイス入れだそうで、インドの民芸品らしい。
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Mexican Folk Toys [本と古本]


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最近購入したFlorence H. and Robert M.Pettitという著者による洋書「メキシカン・フォーク・トイズ」。そんなに高くなく買えた本ですが、豊富な写真、内容も素晴らしく満足。1976年の出版のようです。メキシコの良い時代の素朴なる民芸品がたくさん載っていて、見ていて本当に楽しい。いつも書いている気がしますが、こういう素朴な民芸品が今はほとんど(普通には)手に入らないということがやはりとても残念です。この本に出てくるようなものは、今作られているものとは、雰囲気や色合いなど、本質的なところが違っているように思います。このカラッとして陽気で素朴な美しさを持っている空気感、自分の作品で何かに生かせないかなーと思いながら、眺めています。
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成井恒雄 life works/中目黒SML [民藝・手仕事・古道具]


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中目黒SMLで開催中、益子の作陶家・回顧展としての展示、成井恒雄「life works」へ行ってきました。ぼくたちはまったくこの方のことを知らずに行ってみたのですが、いろいろな作風があり面白い展示でした。有機的なカタチが多く、迫力と勢いがあり力強い作風。残念ながら2012年に亡くなられた作陶家だそうです。展示のチラシには「浜田庄司の遺産を正しく伝える数少ない陶工の一人」という島岡達三によるコメントが載っています。器をつくる方々というのは、本当に個性がそれぞれで面白いです。この展示を見てから、また益子へ行きたくなってしまいました。

◎成井恒雄 life works
会期:開催中→2014年3月23日まで
会場:中目黒SML/12:00−20:00

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わが家が選んだのは初期の頃のものという湯飲み。
コーヒーを飲むのにもちょうど良い。独特の形をしています。

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滝宮天満宮の木鷽/香川の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


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以前から欲しいと思っていた香川県の木鷽を手に入れました。これは古いタイプで、今作られているものとまた違っているようです。こうした木の郷土玩具というのは、やはり古くなった風合いが好きです。この自由なる造形、作った人は一体何を参考にしたんでしょうね。太宰府の鷽にも共通するカールする手法(削りかけというらしい)が使われています。この大胆で潔い口(くりばし?)、簡素な表現の足。ちょうど良い大きさで書かれた天満宮の梅の印と小さい文字。すべてのバランスがいいなあと気に入ったのです。何か人間を笑わせてくれているようにも見えます。こうして、5種類目の鷽が集まりました。右から、滝宮(香川)、谷保(細い手前のもの、東京)、千葉(後ろのノッポ、千葉)、亀戸(東京)、太宰府(福岡)。鷽は楽しい鳥です。

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まとまってきた [コラム]


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いま作っている絵、まとまって来てオーダーしてくださった方にメールで見ていただき、気に入っていただけた様子。ああ良かった。あとは、台紙に固定して仕上げていきます。こうして、誰かの家に飾られる絵が、1枚1枚増えて行くのはとてもうれしいことだなあと思います。
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新しい棚 [民藝・手仕事・古道具]


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つい最近作った新しい棚は、世界の民芸品を置くためのリビングの飾り棚です。最近、棚をよく作っていますが、なるべくシンプルな形にして、最低限の材料とパーツで考えて作っています。そして、取り付けも重要。壁の下地の木材がきちんと入っているところに金具を付けないと、棚自体が結構重量があるので落ちたら危険です。下地を調べる器具を買って、それで当たりをつけて、金具をつける位置を決めて取り付けます。

そうして棚を取り付けたあとに並んだ民芸品は・・・日本の民藝の器、インドの真鍮の動物、メキシコやペルーの陶器の動物や人、北欧の鳥の笛、ルーマニアの鳥、イタリアの鳥などなど。世界のものを隣あわせに置いても、民芸品という素朴な精神のものは調和することが、とても面白いことで、とても素敵なことだなあと思うわけです。素直で素朴で愛らしいものは、毎日を楽しくします。
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コウモリのような顔の犬 [コラム]


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小さい、とても小さい犬を連れている人がたまにいますから。そう、まるでコウモリみたいな顔した犬です。コウモリなんて言ったら、怒るだろうなと思いつつ、いつもああ、またコウモリが歩いて来た。と見る度に思ってしまう。飼い主が怒っても、思ってしまうのはやめないよ。そう、かわいいという感覚はひとそれぞれだから。ぼくは、コウモリみたいな犬はあまりかわいいなとは思いません。ごめんね、コウモリみたいな犬。
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家のことはいろいろある [コラム]


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わが家が住むマンションは古いので、いろいろなことを乗り越えてきました。設備というのは、ある程度使うと必ず痛んでだめになって行きます。今度は突然、お湯が出なくなりました。やはり困るもんですね。いつも当たり前のことだと思って使っているけれど、いろんなことがきちんと動いて成り立ってるから普通に日々を暮らせる。ひとつでも欠けるとまわらなくなります。そんなことを思って、当たり前の日々を過ごせるのは改めてありがたいことだなと思った3月11日でした。
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メイド・イン・ジャパン南部鉄器/汐留ミュージアム [民藝・手仕事・古道具]


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昨日は展示を観に汐留ミュージアムへ。400年の歴史があるという南部鉄器の展示「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」。かなり古いものから1960年代のモダンなテイストのもの、最近のものまでが展示されていた。最近のものは、パステルカラーに塗られているものなど、フランスでも人気があるという。ぼくはあまり好きではありませんでしたが。鉄というのも、独特の表現と質感を持っていて存在感があるものだなと改めて思いました。古道具屋さんなどでつい鉄の古いものを買ってしまったりするのは、その朽ちた美しさと質感が気に入ってということも多い気がします。展示は3月23日まで、水曜休。
※写真は関係ありません
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鈴木 稔 初窯展/学芸大学・宙 [民藝・手仕事・古道具]


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昨日も少しだけ書いたけれど、おとといの夕方に目黒通り脇にある器ギャラリー 宙で開催中の鈴木稔さんの個展へ行きました。鈴木さんは益子で作陶されていて、2年ほど前にぼくたちも工房を訪ねたことがあります。今回は初窯展ということで、おとといの初日に行きました。震災で崩壊してしまった登り窯を建て直してその窯で焼いた器ということですので、とても記念すべき器です。その窯の写真も拝見すると、窯自体が美しくとても雰囲気があります。

鈴木さんの器、わが家では以前からコーヒーカップ(マグ)がかなりの頻度で登場します。そのときに書いた記事はこちら。結構前の時期に作られたらしいものを訪ねたときに買わせていただいたのですが、とても持ちやすく温かい風合いがあり、使いやすいカップ。中にはいい雰囲気に細かい編目模様が浮かんできています(何て言うのかな、あの釉薬のひび割れたような模様)。

さて今回は、丼にも使えてシチューなどにも合うという大きめのボウルを買いました。個展初日だったのですが、この形のものはこの2つ以外、もうありませんでした。似たものはまだありましたが、高台のところと全体のシルエットが微妙に違います。家に帰ってから早速夕飯で使われたので眺めていたら、ルーシーリーの器の佇まいにどこか似ているなあと、ふと思いました。ルーシーリーの男性版とでもいう感じでしょうか。鈴木稔さんの器は、独特の空気感を持ったシルエットをしているなあといつも感じます。わが家が好きな民藝という流れともまた違ったモダンな香りがあり、でも民藝の器とも合わせることのできる不思議な存在感の器ですね。ご飯を食べながら、ああいう色分けのボウルもあったねなどと話しながら、やっぱりこの2つを選んで良かったという話にまとまりました。いい器です。

◎鈴木 稔 初窯展
会期:開催中→2014年3月16日まで
会場:宙 SORA
目黒区碑文谷5-5-6/03-3791-4334

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違った色合いの2つです。夕飯のときの模様は以下。

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器を観に [民藝・手仕事・古道具]


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だんだん春に近づいてる感じがします。ものすごく寒い、というのが無くなってきましたね。昨日は、鈴木稔さんの器の個展へ目黒の「宙」へ妻と一緒に行きました。どんぶりのような、少し深さがある器が気に入って買いました。鈴木稔さんの器は、どこかルーシーリーのような佇まいを感じるときがあります。会場はお客さんで盛況で、夕方行ったのですがもう結構売れてしまったのかなあと思われました。稔さん、ぼくがアップする民芸の記事も見て下さってるそうで、世界の民芸品がお好きだそうです。気に入っていただいてきた器は写真が撮れたら載せましょう。
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お茶漬け [コラム]


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ゆすると5羽の鳥がついばむという多分ロシアのものであろうおもちゃで、毎日気持ちを落ち着けています。ところで、今日の晩ごはんで、ごはんに「ごはんですよ」を乗せてから、お茶漬け海苔をかけて、お茶漬けをしました。ごはんですよを全体に混ぜたら、んまい。お茶漬けってなんてすばらしいんだろうとおもう。親戚のおばさんは「お茶漬けを食べないと、さっぱりしない」とか言っては、毎日お茶漬けをしていました。そんなにお茶漬けばっかりすると、お茶漬けになっちゃうよ。もうなって来てる。お茶漬けみたいな顔の人です。わざわざコラムなんてカテゴリーにして全世界に発信する必要もないことですよ。今日も元気で過ごしてくださいよ、さよなら!
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具体的なモチーフの依頼 [コラム]


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いま依頼された作品を作っています。ある鳥をモチーフにしたもの、というお題。それがなかなか難しく、いつもは単に鳥とか植物というようなリクエストなので、自分の「架空の鳥」をつくれば良かったのですが、今回はその具体的なある鳥に似せる必要があります。そうなると、ある意味自分の架空の自由な形とは違ってきます。ぼくは似顔絵なども得意ではないので、そこが難しいところ。でもある程度は自分の形にしてしまおうと思います。精神的にはその鳥をあらわしてるというようなことで。そのほうが、良いのができそうに思うからです。
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萩日吉神社のお猿様/埼玉の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


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お猿様。これのどこが??と思うでしょう。猿に「去る」を掛けているのです。この人形で、自分の身体の良くないところと同じ部位に針を刺すと、そこが良くなると伝えられているこのお猿様。痛みを去ってくれるという、ありがたい人形なのですね。一見、左の赤いのは木鷽(きうそ)によく似ています。黄緑の方はなんともかわいい姿をしています。子どもがつくったような自由で勢いのあるタッチですね。そして、目は赤いのか・・・!でも、それぞれ使っている色が黒と2色だけなので、どこか外国のようなモダンな雰囲気も漂い、いろいろ驚かされる郷土玩具です。世界の民芸と並べても違和感無しです。それは仲間だから。緑の方で高さ10センチほど。思ったよりボリュームがありダイナミックです。これは埼玉の萩日吉神社の授受品なのですが、埼玉までは遠くて行けなかったので神社の方に送っていただきました。どうもありがとうございました。色褪せるまで大事にします。
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西洋民芸の魅力 [民藝・手仕事・古道具]


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最近、ぼくがとても興味深く見ているのは西洋民芸とよばれる世界。日本の民藝や器は今迄もいろいろと見てきて、郷土玩具にも興味を持ったことから、最近広がりつつある世界の民芸品へのながれ。日本と海外、国に関係なくさまざまな素朴な民芸品を見ていると「その国らしさ」って一体何だろう?という点も考えることになり、モノに対する見方もなんだか深まり、その造形とデザインについても興味が及びます。動物や人間をモチーフにしたものの顔の表情、身体バランス、色合いと色の組み合わせなど、それぞれに言葉ではうまく言い表せない空気を表現しています。写真は、先日あるお店で見せていただいた素焼きの陶器でできた牛の置き物。多分ペルーのものだと思いますが、この表情と身体のラインなんとも言えず好きだなあと思います。こういうものは、どんどん手に入らなくなっていることだけは確かです。
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茶と美 − 柳宗悦の茶/日本民藝館 [民藝・手仕事・古道具]


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先日、日曜日に日本民藝館で開催中の展示を観た。茶のことに関わる道具や器の数々。茶碗類が中心かと思って観てみると、とても充実した展示で楽しいものだった。日本のものだけではなく、韓国や朝鮮その他の諸外国のものまで国に関係なく集められた道具類。特に朝鮮の火鉢の日本のものとは違った美しいフォルムや、バーナードリーチによる茶碗など、日本の道具にも調和する美しさを持っている。というより、日本がお手本にしたということか。柳宗悦は茶において、部屋の飾り付けやしつらいという点にとても気を使ったとのことです。
帰りにいつもどおり売店へ。倉敷の吹きガラスのコップとレンテン族の豆敷きを買って帰った。民藝館を観た後はいつも充実した気持ちになるなと話しながら、駅に行く途中のお店でおいしいパンを買って帰った。

◎茶と美 − 柳宗悦の茶
会期:開催中→3月23日(日)10時から17時まで
会場:日本民藝館
東京都目黒区駒場4-3-33
井の頭線「駒場東大前」駅から徒歩7分

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売店で買ったレンテン族の豆敷きは、
ひとつひとつ違った素朴な絵に魅力があります。
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中国の切り紙「窓花」/世田谷・生活工房 [民藝・手仕事・古道具]


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「窓花」という初めて聞いた言葉。それは中国の中央辺り「黄土高原」に伝わる切り紙の呼び名だそうです。横穴を掘ってつくられた「ヤオトン」という住居に暮らし、年の瀬に窓の障子を貼り替えて、女性が赤い切り紙を貼って新年を迎えるという縁起物の切り紙。
実物がたくさん展示されていたのですが、どれも素朴で愛らしい切り紙でした。プロではない人々の手により生まれた生活の中にある芸術というところに惹かれます。最近ぼくはこういう造形にとても心動かされています。はさみだけで作られている切り紙は、どれも自由でいきいきとした形をしています。モチーフは人間や鳥や動物や植物など。人間の手によってできたあたたかさにあふれた作品。3月16日(日)まで開催中です。お近くのかたはぜひ。

◎中国の切り紙「窓花」
開催中→3月16日(日)まで/11時→19時
会場:世田谷文化生活情報センター/生活工房
東急線「三軒茶屋」駅すぐ
http://www.setagaya-ldc.net/program/237/

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影が映し出されている楽しい展示方法も。

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あてはめないように [コラム]


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調和する感覚。こういう音楽が好きな人はこういう絵が好きだろう。こういう絵が好きな人は、多分こういう服の趣味なんだろうな。多分文房具なんかも好きだろう。違うジャンルの物なのに、響き合う何か。そういうことを思って、ぼくは切り絵を始めました。ある意味スタイルのようなものを決めると意識しながら作っていたこともありました。でも、今はそういうのはあまり考えないように作るようになってきました。純粋にその絵だけを考える。その方が良いものができる気がしています。
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