SSブログ

ゴールデンスリップウェア2014/中目黒SML [民藝・手仕事・古道具]


IMG_0362b.JPG

わが家が通いすぎている「民藝の流れを汲む器」のお店、中目黒SMLで今年も「ゴールデンスリップウェア」展が開かれています。スリップウェアとは、釉薬がかわかないうちに、化粧土によりその上から線で模様などを描く手法のことです。このスリップウェア、わが家では日本各地の民藝館でイギリスのものなどを見て、その無国籍でかつモダンな空気が、なんとも好きになったのでした。日本でもスリップウェアの手法で器をつくられている作家の方々が結構いらっしゃることをその後に知り、こうした展示会があれば観に行っています。そもそも、いろいろ知るきっかけとなったのは、この中目黒SMLさんの展示会です。

今回、齊藤十郎さんと山田洋次さんにお会いできました。十郎さんは以前スリップウェアのワークショップを伊東のアトリエにおじゃまして参加したことがあります。ほどよく大らかで美しい器をつくられる方で、わが家でもいろいろ愛用しています。

山田さんは、以前工房を訪ねたこともあり、わが家お気に入りの作り手さんです。先日「うつわノート」というギャラリーで展示会をされたときに残念ながら行けなかったのですが、その展示会の頃からイギリスの古いスリップウェアを意識した器を発表されており、その新しいシリーズの実物が今回見られました。それはぼくがとても好きな空気感のものでした。日本的でもあり、イギリスのようでもあり、北欧をイメージするようなカップもありました。そういう風に「結果としていろいろな感じに見える」という空気感のモノは、とても深みのある良い作品なのだろうなとぼくは思っています。今回、鳥の絵が書かれた山田さん作の小皿を2枚買いました。数々の器の旅をして買ったもんだから、わが家の食器棚は入りきりませんよ。しかし!この鳥の皿は、モノとしてとても気に入ってしまい、買わずにはいられませんでしたよ山田さん。山田さんが、これからどんなものを作られるのかとても楽しみです。お話もできて、今日展示会を観に行けて良かったです。

スリップウェアのものばかりをここまでたくさん集めて売られている展示会は、東京では(東京以外でも)他に無いでしょう。スリップウェアって何?という方も行ってみたら多分面白いと思います。5月11日まで開催されていますのでぜひ。
※近日中に、購入した鳥の絵の器の記事を載せます。

IMG_0357b.JPG
nice!(4) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。