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AZU BAGEL アズベーグル/ショップカード+シンボルロゴ [作品]


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ご縁があり、千葉県の鎌ヶ谷にオープンしたAZU BAGEL(アズベーグル)さんのショップカードとシンボルロゴを制作しました。今回のご希望は、「鳥を入れてほしい」「切り絵の感じ」とのことでした。素朴な風合いを残しながら、色の重なりなども生かして、あたたかい風合いに仕上げました。色合いもご本人の希望から、ショップカードはこのカラーリングに。ベーグルはシンプルな形なので、ベーグルらしく見せるのはなかなか難しいです。

◎AZU BAGEL アズベーグル
千葉県鎌ケ谷市右京塚9-13
東部野田線「鎌ヶ谷」駅から徒歩10分
TEL 047-442-1809
オープン:水木金土の11:00-18:00
※ベーグルが無くなり次第閉店
※6月17日からオープンされています

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こちらがシンボルロゴ。あたたかい風合いに。

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年賀状2016/申年 [作品]


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明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます

今年も最初に載せる作品は年賀状にします。今回も年末のある日、サクッと考えてデザインをつくりました。紙に描いた線画から加工しているので、切り絵の原画があるわけではありません。思い付いたまま、あれこれいじってもいなくて、素直なまま仕上げました。
潔くシンプルに、あたたかく。これからそういう作品を作って行きたいと思っている最近。今回は、最初から赤1色+モノトーンで行こうと思っていました。シンプルなほど強く印象に残る。シンプルなほどバランスが難しい。シンプルなほど美しい。みなさんが穏やかに楽しくなる作品やデザインをつくっていけたらと思っています。
さて、今年はどんな年になるか・・・もう一歩先へ踏み出したいと思っています。変わらずにどうぞよろしくお願いいたします。

2016年1月 YUYA

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神戸の個展のための新色手ぬぐい [作品]


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今年の5月の渋谷の個展のためにつくった手ぬぐい「民芸品の動物たち」は、その後のイベント出店などでほとんど在庫が無くなっていたので、10月31日からの神戸トーロでの個展「ちょっきんきりえ展 神戸2015 民芸品と暮らす日々」のため、再びこの図案の手ぬぐいを新たに染めてもらったのがこの写真です。リニューアルしたのは、図案を5月のものより少し小さくし、モチーフを1列多く入れています。色も新たなものを追加しています。今回の新色は、スカイブルー、やわらかいピンクの2色。もう1色は前回も好評で一番最初に完売となったグレーです。神戸は、自分の中では何となく横浜の雰囲気に近く、明るくきれいなブルーや品の良い色が似合うように勝手に思っています。そんなことをあれこれ考えながらデザインしました。お手に取ってご覧いただけましたらうれしいです。

また、奈良で10月15日から開催される益子の器作家である鈴木稔さんの個展「鈴木稔とゆかいな仲間たち」でも一足先にこの手ぬぐいを販売していただくことになっています。

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器 暮らしの道具 フクギドウのショップカードデザイン [作品]


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これはハガキサイズのもの


神戸の六甲にある、民藝の器を中心に扱うお店「フクギドウ」。以前から気になっており行きたいお店でしたが、実は先日神戸に行ったとき、初めておじゃますることができました。お店を経営されてる女性の表さんとは、以前からインスタグラムなどで交流してましたが、初めて実際にお会いできました。そのフクギドウさんから、ショップカードの依頼があり、デザインをさせていただきました。お会いするなりお願いしたいと思っていたと言っていただき、とてもうれしかったです。

明るくモダンにフクギドウ流に民芸を見せたいというコンセプトをぼくは感じたので、その空気感をうまく絵で表すことができたらと思いながら考えました。明るい、淡いトーンで光の感じを出したいと思い、明るいグレーをバックに、白抜きで器を表し、そこに幾何学模様を入れてリズムを出しました。ひとつはポストカードサイズ、もうひとつは名刺サイズの2種類のショップカードです。縦横の比率が多少違うのでレイアウトも異なりますが、楽しい兄弟のようなデザインのカードになりました。主に、商品を買った方に同封されたり、メッセージを書かれたりもするそうです。表さんからのリクエストにより、お店の名前の由来にもなっている沖縄に多くあるという「フクギ」の木も入れました。機会がありましたら、ぜひご覧いただけたらうれしいです。

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こちらが名刺サイズのもの


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作品_飛ぶ鳥 [作品]


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ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々 より、旅立った作品。鳥は以前より毎回何らかの形で作品にしているように思います。「今なら、もっと自然に、もっと自分のラインで作品ができるかも知れない」と思いながら切った作品。切り口には、温かみのある曲線と手の痕跡を残して。民芸品には、鳥のモチーフのものはとても多いなあとも思いながら考えた作品。

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◉飛ぶ鳥
世界の民芸品や日本の郷土玩具には、鳥をモチーフにしたものがとても多い。空を飛べる鳥は人にとって憧れの存在なのかもしれない。愛らしくも美しいフォルムを持つ鳥をモチーフにした民芸品は魅力的なものが多く、さまざまな形のものが見つかる。自分も鳥というモチーフに惹かれるので、鳥の絵をつくることが今までにも多かったように思う。いろいろな姿をした鳥の民芸品を眺めながら、大空を飛ぶ鳥の図案を考えた。

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作品_しずく文様を持つ鳥 [作品]


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ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々 より、旅立った作品。これは実は2014年に参加させていただいた「もみじ市」の前に作った作品。自分でもなかなか気に入っていたので、個展でも飾りたいと思っていました。今回、気に入って下さった方のもとへ行くことになりましたのでうれしいです。好きだという声も結構あった作品です。この作品をつくったのは2014年の夏頃?でしたので結構前。このドーンとした大らかな鳥をつくってから、こういうのもいいもんだな、と自分で思いながら少し方向性が見えて来たように思った時期でした。

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◉しずく文様を持つ鳥
これも「春の魚」と同じ、インドの布「カンタ」の展示を見てからできた作品。カンタの中にはさまざまな刺繍の文様があって、たくさんのデザインの素材を見つけることができた。多分カンタの中では装飾的な脇役のモチーフだと思うけれど、ほんの一部分に使われていて、ぼくの中では印象に残った「しずく」が連なるような単純な形の文様。これを使ってみようと思ってできた飛べない雰囲気の丸い身体の鳥。文様が豊かな表情をくれた。

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作品_居心地のよい場所 [作品]


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ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々 より、旅立った作品。これは、今回の個展のための作品としては、わりと作り始めた時期の作品だったように思う。海藻のような文様は、頭のどこかにオーレ・エクセルのテキスタイルの文様があったのかもしれない。ぼくの中で、民芸とモダンデザインは普遍的という意味では大きくつながっていて、仲間のようにも感じる。

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◉居心地のよい場所
わが家のリビングの壁に自作した棚には、世界の民芸品がいろいろ飾ってある。南米や北欧の動物や鳥の置物、日本の民窯の器や鳥の形をした注連飾り、ネパールのお面、そして日本各地の郷土玩具。作られた国も素材もさまざまな民芸品を組み合わせて飾ったときに出来る楽しい空間を、ぼくはとても気に入っている。毎日その景色を眺めながら、民芸品についてあれこれ妻と話していると、あっという間に夜は更けて行く。

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作品_動物の顔 [作品]


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個展「民芸品と暮らす日々」で旅立って行った作品を少しずつご紹介していきます。個展で展示したキャプションの文章とともにお楽しみください。文章はエッセイのような感覚のものもあり、解説というよりは空気感として楽しんでいただけましたらうれしいです。

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◉動物の顔
世界の民芸品のオブジェクトや布のモチーフの動物たちは、どこか間が抜けたような素朴で愛らしい表情を持っているものが多い。眺めいるとなんとも言えない楽しい気分になる。素朴な気持ちでつくられた素直な顔をした動物たち。媚びていない、作為の無い本当の愛らしさがそこにあるように思う。そんな民芸品をいろいろ見ながらともに暮らすことは楽しい。そして、自分もそういう素直な作品がつくれたら良いなと思っている。

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ポストカードもすべて完成! [作品]


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いよいよ個展は来週に迫りました。間に合う。間に合う。そう思いながら、準備をしなければいけない。今回のポストカードは、いろんな意味で自分が民芸を見ている中で自然と醸し出した空気がある作品を選んでデザインしたつもりです。

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民芸などと言ってもぼくはこれが好きだ!というものを選び出して見ているだけで、全然詳しいわけではないのでウンチクはまったく言えないですが、でも自分なりのこれが美しいのではないかという素直な目でいろいろなものを見ているつもりです。そこには自分なりの判断がいつも伴う。その判断は正しいかどうかもわからないものだし、かといって間違ってもいないものなのだと思う。なぜなら、自分にとっての価値観だから。ぼくにとって、民芸というものは、思想がどうとかとは関係なく、そういう存在かもしれない。

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いろいろなものを見ていると、しばしば自分の作品での判断にも影響するように感じている。民芸的だからこれが正しいとかではなく、民芸品を見たときに「これは自分にとって素晴らしい空気感だなあ」という素直な感動であり、冷静な視点での判断でもある。そんな何とも言えない気分を味わったときの記憶なのかもしれない。民芸品をはじめとしていろいろな美しく素朴なモノを見て何かを判断することは、いろいろな意味で自分に刺激をもらえる。知識とか人の名前とかではなく、いろいろなモノを素直に見て行きたい。今回の個展では、そんな気持ちで作った作品があるかもしれません。

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ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々
2015.5/22日(金)23(土)24(日)
渋谷ハオス&テラスにて11:00から19:00
3日間とも在廊します!

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DMの制作のこと [作品]

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個展の前には、DMはがきを作って配布したり、今までいらしてくださった方々へ送付したりします。今回も、いろいろな方々にご協力いただき、たくさんのお店に置いていただいています。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
うれしいことに、日本民藝館に置いていただいた200枚は全部無くなったとのことです。あと他のお店の方からも、すぐ無くなりましたというお知らせをいただいたり、ありがたいことです。

DMのはがきは、あっ、と思って手にとっていただき、その上で「この個展行ってみようかな」と思っていただくためのもの。なのでデザインはとても大事です。載せる作品の絵も大事ですが、それ以上に、デザインが大事。作品が良いだけではダメで、それをどう見せるかということがそれ以上に大事だなと常々感じています。

会場の音楽選曲をしてくださる吉本宏さん(bar buenos aires)も、そもそもぼくの最初の個展のDMを手にとって興味を持ってくださったことが出会ったきっかけです。その当時は、ぼくもまだデザイン会社(最初に個展をさせていただいた会場の会社)にデザインを頼んで作っていただいていました。何回か個展をしていくなか、自分ですべてをやれた方が良いし、自分の作品を使って自分でデザインをすることはやはり一番良いものができるんじゃないかと思い、今はすべてを自分でデザインし、印刷所に完全入稿して印刷しています。

ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々
2015.5/22日(金)23(土)24(日)
渋谷ハオス&テラスにて11:00から19:00
3日間とも在廊します!

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個展で販売する手ぬぐいが完成 [作品]


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帯も自分でデザインしました

5月22日(金)から24日(日)の個展「ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々」に向けてグッズも同時進行で進めています。オリジナルの手ぬぐいが完成しました。前回の3年前の個展では、手ぬぐいなんてまったく思いつきませんでしたが、昨年「もみじ市」に出ることになったときに、グッズについてもあれこれ考える機会がありました。今となってはありがたかった時間です。もみじ市で販売した鳥のデザインによる手ぬぐいは、ありがたいことに100枚全部完売しましたので、今回新しいものを考え、デザインして作りました(あれをまた出してください、という声も結構あったのですが、どうしても新しいものを作りたくなってしまうのが作り手)。

デザインは「民芸品と暮らす日々」の個展タイトルをイメージした絵を使っています。動物、鳥、太陽、サボテン。メキシコなどを含めた世界の民芸品をいろいろ見ている日々で、自然と生まれた作品です。今回はもみじ市のときと違い、単色で仕上げてあります。「かまわぬ」さんなどの手ぬぐいを見ていると、勉強になりますが、でも大体が、パソコンでデザインした感じのイラスト。ぼくは全部手で描いた線をそのまま使って加工して仕上げているので、あたたかい感じに仕上がっていると思っています。全部で4色。ブルーグレー、濃いピンク、コーヒー牛乳のようなベージュ、青を混ぜた緑。各色50枚ずつの販売となります。どこにも売っていないオリジナルでほんとうの限定品です。とりあえず、今回の個展で最初に販売しますのでお楽しみにどうぞ!

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ちょっきんきりえ展vol.7 民芸品と暮らす日々
2015.5/22日(金)23(土)24(日)
渋谷ハオス&テラスにて11:00から19:00
3日間とも在廊します!

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個展まで1か月/最近の感覚について [作品]


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今回開催予定の個展は、民芸品とその影響がテーマ。世界の民芸品を観るようになって、その佇まいと湧き出る楽しい空気感をもらっています。日々を楽しませてくれるのと同時に、自分の作品のアイデアにも大きく影響しているように感じます。郷土玩具や民芸品をそのまま描くという人もいるかも知れませんが、ぼくにとっては民芸品は「発想の素」となっています。

「素直につくる」ってどういうことだろう。民芸品はそのヒントをくれるように思います。押し付けがましいところが無くて、でも時にその素直さゆえに、ストレートな衝撃を与えてくれます。それは驚かせようとか、作品性を考えた作為ではないように感じる。ただ素直な形が作られているという事実なんだと感じることが多い。確かに「大人」がつくっているものだけど、子どもが描いた絵のような素直さと拙さが大きな魅力になっていたりする。それも「こう見せるためにそうした」という感じではなく、常に素直で素朴な感覚を持った心地良い世界。

ぼくは民芸品の持つ素朴で素直な空気感に憧れがあり、そんな存在の作品が作りたいと思いますが、一方ではモダンデザインも大好きです。建築時代がありましたが、その頃いろいろと見ていたインテリアや家具、そして、そもそも自分が絵を始めたキッカケも、古い広告のグラフィックデザインがとても好きでよく眺めていて、自分も何かできるんじゃないかと思ったことでした。そのモダンデザインの感じと、民芸品の持つ素直さ、その両方の感覚が自然に合わせた作品になってきているのが今回の個展なのかなあと感じています。

いろいろな感覚を吸収して、自分のフィルターを通して改めてそれを作品として自分の形で表現する。そこに、自分が作品をつくる大きな意味があるように思います。何かに影響を受けて何かができることは、とても楽しいことですね。あと、作品をつくりながら常に感じているいるのは「普遍的でありたい」ということでしょうか。ぼくが大好きになる民芸品には、常にそれがあるように思う。

写真は、少し前に雑誌「&プレミアム」のために考えたイラストの一部であるパターンデザイン。これもミッドセンチュリーの感じと、南米の民芸品が持つ色の感覚などが混ざり合ってできた自分なりのカタチです。さて準備がんばります。

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チューインガム「ストライド」キャンペーン商品「サルマタ」のデザイン [作品]


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猿(サル、と呼ばれてるらしい)が登場するガム「ストライド」。この商品のキャンペーンが始まっています。スマートフォンで応募して、「サルマタ」が当たるというもの。

実は、19人の作家による、このサルマタのデザインに参加しました。いや、サルマタのデザインというより、サルマタに使うテキスタイルのデザイン。依頼をいただいたとき、鳥でデザインを、というリクエストが最初からあり、このデザインになりました。途中、別案も出したりしたのですが、最終的にやはりこの鳥に決まったということです。



このCM動画(残念ながら、TVでは放映されないらしいですが)にも出てきますが、ぼくのデザイン、途中で女性が座ってポーズを取っている場面で履かれていて、結構長い間映っていますね。いろんな仕事があるもんです。ぼくも実はこのガムは食べたことがないですが、もしご興味あるかたは、ガム食べてサルマタプレゼント、応募してみてください!このキャンペーンは、6月までやっているそうです。

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&プレミアム「インテリア、どうしよう?」扉の絵 [作品]


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現在発売中、この「&Premium(アンドプレミアム)」4月号の特集扉ページの見開きイラスト仕事の依頼がきて、時間も無かったので短い時間で集中してウーンと考えて「こうしよう!」と思ってから、編集者の方にお伝えしたぼくの絵のイメージは、こんな感じでした。

『いろいろなタイプの人の部屋やモノが紙面に登場すると思ったので、あまり特定の誰かのデザイナーなどのモノを連想させるモチーフを描かず、右ページの幾何学模様や、左ページの植物や動物の一般的なカタチをしたオブジェ風シルエット(全部架空)によって、今回の特集の全体の明るいインテリアのイメージを伝えたいと思いました』

左ページには部屋に置かれるもモノをイメージした具象のモチーフを。HOMEという文字もラインを手描きした文字を使って、柔らかい表現にしてます。
パキッと分けて、右ページはパターンデザイン。2ページ合わせて、部屋の空気感を表現しようと思いました。大好きなアレキサンダー・ジラルドのテキスタイルデザインをイメージしたモダンな幾何学パターン(のつもり)。挿し色としてピンクを使おうと思っていたら、春のような表紙の淡いピンクと偶然にマッチング。この扉ページも春らしい柔らかい色彩になりました。
また、使われる紙が真っ白のものだと思われたのでバックに薄い黄色を敷いたのですが、その薄い黄色を全体に乗算して、グレーやピンクなども含めて全体のトーンに統一感が出ていい感じになりました。ちなみに、これは切り絵ではありません。全部手描きしたものをデータ化してマックでデザインしています。

それから、「インテリア、どうしよう?」なので(Oの字の中で)どうしよう?という顔した人+どうしよう?と相談している鳥と魚のモビールを組み込んでいます。

2月20日に発売されてから、インスタグラムでもこのイラスト(P28・29)のこと、民芸品の取材ページ(P58-61)の両方で反響がありうれしいです。ご覧いただいた方々どうもありがとうございます!実はこの号で取材されている方々、お会いしたことがある方も多くてなんだかうれしいです。どの方の部屋もとてもカッコ良くて、なんだかウチだけ素朴系だなあと思っています。素朴担当?でも、ぼくたちはそれが好きでそうなっているから、それでよし。と思います。

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マガジンハウスの雑誌「&プレミアム」にイラスト+取材同時掲載 [作品]


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マガジンハウスの雑誌「&Premium」=アンドプレミアムに掲載のお知らせです。今日2月20日発売。今回はインテリア特集「インテリア、どうしよう?」で、特集スタートとなる「扉ページ」に見開きでイラストを担当させていただきました。以前、イラストの仕事でご一緒したこともあった編集部の柴田さんからお話をいただき、ぼくで良いのか??と思いながら、でも楽しい制作でした。

そして、もうひとつ、今回の号には、わが家の部屋の取材も載っているのです。いや、部屋というよりも民芸品が置かれている「棚」の取材。ぼくたちが好きな「世界の民芸品」がこういう雑誌に載るのがなんだか意外な感じもするのですが、でも取り上げていただき新鮮な気持です。自分としては、その辺りの民芸品に向き合う気分や空気感も表紙のイラストに精神的な部分で込めたつもりです。2月20日発売です。もし見かけたらぜひ中身をご覧ください!

扉ページの作品の解説はまた追って載せます。

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手紙社さんとの魚パターンのハンカチ [作品]


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明日から手紙社主催の「布博」というイベントが、東京の町田であります。ぼくがデザインしたハンカチが出ることになりました。青×黄色の明るいトーンの魚のパターンデザインです。最近、少し「布」というものに接する機会があって、興味はとてもあります。型染めもやりたいとは思いつつ、その前に東京で個展もあるしなあ、切り絵もしなければなあ、となっておりますよ。
今回のこの魚のパターン、ランダムに並んでいるように見えるかもしれませんが、一応法則でくり返しているパターンです。でも、少し前にやったので、もうどうやったか、すぐには思い出せません。なんだか、いつもそうなんだよね。そのときはものすごく集中してやっているのに、終わってしばらく経って見返すと「こんなの作ってた!」ということも多く。なんだか夢の中で作ったような、そんな不思議な感覚です。まあいいか。

2月20日(金)から22日(日)まで開催の「布博」。ご興味のある方はぜひ行ってみてください。ぼくのこのハンカチは「手紙舎手芸店trois」というブースにて販売されるそうです。見かけたらご覧いただければうれしいです!

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作品_年賀状2015 [作品]


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謹 賀 新 年

今年の年賀状は、年末にさしかかろうという11月下旬頃、時間が少しできたときにサクッとつくりました。最近の方法は、白い紙に線画を描き、それをスキャニングしMACで加工してレイアウトデザイン。なので、切り絵ではありません。データ化して絵を作る時は、切り絵ではないことも多いのですが、切り絵だと思っている方も多いのかもしれません。でも、単にパソコンを使っているというだけで、感覚は切り絵をしているのとまったく同じです。手で描いたものを読み込む方法なので、最初からマウスで描いた絵とは線の自然さとあたたかさが違うはずです。絵の構成ができてデータにしたら印刷所に入稿。最近はいつも決まった印刷所グラフィックに頼んでいます。紙の種類も豊富、仕上がりもきれいで早いです。今回は少し黄色みのあるザラッとした表面の紙を選びました。

モノトーンにピンク色の太陽。それぞれの形は、完全な具象でもなく抽象でもなく、記号化されているけれどもあたたかいもの。太陽に添えた木のような餅のようなものは、なんとなく新年的なイメージを表す形を描いたつもりです。羊のモクモク模様は、民藝の世界、スリップウェアの皿などに描かれているものから発想して生まれました。横向きの羊はよく見かけますが、正面を向かせることで太陽と羊の丸い形で紙面を構成したいなと思いました。一見、どこの国のものかな?という感じになれば良いなあと思いながら、「世界の民芸」を思いながらつくりました。なかなか楽しい年賀状になったように思います。

今年も年賀状の作品紹介からスタートしました。2014年は1年間がとても早かったですが、今年もあっという間かもしれません。ホッとして、かつ楽しい作品をつくっていけるようがんばります。皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします!
YUYA

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パターンデザインのこと [作品]


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ある会社の方からの依頼で仕事をしています。それは、先日始まったテキスタイルデザインの仕事とは別のものですが、やはり布媒体のパターンデザインの仕事です。デザインでもあり作品的でもあると言った方が良いでしょうか。不思議なことですが、偶然に似たようなものが重なるものですが、うまい具合になんとか微妙にズレながら同時進行しています。

今までぼくはパターンデザインの仕事をしたことが無いのですが、ある意味数学的であり、大いにグラフィックデザイン的であり、単体のイラストを描くのとはまったく違った感覚を使う仕事だと感じます。同時に、ぼくが今後向かっていきたいもう一つの「布」という世界にも確かにつながっている仕事なのです。

自分が描いた絵やその破片を使って、また違った見せ方で全体をデザインする。それは自分にとってとても新しい感覚で、やっていてとても楽しいこと。自分が描いた絵でありながら、素材として使うときは、自分でもう一度その絵を客観的に違った視点で見つめることになります。今回、どんな風に完成するのか、どのように発表されるのかなどまだ分かりませんが、良いものができると良いなあと思って取り組んでいます。制作を始めるとついつい夜型になりがちですが、楽しく年末を乗り切りたいです。そうだ、年賀状も書かなければ!

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スケッチを描く [作品]


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明るい光にあふれた今日の昼間、布のデザインのために時間をかけて鉛筆でスケッチを何枚も描きました。毎日違う仕事や雑用もあるからいつもいつもこういった時間を取れるわけではありません。いかに集中して考えるかが勝負。そう、時間が空いても、すぐに絵の世界に入り込めるとは限らないのです。いつもそこになかなか苦労します。本当に「やるぞ!」とやらないと出来ない。こうした感性の世界は、机に向かったからできるわけではないところがなんとも厄介です。もちろん、いつでもどこでも絵が描けるよ!っていう作家さんもいるんだろうけれど、ぼくはまだまだですね。今日はなかなか良い集中ができました。

鉛筆で濃く描いた線画のモチーフ。これをスキャニングしてマックに取り込んで、パターンデザインを早速2つ作ってみました。パターンデザインをする仕事は今回初めてなので、なかなか新鮮な気分です。ここでまた難しいなと思うのは「作り込んだから良いもの」とはならないこと。これはとても重要な点で、これを間違えると洗練された素敵なものはできません。ファインアートの絵画の人は、描き込んで、描き込んでと仕上げるのだろうけれど、それとは逆に、どこまで引き算できるかということがデザインにおいてはとても重要だとぼくは思っています。良いのができると良いな!

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葉の文様 [作品]


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今年の夏の旅は沖縄へ行きました。読谷村には、葉の文様がとてもきれいな器がありました。慣れた手つきでサラサラと描いた感じのもので、横田屋窯さんのものは特に色合いもやわらかく、あたたかみがあって気に入って買わせてもらいました。

旅から帰って、9月末のもみじ市に向けてつくったこの作品。頭に文様が残っていて、何か葉っぱモチーフの絵をつくりたくなりました。この作品は、見てきたものを特に参考にしたわけではないのですが、自分なりのシンプルかつグラフィカルなものにしたいと思いつつつくりました。ひとつずつハサミで「あまり滑らかに整いすぎなように」丁寧に切り抜きました。ザックリした風合いを出したいけれど、滑らかにきれいにではない。ザックリなだけでは洗練されたものにならない。その加減が難しいところです。とてもシンプルにできている絵なのですが、これはなかなか時間がかかった覚えがあります。壺屋通りのさまざなま器の形と絵、沖縄そばの味、強い陽射しを思い出します。この夏、沖縄に行けて良かった。

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木鷽/KIUSO 日本からアメリカへ [作品]


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先日お会いできたHouse Industriesのアンディ・クルズさんとステファニー・クルズさん。これは半年ほど前、お二人からプレゼントが届いたとき、お礼の気持ちを伝えたいと思ってつくった作品です。スキャニングもして載せるのを忘れてしまっていました。見ての通り、郷土玩具の木鷽です。何か日本的なものを描きたいなあと思って、でも和風とかではなくて・・と思い、部屋を見回すと自分が持っているたくさんの木鷽がいました。いろんな形のがありますが、いちばんポピュラーと思われる亀戸天満宮の形をモチーフにしました。これは絵なので、タテのラインなど微妙にカーブさせたりして、フォルムも若干変えて味を出しています。足などはやはり手で描いた方がしっくりくるので切り絵ではなくここは手描き。(あ、ここは貼ってない!とかではないのです。わざとです。)

そもそも、こういう「実物」そのものを描くということが、ぼくの場合はとても珍しいのです。モチーフとしてよく描くのは「鳥」だったり「植物」だったり「太陽」だったり「水」だったりしますが、ぼくはそれらを描くとき、自分の「架空のカタチ」として描くことがほとんどです。今目の前にあるものをそのままデッサンする、とかそういうものではなく、自分の中から出てくるもの。

なので、木鷽を描いたとき、なんだか新鮮な気分でもありました。柚木沙弥郎さんが民芸品など描かれている絵を見た事がありますが、目の前の実物をモチーフにしても、それはそれで、また自分の作品になるのかも知れないなと、今更ながら思いました。でも、やっぱりぼくにとっては架空の方が楽しいかな。

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作品_14の波 [作品]


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一昨日の夜に聴いた波や水面をイメージさせるような音楽の余韻が残っていますが、これは、もみじ市のためにつくった作品「14の波」。市は河川敷で開催だったので、何か水のモチーフの作品をひとつ作ろうと思いました。実はぼくは幾何学の作品は、自分としては一番好きな分野です。とはいえ、いろいろな作品があった方が良いなあとも思うので、愛らしい顔が入ったような具象モチーフも必要だと思います。

軽やかな水の流れというよりは、流れからイメージした形を並べてつくる別の空間。少し力強い感じにもしたかった。なぜ?そう言われると答えが難しいけれど、工芸や民藝の感じに近づきたいという気持ちがこういう感覚にさせるように思います。

一昨日の夜には久しぶりにいろいろな方々に会えたのでとてもうれしかったですが、神戸と渋谷でお店をされている先輩の友人にも会えたのもなんともうれしかったです。次の個展のご相談をしました。日程をもう決めたわけではないですが「行くぞ!!」という気持ちになっています。願わくば東京と神戸の両方で。久しぶりの個展、実現させたい。

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作品_秋の森 [作品]


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最近、絵を描いていて(ぼくにとっては、切り絵は絵を描いている感覚そのものです)、整いすぎていない美しさ、偶然に出てきた線、切り口だからできるラインなどに素直に従った作品をつくりたいなあと思っています。先日、芹沢銈介を特集するテレビを見たとき「作為が無い」ということについて説明されていました。作品をつくる上で作為が無いことって、実はとても難しいように思うけれど(こういう形にしようという時点で作為だろうなと思うし)、なんとなくは理解ができた。

何というか、ぼくも切り絵を始めたころとは明らかに違う感覚が出て来ているのは確かです。それは、明確に言葉では説明ができないのだけど、いろいろな手仕事を見てきたことと、その作り手の考え方をいろいろと感じ取ることができたことの影響かもしれない。民藝らしさって何だろう。工芸って、イラストって何だろう。どうして絵というものは、さまざまにカテゴライズされるんだろう。ぼくの中には、今いろいろな感覚が渦巻いているのですが、そのときに素直にやりたいなと思う絵をつくってみようと思う。

この作品は、もみじ市に向けてつくった作品「秋の森」。木というのは、いろんな表現があるけれど、具象ではなく抽象に近い、木の形というよりも「カタチ」と呼べるような、素朴なる簡易な形にしたいと思いました。なんで?っていわれるとそうしたかったからとしか言えないのだけど、でも、なんだかキノコのような、テキスタイルパターンのような、愛嬌ある作品になったように思います。わざとらしくなく素朴、っていうのはとても難しい。それは、大人が、子どもの感覚で絵を描くことなんかに近いのかもしれません。

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日曜日、もみじ市2014でお会いしましょう。 [作品]


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夏前から、ある日は楽しく、ある日は苦しみながら準備してきたもみじ市。いろんな思いがあり、なんとも言えない気持ちの今なのですが、当日はいつかやって来るものですね。ぼくは日曜日だけの参加となりますが、多摩川河川敷の会場で、自分の作品とともに、みなさまとお会いできること、とても楽しみにしております。てぬぐいやマッチ箱などの紹介を随分としてきましたが、もちろん、原画の作品も最後に何枚かつくりました。今の自分の絵になっていると思います。これは多分今しかできない絵ででもあると言えるでしょう。強さのあるあたたかさと優しさをいっぱい込めたいと思いました。もみじ市2014「100人の個展」でお待ちしております。

もみじ市2014「100人の個展」
日時:
9月27日(土)11:00→16:30
9月28日(日)10:30→16:00
※ ぼくは28日(日)のみ出店です。
会場:
東京都調布市多摩川河川敷 *京王多摩川駅徒歩5分

◉もみじ市オフィシャルサイト http://momijiichi.com/
◉もみじ市twitter https://twitter.com/momijiichi
◉もみじ市facebook https://www.facebook.com/momijiichi
※オフィシャルサイトはアクセスが集中することがある模様

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原画のマッチ箱、200個が完成! [作品]


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もみじ市で販売する原画付きの手づくりマッチ箱
→ 続きを見るで各種の写真と解説ご覧になれますよ!

もみじ市では、普段できないものを作って出展したいと思いました。今までの個展でも、マッチ箱はグッズとして販売したりしましたが、A4サイズの作品を小さく縮小してシールにしたものを白いマッチ箱に貼ったりしていました。でも今回は、すべて原画を貼ってつくったひとつひとつ手づくりのスペシャル版!です。

絵には、その紙面に対してちょうど良いサイズ感があります。例えばA4サイズでつくる絵と、マッチ箱に合わせた小さいサイズでつくる絵は、構図や収め方が違ってきます。A4サイズの構図をそのまま小さく縮めれば良いわけではなく、小さいサイズならではの紙面に対してバランスの良い絵の密度があります。模様やパターンにしても、小さいサイズで作る場合はそのパターンを形作るモチーフ(部品)の数を減らす必要があるでしょう。例えばA4サイズで動物や植物のいくつかのモチーフを入れていたとしたら、マッチ箱にするならひとつだけにするなど変更する。そうすることでバランスが取れます。ぼくは小さいサイズの絵も結構好きです。モチーフを画面にドーンと大きく収めることで、逆に迫力がある絵をつくることがし易いからです。

さて、そんなことも思いながらつくったのが、このマッチ箱200個!です。上の写真は、その全種類を入れて70個だけ抜き出したもの。毎日毎日マッチを作る夏の日が続きましたなあ!そりゃそうだよ、200個なんだから。ああ、やめれば良かったかもしれないと思ったことも数回。でも、やって良かったと思います。これが売れようが、売れまいが、この夏にぼくが一所懸命、心を込めてつくったものに変わりはないのですから。もみじ市でこの夏の記録を見ていただけたらうれしいです。もみじ市は2日目の9月28日(日)だけ出店します。お待ちしております!

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見てる見てる、見てもいい。見られてる中で作ってる。

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コースターも完成! [作品]


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もみじ市で販売するコースター

もみじ市の準備が追い込みに入っています。紹介を続けましょう。ワークショップでもたびたび取り上げて来た、ゴム板を切ったスタンプにより作る厚紙コースター。もともとはワークショップのために考えた方法ですが、自分でももちろん使おうと思っていたものです。ここまできれいに絵を出せるように方法や材料を突きとめるまでに、とても時間がかかったなあと思います。でも、結局自分でひとつひとつ試していき、納得する方法を探し出すしかないのです。

ふと思い出しました。ぼくはバンバン作品をブログに載せたりしているので、作品の作り方や作品を真似されちゃうんじゃないの?と人に言われたことがありました。個展をしたときも、見に来て下さった女性が「こういうの私にもできそう〜」と言っていたのを聞いたことがありました。そのときは、そう見えるんだろうなあと思ってそんなに気にもしなかった。でも、多分真似できない。自分だけの作品というのは結局そういうものだから。もし真似されたとしても、自分はもっともっと考えた上で作っているし、たくさんの引き出しからさらに良いものを作れば良い。それだけだと思います。話がそれました。

さて、今回もみじ市で販売するコースターは、全部で4種類の絵。それぞれ、同じ絵4枚セットですが、色違いで2枚ずつになっています。この写真が全種類を並べてみたものです。太陽、水玉、りんご、鳥の4種。なるべくシンプルに削って行くこと。それがとても大事なのだと、こういう小さい紙面の絵を考えていると特に感じます。足していくのではなく、削っていって絵を完成させる。そうすると、大体後悔することがありません。ギリギリまで削る、ということは、これは必要ないのだというものを全部捨てることです。そこが、ぼくが絵をつくるときにバランスを取るうえで、とても重要なポイントになっているように思います。コースターでは潔く単純なカタチを意識しました。特に鳥などは力強いカタチになったように思えており、満足しています。

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初めて制作、てぬぐい [作品]


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もみじ市で販売する「てぬぐい」

もみじ市で販売するために初めて制作してみた「ちょっきんきりえ製てぬぐい」です。染めるのをお願いした工房は、香川県のてぬぐい工房で、メールだけのやりとりでしたが、ご親切で助かりました。ひとことに、てぬぐいと言っても染め方も何種類かあり、布もこだわるといろいろあるんだなあと奥が深い事を今回知りました。表面的なプリント染めはもちろんダメで、あくまでもきちんと「染め」であることにこだわりました。でも、その染めの中でも注染というのと、手捺染というのがあります。ぼくは今回は後者にしたのですが、なぜかと言うと、前者はデザインにより制約があるからです。この鳥のデザインで言うと、クチバシの赤い部分。隣り合う色違いというのが、注染ではできないらしいのです。今回2色使いするのが大きなポイントだったのでそこにはこだわりました。

もともと、もみじ市の広報のために作品をひとつ提供してくださいと言われて作った鳥の絵の形を使ってMACでデザインしました。鳥の外形はそのままですが、手ぬぐいにするために少し装飾の部分をシンプルにして、バランスを取ってレイアウトしました。制作費も結構自分にとっては大きな金額なので、途中いろいろ迷いながら進めましたが、結果、このようなデザインにして良かったと思っています。次回作るなら単色のものにしたいなとか、幾何学パターンのものも作ってみたいなどといろいろ思っています。今回、CMYKで指定した色は、一体どう出るのかなと一番不安なところでしたが、きれいな発色で大体イメージどおりだったのでうれしいです。青、グレーの各色50枚の限定品!です。もみじ市(ぼくは日曜だけ出店)、お待ちしております!

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スケッチ [作品]


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スケッチスケッチ。マッチ箱がもう少しで200個に到達です。最後に、いろいろな顔を作ってマッチ箱を締めようと思います。作っていると、手が勝手に考えているような感覚になり、思い出すとどうやって作ったのか?という感じもあったりします。それは生まれてるということか。マッチ箱が出来たら、それはもう半分乾杯してもいいくらいですよ。そうでしょう?

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健康な絵 [作品]


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いろいろなタイプのイラストレーターがいるなあと思います。現代アート寄りのイラストを描く人、サブカルチャーっていう言葉が合いそうなイラストを描く人、いかにも女性に向けたイラストを描く人、ファッションなイラストを描く人。それぞれに良いなあと思ったり、これはちょっとなあと思ったりしながら見ていて、ぼくはどういうものがやりたいか日々考えることが多いです。

自分は、ひとことで言うと健康な絵が描きたいと思います。健康な絵で人を元気にする。それがとても自分に合った方向性かなあと思うのです。それはときに「かわいい」と言われることも多い。でも、ぼくの中での「かわいい」は、女性だけでなくもっと広い人々へ向けた、スタンダードなかわいらしさでありたい。サビニャックやブルーナやポールランドと言ったスタンダードな「かわいい」を生み出した偉大な先生はみな男性。ぼくもその大きな感覚を持ちながら、作品を作っていきたいです。

写真は、もみじ市で販売するコースターのひとつ。太陽を今迄とはまた違った感覚でつくってみようとしてできたもの。メキシコなどラテン感覚のカラッとした愛らしさを出せたら良いなあと思い、元気になる絵を目指しました。世界や日本の民藝を見て良いなあという感覚を作品にすることは、自分にとって大きな裏のテーマでもあります。民芸品は自分が目指している健康な愛らしさを常に持っています。9月28日までもう少し。最後までがんばります。

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毎日 [作品]


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毎日毎日。毎日毎日。毎日毎日。毎日の毎日。毎日の毎日の毎日。それが毎日。もう、モックモクだよ。

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