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マッチの折り返し地点 [作品]


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もみじ市で販売するマッチ箱

もみじ市に向けて、マッチ箱の作品を作っています。今まではプリントした作品をシールで貼っていましたが、今回は直接、原画をマッチ箱に貼っています。いま100個が完成し、もう100個作ろうかと思っているところです。200個と決めて始めたのですが、これは、大変だ。これはもう、大変だ。気が、狂う。気が狂ってくる。なんてこと言わずに、黙ってやりなはれ!この怠け者!といい聞かせながら、毎日がマッチ。夢見るかもしれませんね。夢見るっていう楽しい感じじゃなく「ユメ」って感じか。ところでさあ、「あこがれのゆめ」のときは「夢」、寝ているときにみるゆめは「ユメ」だと思うのです。そう思いませんか!きょうのところはこれでかんべん。さようなら!あれ、今日は「みんぱく」へ行ったこと書くんじゃなかったの?変更変更!!ごめんね。

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今日はかんべんしてもらう日 [作品]


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毎日マッチ工場。これはこけしなのか?なんなんですか?手が勝手につくった人。手がつくる。口がしゃべる。足が歩く。目が見る。ぼくのせいではありません。手が作ったから。
・・・最近、記事がとどこおり気味ですね。便りが無いのは、元気な証拠だとおもってください。ええ?最近寝不足で、きょうはマッチ箱に向かってもどうしてもネムネム病です。眠りの向こうへ行く寸前の状態でつくると、なんか違うものが完成してしまいそうです。いえ、作れないので、気分転換でブログを書いています。一度きちんと寝るしかないので、きょうはこれで失礼します。出て来たと思ったら失礼しますのひと言が!お店の入口に入って来たと思ったら引き返して出て行く。あっ、ここは違う、見ても仕方ないお店だって一瞬でわかるときがありますね。ああ、まったく関係ないですね。さようなら!ああ、写真のマッチは、9月28日のもみじ市で販売予定のうちのひとつです。他にもいろいろな絵のもの作っています。

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そいでもって、作業中 [作品]


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9月28日もみじ市で販売するためのマッチ箱の制作にとりかかりました。小ロットでも買える姫路のお店(工場?)で白いマッチ箱を通販で買い、それに切り絵で絵を付けています。マッチは、少し深いサイズで、いわゆる日本の喫茶店にあるものではなく、外国のマッチのサイズに近い。小さいものってそれだけでなんだか手にとってしまいますね。小さいものほど大胆な構図で、モチーフは1つにして、画面いっぱいつくることが好きです。その方が強いものができる。チマチマしてはダメだ、なんて。今日は一日中、魚を切り抜き、マッチ箱に貼り続けました。子どもが描くように素直な、そのときに感じた線を切り抜いて大らかな魚がつくりたいな、と思いながらひとつひとつ切りました。昼ごはんは、くまもん(ひらがなだっけ?)の即席うどんを食べました。それ以外はずっと机、考える時は机のまわりをウロウロしながら一日中作業しました。疲れたよ、グググ!

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日々、作業中 [作品]


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もう少しでパッケージのデザインが終わります。そうしたらマッチ箱をある程度やって、そのあとはまた違うものに手を付けます。これはワンポイントのシールにする鳥のデザイン。文字を加える、色をル付ける、連続レイアウトなど、デザインによって、絵はそれぞれ違った表情を見せます。これ、なんだか包装紙のように見えるけれど、ちがうよ。

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引き続きすぎてる。 [作品]


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うん、そう。連日夜ふかし三昧。中華三昧っていうラーメンは汁がオレンジ色。ウウウ、寝不足だ。眠い日々ですが終わらないのだ。いまは、パッケージの作りものをいろいろしています。グッズをつくるときにモチーフ的に使ったオブジェクトをパッケージデザインにロゴ的にあしらったり、クラフト紙に黒だけでの表現を考えるということもなかなか楽しいもんです。さて、いまどの位置だろう。迷い込んでる。迷い込んだ森。背中がカニにさされて痛い。蚊のことを、カニって呼んでます。ああ疲れてるんですぜ。また朝が来る。また夜になる。

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引き続きグッズ制作中! [作品]


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一筆箋(短い文を書ける便箋)の印刷入稿をさきほど終わらせました。紙に線画を手描き→スキャニング→mac上でオブジェクトにして色付け→レイアウト→出力センターで印刷、色の確認→修正→確定→webで入稿 という順番です。なかなか時間がかかったけれど、とても楽しいのが出来たように思います(たぶん)。初めてデザインした一筆箋、今回は4種類を張り切って作りました。バラバラなものを袋に詰めてパッケージして販売しようと思います。パッケージも考えねば!手ぬぐい、一筆箋まで来ました。一段落ではありません。次!

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グッズ制作中 [作品]


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ウェディングツリーの作品の一部(本文とは関係無し)

引き続き、もみじ市のためのグッズを制作しています。先日は手ぬぐい、こんどは紙モノです。今までもポストカードなど作ってきましたが、今回は新しいポストカードは作らないかもしれません。ちょっと違ったものとして、一筆箋を考えています。とはいえ、もちろんイラストが入ったものです。すべて手描きデータから起こしたラインからイラストレーターでデザインしています。何種類、1セット何枚にするか、またどれくらい売れるか?など、いろいろ考えて印刷入稿する枚数を考えます。それが終わったら、原画を使ったグッズや額入りの作品などを作って行きます。まだまだ先が遠い。グググ!

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ウェディングツリーの絵 [作品]


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スタンプ押してみたところ、実際には何色か使うらしい

いま、またひと味違う仕事を引き受けました。ウェディングツリーというものです。今までにも、結婚するのでそのウェルカムボードを、という注文は一番多かったです。で、だいたい既製のウェルカムボードが気に入らなくて、終わってからも部屋にインテリアとして飾れる絵が欲しい、というご希望が多かったのです。今回のウェディングツリーという注文、なかなか面白い考え。といってもぼくが考えたのではなく、そういうのが最近割と採用されてるらしい。結婚式に参加する人々が、ひとつずつスタンプなり拇印なりによる葉っぱの1枚1枚を押していき、木が完成するというもの。ぼくはスタンプにしてもらおうかなと思います。これは結婚証明書を絵にしたような意味合いのものだそうで拇印って証明としては良いけれど、ぼくの絵にはあまり雰囲気が合わない気がするから。いろいろな例を検索して見てみると結構みんな作風が似ている。でも、ぼくは少し違う雰囲気のものを思いつき、ちょっと思い切りぼくが作ったという感じの絵になってしまいました。木の枝のまわり?に人数分のスタンプを押せるようにする、というのもなかなかレイアウトにも影響するから難しいんだなと思いました。こんな風に絵のバランスを考えた事はあまりなかったから。でも、途中経過を報告したらご本人には気に入っていただけたようなので、張り切って仕上げます。ウィー!

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手紙社「もみじ市2014」に出展します。 [作品]


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広報のためにつくった作品「楽しい秋の日」(C)YUYA 2014

もみじ市に初出展!
手紙社「もみじ市」というイベントが毎年開催されています。よく家にも来ていただく友人の映像作家ねるやまさんが以前出展されてたこともあり、数回?行ったことがありました。今年の夏前くらいに、スタッフの方から出展のオファーをいただきました。ぼくで大丈夫だろうか?と思いながら、思い切って今回、出てみることにしました。ものすごい集客のイベントでお客さんも目の肥えた方々ばかりのイメージがあるので、ぼくもがんばってそれにかなうような、良いモノを作らねばなりません。グッズの販売をメインに、何らかのワークショップもできればやりたいと思っています(これは検討中でまだわかりませんが)。
2日間開催で、ぼくが出るのは2日目の日曜だけですが、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします!

以下、オフィシャルサイトから情報を貼付けます。
作家紹介のところに、ぼくも出ています。

もみじ市2014 概要
◎日程 2014年9月27日(土)28日(日)
*YUYA出展は28日のみ
◎時間
11:00 ~ 16:30(27日)
10:30 ~ 16:00(28日)
◎会場 調布市多摩川河川敷(京王線「京王多摩川」駅より徒歩5分)
*雨天時は東京オーヴァル京王閣にて開催
東京都調布市多摩川4-31-1(京王線「京王多摩川駅」臨時改札口よりすぐ)
(中止の場合は、当日の午前7時にホームページにて告知)

◎お問い合わせ/もみじ市実行委員会
東京都調布市西つつじヶ丘4-23-35-101
電話 042-444-5367
メール info[at]momijiichi.com

主催:もみじ市実行委員会(手紙社内)
後援:調布市

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青の水玉 [作品]


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早くも家の中が暑くて、暑さに弱いぼくは困っています。青い水玉を重ねるように押した涼しい色のパターン。今年は冷夏だって聞いたけれど、今からこんなに暑かったら、8月はどうなってしまうのか。作業部屋にクーラー本気で考えようかなあと思った今日。シャキッといろいろとやらないといけないのに、どうしてもできなくてギヴです。

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三角形による植物風パターン [作品]


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引き続き試作をしています。これは黄色と緑の直角三角形2つによるパターン。スタンプで1つずつ押して行くので、少しずつずれてしまったり、かすれてしまったり、汚れがついてしまったり(友人の先輩はノイズと呼んでいたように思います)。昨日も同じようなことを書きましたが、その乱れや手の痕跡が良さではないかなと思うのです。昨日は「流れ」を意識したつながって行く模様、今日は「刻印」を意識したもののリズム。違ったタイプの2つの模様をつくりました。

◎お知らせ
インスタグラムを通じて知り合いになり、初めてお会いする方と打ち合わせしました。まだ発表できませんが、秋に東京で開催のイベントへお誘いいただき、出店(出展?)することになりました。皆さまとお会いする機会ができるかと思います。それに向けて準備をしていかねばなりません。いつもの個展とはまた違ったものにしていきたいと思います。

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波のような模様をつくる [作品]


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最近はワークショップのための試作をしています。これもそのひとつなのです。以前やったコースターのワークショップの方法を応用して、形に切り抜いたゴム板でスタンプをつくり、それによりパターンを作ったりしています。うまく出なくてかすれてしまったり、位置が微妙にずれてしまったり、そういうところがまた良いのだと思うようになりました。何か、自分の中の変化も多少あるかなと感じています。これは波のような模様ですが、インスタグラムに載せたら、ブラジルのコパカパーナビーチのタイルの柄みたいだなというコメントをいただいたりしました。なんか作っていくと自分でも勝手にそうなってきたなあと思って見ました。簡単な形のくり返しでつくるパターンは、やはり楽しいものです。

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また別な、会話する魚のパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

なんか、また魚のパターンをつくってしまいました。手が勝手に作ってしまいました。今回はこれまたシンプルな形の魚でやりたいと思いました。そう、シンプルでも、連続して並べるとちょうどいい密度になると思います。ぼくは絵やイラストの作品について、複雑だから良いとは思っていません。和風の細かい切り絵など、見るのも好きではないし、自分はやりたいとはまったく思いません。手が込んでいるほど「良い」ものだという考え方は、ぼくは好きではありません。自分の良いと思うものを、素直につくりたいと思います。四角形をしたへんな魚と、上が水平で横長の魚。対照的な形を会話するように並べました。後ろに波を模した黒いモチーフを入れました。写真は全体の一部です。これも、いつきちんと発表できるかわかりませんけど、なかなかいいじゃないですか!魚のクチ。クチが。

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どこの国でもない人のパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

人でもパターンをつくってみよう。日本のこけしのようでも、どこの国か分からない感じでもあるような人。和風だとか、北欧風とか、これはフランス風だとか、そういう感覚は一体何がそう思わせるのだろうと考えることがあるけれど、その微妙なニュアンスを言葉で説明することはとても難しいことです。何々風ということにとらわれず、どこの国でもない人を並べたパターンを絵にしてみよう。絵付けをするように筆で少し笑った顔を描いて命を吹き込んでいった。

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変化していくパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

こうしたパターンや幾何学の作品をつくっていて、いったいどこから(どの程度の表現から)が作品と呼べるのだろう?となどと思っています。多分なんでも作品と言えるのかも知れないけれど、なんとなく自分の中でのその境界線となるようなラインがあるように思う・・・そんなことを考えながらおととい作ったのがこの作品。ご覧のとおり幾何学作品なのだけど、単なるくり返しではなく、変化しながら続いていくということをテーマにしています。1サイクルの仕方はそれぞれに違っていて、2パターンの山と谷のギザギザ型から成っています。今回はハサミで味のあるラインを切るという趣旨とは違い、同じ形を使うということに意味があるので、カッターを使って正確に同じ形を切って組み合わせています。一体これはなんだろうなあと思って作っています。

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木から発想したパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

おとといの夜に考えた作品の一部分です。木の形をスケッチしていて、それを単純化していき、並べてできたパターン模様です。垂直な直線以外のジグザク線はすべてハサミで切っています。フリーハンドで切るスパンなので、微妙に山の幅がずれていたりすることで、作品として成り立っているようにも思います。最近のこうした実験はとても面白いです。色と色の対比について、そして単純な形と形の組み合わせ。切ったのこぎりの刃のようなパーツを、向かい会わせにしたり、背を付けたり、少し離したり重ねたりしてレイアウトしたら、動きのある絵になります。単純な形で絵を構成するというのは、すごく深いテーマではないかと最近感じていて、今後もいろいろ試したいなあと思っているところです。多分他のデザインやテキスタイルにも応用できると思います。そして、自分が本来やりたいのは実はこういった作品なのかもしれません。先日いろいろ見る機会があった、インドのテキスタイルの模様などが頭の中にあったからできたのかなあと思っている作品。最近、スケッチするように作品が生まれてる感覚が、なかなか楽しいことだと思っています。この作品もいつ発表できるかわかりませんが、またそのときまで!

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魚のパターン/作品 [作品]


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(C)YUYA 2014

昨日は魚のパターンによる作品をつくりました。この写真は途中でパシャッと撮ったもののほんの一部で、完成したものとはレイアウトなども違っています。普通にシンプルにつくるということを意識して始めたのですが、それがまたとても難しいことがあります。何回やり直してもどうにも野暮ったくて気に入らない。昨日もそんな感じでしたが、夜にようやくまとまって良い雰囲気の作品になりました。

自分の作品として、ダイナミックで素朴なものは目指したいけれど、野暮ったいことはやはりNG。このフォルムは洗練されているのか?そう問いかけて作っていたりします。何年か切り絵をやってきて、少しずつ自分の思う通りの形をつくれるようになってきましたが、やっぱりうまくいかない日もあります。それはモチーフが難しい形だからという問題ではない場合もあります。なぜならシンプルで美しい形をつくることも同じく難しいからです。

最近はその洗練されている中にも、素朴さを出したいと思っているのですが、それがまた難しいところ。頭で考えるのではなく、実際にスケッチをして実際に切って合わせてみて試して行く中でしか、バランスを取ることの感覚はつかめません。また、わざと滑らかに切らずにカクカクッと切る方法は、ぼくの切り絵の中でもひとつの手法(と言えるかわかりませんが)になっていると思っているのですが、これもやってみると分かるのですが、洗練された形に仕上げるのはとても難しいことです。などと考えながら、この作品も完成してやれやれです。いつ発表するかこれまた分かりませんが、ほどよくざっくりとした風合いのなかなか楽しい作品となりました。

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絵の向かう場所 [作品]


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最近、問い合わせも増えて来ていて、ありがたいことです。このブログも5年以上経っていて、検索にもかかりやすくなってきているのかも知れません。それは媒体でのイラストレーションの仕事だったり、個人の方からの絵のオーダーだったりします。最近よく考えるのは、自分の絵はどういうところに一番向いているのかということと、まだ活かせる場所があるのではないかということです。今年はそういうことも意識して仕事していきたいです。

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具象は架空のモチーフ [作品]


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(C)YUYA 2014

昨日も作品をつくりました。そう毎日はムリですが、思いついたからやったという感じ。この写真はその絵のほんの一部分。今回は具象です。ぼくが具象のときにいつも思っていること。それは、具体的に実物に似せてつくろうと思うことはないということです。いつも、絵の中のモチーフは自分から出てきた形で良いのだと思っています。花も木も動物も、ある個体を意識するのではなく、自分がつくり出すある意味「架空の形」にするべき。何となくいつもそう思って絵をつくっていましたが、あるとき詩人で絵も描かれる藤富保男先生が「あなたの絵は架空のものを描くからいいんだよ」とおっしゃり、やはりその考え方で良いのだとぼくは思い直したのでした。ありのままを上手く描ける(描こうとする)人もいるけれど、ぼくはそういうタイプでは無い。心を込めて自分の手からうまれる形をつくりたいと思っています。

今回仕上がった作品は、民藝の雰囲気を感じる部分もあり、北欧やヨーロッパの感じもあり、少し不思議なものになりました。多分、今しか出来ない感じと言えるのかも知れません。自分が切り絵を始めた頃の作品の感じで今やろうとしても、多分もう出来ないのと同じように。文字を入れなくても、笑っている顔などを入れなくても、絵全体は楽しい雰囲気のものになりました。この作品もまたいつ見ていただけるかわかりませんが、今の自分が素直な気持ちでつくったものだと言えます。
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記号的な絵をつくる [作品]


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(C)YUYA 2014

昨日はまた腕ならしという感じで作品をつくりました。今回考えたのは、人形(ヒトガタ)によるパターン模様です。最近よく民藝の世界のテキスタイルなどを見て、そこに描かれた絵やパターン模様に共感する部分が多く、それに影響された絵と言えるかもしれない。ぼくも型染めという技法をやってみようと考えているのですが、やってみる前に、型染めのことを少し思いながらつくった作品と言えるかもしれません。とても単純な直線からなるいくつかの呼応する形を並べてつくる楽しいパターン。絵を描くということは、本当に多様な考え方があるなと改めて気がつきます。絵は誰が決めるものでもなく、自分だけの主義を込めることができる、とても楽しく自由な世界だから。

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一歩、踏み出した日 [作品]


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(C)YUYA 2014

昨日は久しぶりに作品を作りました。最近、仕事で依頼があった絵をつくってはいましたが、自分の自由な作品は実はちょっと間が空いてしまっていました。プレゼントのためのちょっとしたカードなんかは作ったりしましたが、純粋な作品はほんとうに久しぶりかもしれません。最近思っていたのは、そろそろ次の段階に少し進みたい。こういうスタイル、こういう雰囲気という風に作るのではなく、本当に自分の中から出てくる形を作品にしたい。こういうのがやりたい、こういうのも良いなと頭では思っていて時間が少し取れてもなかなかまとまらずにうまく行かないこともあります。でも、そんなこと言っていてはダメだと考えて一歩、踏み出します。たくさん作り続ければのってくるはずだから。何年か前には年に2回個展をやった年もありました。その頃は夜中に作品を作っていたことが多く、寝る時間を削って絵を描いていたのですが、今は寝ないと残念ながら次の日にも響きますのでちょっと無理ですなあ・・・!

それで、作ったのはパターンをテーマにした作品です。パーツの形はある程度スケッチして決めてからスタート。でも、全部同じ形にするのではなく、ひとつずつハサミで切ることで、どの形も微妙にどこか違うというものにしました。レイアウトも単にきれいに並べるのではなく、垂直だけは保って、ある程度規則的な並びから外す。それによって動きのある音楽のようなパターンにしたいと思いました。民藝の世界の海外のテキスタイルや、和紙に表現された型染めの絵、60年代頃のモダンデザインにおける美しいグラフィックパターンなどなど、前回の個展(渋谷でやった2012年の「旅の影響」)のあと、いろいろなものをぼくは見てきました。自分の絵について、そして自分が選ぶモノ、民芸の世界での表現について自分なりの感覚を持って、いろいろなものを見た上での自分だけのフォルムを持った作品がいつか作れるようになれたら良いなと思っています。

今まで、このブログでは、出来た作品をすぐに載せるということはせずに来ました。でも、せっかくブログなので(頻繁に個展ができるわけでもないので)、今自分が考えていることを反映した作品の空気だけでも同時にも伝えられたら、と思ったのです。いつ個展で発表するのかはわかりませんが全体の形やタイトルやこの作品のために添える文章(まだ書いていないけれど、そのエッセンスがあるから、イメージが始まっていつも作品になります)などはまだ伏せておくことにします。
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作品222_ビッグなアップルによるおめでとう! [作品]


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(C)YUYA 2014

「小さいものほど、ダイナミックにつくりたい。」
これは先日、ある友人に渡したバースデーカードです。だれにでも同じように優しくてとても自然体で人と接することができる素敵なかたです。ちょうどその人のお店に行ける日だったので、ちょっと(ちょきっと?)15分で切り絵をしてみることにしました。ハガキサイズより少し大きいくらいの小さい絵です。自分で言うのもなんですが、こういう短い時間でザクッとつくるちょっとした作品はぼくの本領が発揮されるのかもしれません(そうなのか?)。ざくざくと切るとりんごが生まれ、またチョキッとしたら葉っぱになりました。マジックを取り出し、すこぶる早いスピードでグニグニと文字を描き、と思ったら、勝手に手が顔を描いていました。これは一体なんだろう!これはおめでとうのしるしです。しるしは、よく陽の当たる午前中のぼくの作業机で突然生まれました。(完)
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作品221_記念日の絵「二人のホシガラス」 [作品]


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(C)YUYA 2014

最近オーダーによりつくった作品です。結婚された友人の二人に絵をプレゼントしたいとのことでした。贈り主の女性からは、二人が好きだという「ホシガラス」という野生のカラスのつがいをモチーフにしてほしいというご希望がありました。山へ行ったりするアウトドアの趣味がある方なんだそうです。あと、色合いはいわゆるパステルカラーよりも渋くてパキッとした色合いのほうが好きそうだという。そんな情報を気にしつつホシガラスの写真を検索して見たその姿は、街にいる黒いカラスとはまた違っています。もう少し素朴なかわいらしさがある鳥でした。

色合いは本物の姿に忠実にするとグレー、黒、白が中心。そのあたりはディフォルメし、雰囲気だけをいただき、多少実物とは変えることにしました。精神的にはホシガラスということで。素敵なものをつくるには、絵の中にウソがあっても良いとぼくは思っています。何かが成り立ってなくても、そのほうがいい絵ならばそれで良い。ご希望から想像し、かわいくなりすぎないクールなデザインが良いのかなと思ったのでそういう路線ですが、でもやはりあたたかさも欲しいと思ったので、太陽や鳥のざっくりしたカタチやちぎった紙などを使い、有機的な部分も盛り込んで全体のバランスを取っています。数字が入っているのは、ご結婚の記念日を表しています。このプレゼントを受け取るのは、一体どんなお二人なんでしょう。気に入って下さるといいですが・・・!
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作品220_ALOHA アローハ [作品]


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これは、ある人に元気になってもらうために作ったほっぺたが赤うなってる太陽のカードです。シンプルな気持ちを込めました。絵というのは、言葉では伝わらないものを伝えられます。音楽もそうですね。そういうところが、ぼくは楽しいから絵をやっているように思います。これを見た誰かが元気な気持ちになったらいいなと思います。作風がどう変わったとしても、ぼくはいつも健康な絵をつくっていきたい。
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作品219_村永美和子 詩集「一文字笠〈1と0〉」装丁 [作品]


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少し前に完成した九州在住の村永美和子さんの詩集「一文字笠〈1と0〉」。藤富保男先生の「あざみ書房」から出た詩集です。藤富先生からお話をいただき、装丁をすることになったのでした。なかなか今までに無いものが出来たように思います。
この絵、ご本人とはお会いしないで作ったものなのですが、実は最初の希望とはまったく違うものです。最初は、以前ポストカードにもした絵をご覧いただいたようで、その中でこの絵を使っていただきたい、というご希望がありました。でも、ぼくの中では、その時にできた絵というのは過去のものです。今回の詩集にはそれに合う絵を新たに考えたいと思い、藤富先生にご相談しました。
そして、まったく新しい絵をつくることに。この詩集、1ページに3行ごとに区切られ、それが続いて行き、全体でひとつの詩となっている、という作品です。そこで、有機的な石ころのようなカタチを一文字に並べ、ときに一部が重なったり、離れたりして連なる「一文字」をモチーフにした絵をレイアウトしました。色はオレンジと黒だけにとどめて、帯はちょっとこだわって黒にさせてもらいました。結果、なかなかシックな風合いに仕上がって満足しています。先頭の顔が抜け出たものが、実は帯の下に隠れています。村永さんからもお手紙などいただき、気に入っていただけたようでぼくもホッとしています。
裏表紙の「M」のロゴ、これは村永美和子さんをモチーフにしたロゴで、藤富保男先生の作です。とても素敵で洒落たロゴですね。藤富先生からは今までにも何冊かの装丁のお話をいただきました。今回は藤富先生のお宅に何回かおじゃまし、校正などしながらのやりとりも楽しかったです。ご一緒できることに感謝し、また世界の詩人・藤富先生と何か作れたら素敵だなと思っています。

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チャランガぽよぽよ、1stアルバムCD完成! [作品]


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CDおもて面のアートワーク

アートワークを担当させていただいた「チャランガぽよぽよ」のCDが完成したということで、先日1枚いただきました。チャランガぽよぽよは、フルートの坂上領さんとヴァイオリンの帆足彩さんによるユニットで「ラテン系脱力バンド」。坂上さんは、ボサノヴァの中村善郎さんを通じての以前からの知り合いで、帆足さんは坂上さんを通じて昨年のぼくのワークショップを知り、参加してくださってお会いできました。そういうつながりで今回このお二人のユニット初のCDの絵を作れたことはとてもうれしく、不思議な繋がりを感じます。

さて、今回ぼくはイラストレーターとして、このCDのアートワークを担当しました。実際の入稿データのとりまとめはグラフィックデザイナーの方によるものです。でも、そのまま作品を載せてくださっているので、色の指定、レイアウト含めて、すべてぼくの考えを採用してくださり、作品が加工されてしまうことはほとんど無いというありがたい扱いの仕事でした。このオモテ面は、先日の記事で解説とともに載せましたが、下の写真が裏面のイラストです。実際には帯も付いています。

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CD裏面のアートワーク

そもそも、アレキサンダー・ジラルドのような「外国人から見たラテン」という視点が頭の中にあり、自分のフィルターを通したラテンの雰囲気を上品に表現したいと思っていました。音楽を聴いた感じと子どもにも聴かせたいというコンセプトから、ワクククするような目を引くものを作ろうと思いました。木のような音符のようなものでできた森。中のアイコンは、曲の中に出てくる登場物やイメージ。カラッとした太陽は、ラテンの象徴として最初から入れたいと思いました。表紙にはアイコンとして入れ、裏面には全体を照らすキャラクター的な存在として。表紙と裏表紙では、同じ色を使いつつ、絵の表現方法を変えています。最終的に思った通りの色がきちんと出て満足ですが、途中、何度かKINKO'Sへ行き実際に紙にプリントアウトをして確認しながら調整して進めました。

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東京の雪 [作品]


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東京は20年に一度の大雪。普段ほとんど降らないものだから、いちいち大騒ぎですね。雪深いところから見たら、大した事ないんでしょうね。写真は、多分一度このブログにも載せていると思いますが、雪の作品「walk out to winter」をスクエアに切り取ったもの。作品を切り取ると、また別な見せ方ができます。そう、これはイギリスの80年代のギターポップバンドAztec Cameraの曲名からとった作品です。ヨーロッパの感じ、というのを何となく出したくてこの作品を作った覚えがあります。雪なんだけど寒いというよりどこかあたたかな感じを出しているような作品。雪のときのあの独特の空気の音が好きです。雪には、全部が無になるような不思議な感覚を覚えます。
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ささやかなプレゼント箱の切り絵 [作品]


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年始に倉敷へ旅したとき、倉敷堤窯の武内真木さんにはあたたかく迎えていただき、器のことだけではなく本当にいろいろなお話を伺い、ぼくたち夫婦はとても楽しいひとときを過ごすことができ、良い旅の思い出となりました。その模様は近いうち書く予定です。それで、16日に行った世田谷ボロ市で、ちょっと面白いクリップ式の小さなアルミ製のロウソク立てがあったので(フランスのものらしいですが、写真を撮らなかったので想像してください。昔、電気が無い時代に本にはさんで読書するためのものだそうです。)それを小さな箱へ入れて、お礼の手紙と同封しました。ほんとにささやかなものですが、楽しかったというぼくらの気持ちが伝わればいいなと思いました。
小さな箱に、ぼくが少し切り絵をしました。窯へおじゃましたときにぼくが気に入って、購入させていただいた武内真木さんの指掻きの技法が入った花器(徳利かも?)。赤い実を挿してリビングに置いているので、その様子を絵にしました。小さい絵をチョイッとつくるのはやはり楽しい。
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作品218_チャランガぽよぽよ/CDアートワーク [作品]


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(C)YUYA 2014

CDのジャケットアートワークを担当させていただきました。脱力系ラテンバンドならぬ、ラテン系脱力バンド「チャランガぽよぽよ」の初のCDで、2月上旬のライヴから先行発売開始だそうです。以前から知り合いであったリーダーの坂上領さん(フルート)と、帆足彩さん(ヴァイオリン)からお願いがあり、制作することになりました。ぼくも実際に音源を聴かせていただき、そこから絵を考えていきました。今回、実はあまり制作時間がなかったのです。ぼくは実際、制作時間というより考えることにとても時間をかけるのです。これで行こうと決まれば、あとは結構すぐ出来てしまったりするのだけど、そこが納得いかないと時間がかかります。最終的に、どういう方法で色の調整まで絶対に間に合うように良いものにしようかというところから、制作方法を考えていきました。

結果、手描きで紙にたくさん線画のスケッチをして、それをスキャニングし、パソコン上で加工して手のラインをほぼそのまま残してデザインして行くという方法をとりました。パソコンで描いた絵とは明らかに違うことが重要です。手で紙に描いたラインというのは、固い絵にならない。そして、ぼくはそれが一番大事だと思っています。音楽も、人間が手で演奏するという意味で、たぶん温かみという意味ではまったく同じでしょう。

で、一番大事な話。今回考えた絵のテーマは、自分の中のフィルターを通したラテンカラーです。途中、リーダーの坂上領さんからは「脱力系ラテン」ではなく「ラテン系脱力」バンドなのだという説明もいただきました。実際に聴いてみると、音楽は品の良い親しみやすい、ラテン系のやわらかい雰囲気もある音楽。赤、黄色、茶色とかの土っぽいものというよりも・・・例えば、アレキサンダー・ジラルドがメキシコの民芸などに影響されて優れたモダンなデザインをたくさん生んだようなイメージが合うのではないかと思いました。それは、ラテンの人間ではない人がラテンのことを思ってつくるということなのかも知れない。言ってみればイメージの中での旅のようなものかも知れません。そんなことを思いながら、色合いも決めて行きました。

子どもでも楽しめる音楽を、ということも意識されたそうなので、親しみやすいというラインを大事にしつつ、色合いは今回の「自分の中のラテン」という部分にこだわりました。背景以外にあざやかな色を3色使っているので、アイコンは全部黒にして、全体の統一感を出しました。アイコンは、曲の中で出てくるモチーフが中心です。森のイメージというのもキーワードとして出ていたので、「いかにも木」という感じではなく、音の並びとリズム感を感じられるような音符のような木のようなモチーフに、アイコンを乗せることにしました。太陽はラテンのイメージとしてぜひ入れたいと思ったモチーフです。これはフロントのジャケット面なのですが、裏面が解禁になったら、また紹介いたします。

ぼくは音楽が大好きです。だから音楽のことを考えて絵をつくる仕事を一度やってみたいと思っていました。今回機会をいただいたバンドのリーダー、坂上領さんと帆足彩さんにもとても感謝しています。出会いに感謝。
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作品217_年賀状2014/午年 [作品]


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謹賀新年 2014
皆さま、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の年賀状は切り絵ではなく、手描きの線画からパソコンで加工してデザインしました。紙に描いた線画をスキャニングし、それをMAC上でオブジェクト化。色を付けて配置。カンタンに言うとそういう感じです。印刷はネット注文できるよく使う印刷会社へ。やはり、お世話になった人へ出すものなので、自分の作品を色を含めてきれいに再現したいなと思い、最近はこうして自分で印刷注文してつくる方法になってきています。

さてこの馬の絵ですが、あえて、割とサクッと描いたものですが、最近の自分の感じがよく出ているようにも感じます。最近の感じというのは、いろいろな民藝や工芸品や郷土玩具などを見た自分が描いた絵という感じでしょうか。どこの国でもないような感じにしたかった。日本でもヨーロッパでもアジアでもない、そう、民藝に通じるような無国籍な感じ。「トリベル」で考えた民藝というお題の絵も、ひとつのキッカケになりました。結局そこから、自分なりの絵をつくることがとても大事なのではないかと思ったことも、こうした楽しい作品に現れます。自分だけの絵をつくるのはとても楽しいことだから。
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