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柚木沙弥郎さんのトークショーへ [コラム]


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昨日11月13日の夜、渋谷のSPBSという本屋さんで開催された染色作家・柚木沙弥郎さんのトークショーへ行きました。先日グラフィック社から出版された本「92年分の色とかたち」の発売記念イベントだそうです。柚木先生はすべてにおいて憧れのかたです。作品の持つあの大らかな空気感と伸びやかさ、型染めから絵本、イラスト、絵画、立体まで本当に幅広い創作活動。

つくり手の立場からの視点での柚木先生のお話には、自分にとっていくつも響く言葉がありました。ぼくは長く絵を続けていこうと思っている中、自分がとても勇気づけられる言葉もありました。中でも「ひとつのことを長く続けなさい」というお話には感動しました。「長く創作活動を続ける秘訣は何ですか?」というお客さんの質問に、先生は淡々と答えられていました。「若い人はみんな、迷っていろいろなことをやろうとする。でも、ひとつのことをずっと続けていかないと、そのことを本当に好きにはならないでしょ?」それは、92歳までずっと創作を続けてこられた実感ある本物の言葉なんだろうなと感じます。また「今でも創作に自信がない」ともおっしゃっていて驚きました。ぼくは、自分のことでもよく迷うことがありますが、こうした言葉にはとても励まされました。

また、制作活動をしているお客さんの別な質問で、「人に教えること」について、どうしたらいいか考えているという質問には「ぼくも教えられないから、教えなくてもよいのでは?自分がいろいろ作るのを見てもらえばいいんじゃないの?」というニュアンスのことをおっしゃっていました。ぼくが、まさにワークショップなどでとても悩むところでもあります。今後、ワークショップをどれだけやるかは分かりませんが、とても勇気が出ました。深い言葉の数々に、いままで積み重ねてきた生活と創作活動が見える柚木先生はとても素敵な方でした。

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新しい仕事 [コラム]


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新しい仕事が始まっています。ひとつ目は、手紙社さんとのコラボで作るもの。先日、手紙舎2nd STORYにてご担当の方と打ち合わせし、方向性が少し決まり、ラフを描くところです。もみじ市からの流れで、新しいことにチャレンジできることはとてもありがたいことです。いいモノができるように、練りたいとおもいます。集中して、いつもより少し時間をかけて取りかかりたい。もうひとつ別件も動いています。こちらは、できあがったものがCMにも出るらしい?ので楽しみです。近々打ち合わせにいくことになっています。

まずはいろいろ本などを見て、可能性を探る感じ。そのあと、頭を空っぽにして、いろいろ自分で描いてみます。ぼくにとって本を見たりするのは、アイデアが煮詰まったというより、何かをみてその連想で何か別なものを思いついたりできるから。それは自分でも不思議です。だから、いろいろ見る事はとても大事。自分の空気感のある無国籍なものができたらいいなと思う。

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ぶどうのようなつながり [コラム]


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最近、知人のいる山梨へ行ってきました。民藝の旅ではありません、念のため。途中、ぶどう園へ寄ってみました。収穫の時期はもう終わりで、今なっているぶどうは最後の残りだそう。とはいえ、少しだけ味見させてもらうと、それはジューシーな味。そのぶどう園の中にあるカフェで、不思議な盛り付けのランチを食べ、ひと息ついてから知人宅へ向かいました。ぶどうのある風景というのもとても雰囲気があり、美しい景色です。

それはそうと、最近またいろいろと新しいことが動き出しつつあります。自分でやりたいと思っていることを含めるともっと増えますが・・・なかなか時間も無いですね。いろいろな人との出会い、そしてつながり。そう、ぶどうのように連なるようなつながりだね。今年に入ってからも、またいろいろな人に出会ったように思います。別々に自分とつながる人同士が知り合いになったりするのもなんだか楽しいことです。

出会いというのは、どこでどう形になって、何かの楽しい企画に発展するかわからない。すべての可能性の始まりなんだと感じています。出会ってすぐに仲良くなる人、たまにしか会えないけれど、とても大事な人。もちろん、出会っても大してやりとりもなく、お互いに忘れてしまう人もいますね。人と出会うことが、何かにつながって、自分の新しい活動にもつながります。7年くらいこの作家活動を続けてきて、今そのことをとても実感します。

最近このブログも更新が毎日では無くなっていますが、それはPCに向かう時間を減らそうと思ってのこと。来年は個展も実現するつもりなので、特に重要な一年になるでしょう。そこへ向かって、でも同時にいろいろなものを見て、ジューシーに吸収していきたい。

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蒐集と制作 [コラム]


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最近は興味があるモノの展示会などに行かずにいられない。もう置く場所も無くなるのに、何か仕入れてしまう。洋服にもどんどん興味が無くなり、レコードもほとんど買わなくなり(家で音楽は聴いてはいるけれど)、美味しいものを外食するよりも家で過ごすのが好きな最近。そして買っているのは民藝品。どうしようかなあ!この状態。民藝を置くために広い家を探して地方で暮らそうか。本当にそれもいいんじゃないかと思ったりする。やはり蒐集は楽しいもんです。やはり、こういうものってある程度歳を取ってわかるのだなとも感じます。20代、30代前半ではわからなかったし、いや、わかる、わからないではなく、若いときとは捉えている感覚やニュアンスが違う。と、自分の場合は思っています。今だから選べるもの、今だから好きなもの。それを作品にも反映したいと思う。

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すこしずつ広がるのが良い。 [コラム]


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何かが、少しずつ動いているように思う最近です。インスタグラムによる広がりや、雑誌の掲載、もみじ市への初参加とその後の広がり。今年に入ってから、すでにいろいろな人に会ったなあと思います。
それはとてもありがたいことで、楽しいことだなあと思います。社会人になったらプライベートな友人は増えにくいなんてよく聞きます、ぼくは絵という活動があるからか、新たに人と知り合う機会になかなか恵まれているように感じます。最近はさらに民藝の世界も加わって、さらに広がりを見せているような・・・

多分何でも、長く続けることはとても大変なこと。たとえばミュージシャンの場合でいうと・・・大ヒット曲はないけれど、常に一定の人々から支持され続けて、長く活動しているアーティストのような存在がいいなと思います。今、作家活動を始めてちょうど7年くらいが経ちます。ぼくもそういう息の長い活動を目指したいと思っています。写真は、大阪の国立民族博物館で見たメキシコのテキスタイル。

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誕生日ありがとうございました。 [コラム]


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今日10月15日は自分の誕生日でした。フェイスブック、メール、インスタグラムでたくさんの方からおめでとうのメッセージをいただきました。本当にどうもありがとうございます。すべて、うれしく読ませていただいています。

誕生日は、最近は外へ食事にいくというより家で静かにゆっくり過ごすのが好きです。定番は、鯛の丸焼き(言い方間違えてるか)と赤飯。このスタイルは妻の実家のものだそうで、ぼくも気に入っていて最近はこのメニューをリクエストして妻につくってもらっています。写真のケーキも妻の手づくりで、今回はクリームの乗ったようなものではなく素朴なバナナのタルトが良いなあとリクエストしました。アーモンドの生地とバナナがこんがり焼けていて何とも美味い。

この時期に毎年1つ、年を取る。今いろいろなことを考えていますが、少しずつ、自分が決心した方向へ一歩一歩進んで行ければ良いなあと思います。最終的な理想に向かって、もっともっと努力して行かねばと思います。今後とも作品を見ていただけましたらうれしいです。どうぞよろしくおつきあいください。いつもありがとうございます。

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何もしない日 [コラム]


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朝起きたら晴れていたのでちょっと驚いたが、台風の後で風が強い日だった。今日は、1日ゆっくりと家で過ごした。自分にはたまにそういう風に過ごす日があって、それがとても必要だとも思っている。どこかに行こうとも思わず、外に出るのはベランダだけ。そういう日には、音楽を聞いたり、買っていた本を読んだり、昼寝をしたりする。なんだかここのところの疲れがたまっていたのか、今日は本当にグッタリと寝てしまい、起きたらもう外は真っ暗だったが、スッキリした。そろそろ次へ向けた活動をスタートしようと思う。

写真は、わが家の世界の民芸の棚より、出西窯の花器、インドのコンド族による動物、熊本の木の葉猿、北欧の陶器のニワトリ。

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自分たちの場所 [コラム]


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最近ちょっと間が空いてしまっていますが、何度も個展をしていると、作品がどんどんたまっていきます。旅立った作品はもちろんそれぞれの方のもとへ行きますが、残った作品はファイルなどに入れて、原画を大切に保管してあります。その中には7年ほど前、切り絵を始めた時期のものから始まり、手元に残ったものとは言っても、自分では気に入っている作品もあります。作品というのは、その時その時に違うものが生まれます。同じ作品をつくろうと考えないのは、その時だけの自分の感性、アイデア、偶然の痕跡などの特別な空気を今つくる作品に込めたいと思うから。そうしたストックの作品を見ていただける機会が無いかなあと思っていたりします。それ以外にも、やりたいことをいろいろ考えていると、いつか自分たちのスペースが持てたらいいなあと思っています。

絵やデザインの仕事をする事務所であり、もちろんアトリエでもあり、開かれたギャラリーであり、そして自分たちが共感する作り手による「モノ」も扱うお店でもある・・・という自分たちだけのスペース。そこでは自分のワークショップ、妻の食に関するイベントもできたら良い。自分たちだけにしかできない空間をつくりたい。今日、こんなことを書こうと思ったのは、だんだん自分の中で思いが強くなっているからかも知れません。いつか、実現すると強く思わなければ、多分ずっとそのまま。何をどうするのか、どうやっていくのか、はっきりと目標を持って考えて行く必要があります。

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夕焼けのときの深い青空 [コラム]


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今日の夕焼けはとてもきれいでしたが、夕焼けのその上には、深い青空が広がっていました。紺から紫、水色から白とグレー。いろんな色が繊細に現れているこの空はとても美しかったです。夕焼けだと聞かなければ、明け方の空のようにも見え、澄んだきれいな空気を感じます。東京は台風により午前中は暴風と雨、午後は急に晴れて夏のように暑くなったと思ったら、夜は急に涼しくなりました。少しずつ、冬へ近づいているなと感じます。もうすぐ年末へ。時間が過ぎるのが今年は特に早く感じます。いろいろやりたいなと思いつつ、やはり時間は限られているなあと。いろいろな人と関わって新しいことを少しずつやって行きたい。本当にやるべきことだけをやろうとこの空を見て思いました。

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もみじ市が終わって〈追記〉 [コラム]


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たくさんの絵柄のマッチ箱を見たときに、ほとんどのみなさんが「へえー」と言って笑顔になる。子どもも大人も、チビッコもそうだった。その様子は、テントの内側から見ていて実はとても面白かったのです。もみじ市というイベントなので女性はもちろん多くいらしたのですが、実はぼくのお店には男性のお客さんも結構来てくださったのです。ぼくはそれもとてもうれしかったのでした。黙ってマッチ箱をひとつだけ買うおじさん、彼女のためにがんばってマッチをいくつも選ぶ若者。いつもブログをみていますという方。インスタを見ていますという方(多数)。トリベルを見て鳥取に旅行へ行きましたという若い女性。たくさんの出会いにとても感謝しています。

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もみじ市が終わって [コラム]


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日曜に「もみじ市」が無事終わりました。ここ何ヶ月か、この日に向けて毎日毎日準備を進めてきました。終わってしまって、今日は準備しなくても良いんだ、ということをふと忘れてしまうほどですよ。もみじ市はあるひとつの出会いから始まりました。スタッフの尾崎さんと知り合ったのはインスタグラムでのつながりから。いつも作品の写真など見て下さっていたようで、ある日メールが来て、もみじ市のお誘いがあったときは正直ちょっと驚きました。が、すぐにやってみようとぼくは思いました。もみじ市への出店は、そもそも彼がぼくの作品を気に入ってくれて推薦してくれたから始まったことです。その後もとてもお世話になり、尾崎さんにはいろいろな意味でとても感謝しています。

もみじ市への準備をする中で、単純に作業を日々進めるということではなく、ぼくはいろいろなことを考えたように思います。自分が人のために絵を描くということについて、自分の絵が持っている空気感と作風について、自分が絵で人に何をしてあげられるかについて。だからもみじ市の準備の時間は自分にとって意味のある大事な時間だったようにも思います。イラストにおいてたくさんの作り手がいる中で、自分は自分の表現で良いのだと改めて確認したりもしました。今、もっと素直に自由に絵をつくっていきたいと感じます。

そして、もみじ市に参加してみたことで、やはり個展もきちんとやりたいなと思ったのも事実。今回「100人の個展」というタイトルでしたが、絵をきちんと見てもらう普段の個展とはまた性格が違います。屋外でグッズ中心に表現できることと、額装した絵をメインで飾るのとでは、表現できることがまた違うように思います。どちらも必要なものだと思いますが、7回目となる次回の個展も計画したいなあと思っているところです。

そして、もみじ市ではたくさんの出会いがありました。ぼくはインスタグラムをやっていますが、実際には会ったことがない人もとても多い。やりとりしていただく方もとても多いので、実際にどの人がどの人なのか?分かっていない事も多いわけです。今回インスタグラムでの繋がりのある多くの人が、もみじ市に足を運んでくださり、お会いすることができました。それは新しい出会い方だとも感じています。やはり写真ではなく、実物の作品や原画を見てもらえるのはとてもうれしいですし、何より実際にお会いできるのがうれしいです。そして、以前からお会いしたかった作家さんにも初めて会う事ができとてもうれしいです。

お越し頂いた皆さま、親切なスタッフの皆さま、応援してくれたたくさんの方々に心から感謝いたします。本当にどうもありがとうございました!
(続きもお読みください)

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ディスプレイを考える [コラム]


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とは言っても、あまり考えられてないのですが・・・でも重要なことです。9月28日もみじ市の当日のディスプレイ。何となくイメージはしているのですが、作品に追われていてどうしようかなあという感じです。いろいろやろうと思えばキリが無いけれど、ブロックチェックのテーブルクロスをして、そこに古道具的なものを置き、その上に(中に)作品やグッズを置こうかなどと考えております。どうなることやら。

もみじ市のオフィシャルサイトにもディスプレイのこと、アップされるようです。自分なりの考えも書いているので、読んでみてください。
http://momijiichi.com/2014/111

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イタリアンのコーヒー・シュガー [コラム]


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珍しく夕飯は外食。自転車で行ける近さのイタリアンへ。イタリアンへ行くというのも我が家としては珍しいこと。リーズナブルなお店なので、期待していたというわけではないのですが美味しい料理でした。でも、お客さんがとてもうるさくて、静かに食べたいぼくたちとしては、だいぶ残念でした。せっかくおいしいのにと思ってしまう。金曜じゃない日に行こうということになりました。

少しピンぼけてるこの写真。前に別なお店でも見かけたことがあったこのシュガーが楽しいので1つもらってきました。この青は、CMYKでいう純粋なシアン100%かな?1色と白のデザインってやはりいいな、とこういうのを見る度に思います。シンプル、というのは形や線のことだけではないですね。考え方の要素を減らすこともシンプルにすることのひとつ。

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24時間営業 [コラム]


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最寄りの駅前にある出力センターにスキャニングをしに行こうと思ったら、お盆休みであった。今回は訳あって、今日スキャンして、そのあと名前などを入れて完全に仕上げをして、という手順で進めることになっていたので、スキャンが済まないと明日、絵が仕上げられなくなる!と思い、メンドーだが夕飯を食べたら渋谷まで行くことにした。渋谷までは最寄り駅から電車で5、6分。キンコーズというよく知られた出力センターがあり、データからの印刷やコピーだけではなく、原画のスキャニングも出来る。もちろん家にもスキャナーはあるのだけど、A3サイズは無いのでこうしたお店でデータにする。ここへ行けば、CMYK(印刷の世界での4原色)をある程度正確に再現できるプリンターで出力してもらえるので、よくデザインデータが出来上がってから色味を確かめるために印刷しに行ったりもしている。実際出力してみると、思ってた色となんだか違うなあーという気分になり、そこで一度直すことがほとんど。このキンコーズ、24時間営業だというところが、何かをつくることは大変なんだということを示しているみたいに見える。ウウウ。

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もみじ市の販売物を考える [コラム]


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もみじ市に向けて、いろいろ考えます。今回、参加募集するかたちのワークショップはやめようかなあ、ということも同時に思ったりしています。なぜかというと、ぼくは今回、日曜の1日だけの出店で、それは5時間くらいしかないのです。ワークショップをやると最低2時間は要ります。また、数回のワークショップをやってきた経験から、グッズや作品を買いに来てくれたお客さまに、ワークショップのためにきちんと向き合うことができないかもしれません。その代わりに、作っているところをお見せするとか、自分で作れるコーナーを設けるとか?などなど考え中です。

また、手ぬぐいの段取りが付いたので、次は、紙のグッズを考えます。今までも個展のたびにマッチを作っていましたが、作り方を変えようと思います。すべて原画でつくるマッチ箱を、今回は1個ずつバラで販売したいと思います。また、ワークショップでもテーマにしてきたコースターも手づくりして販売したいと思っています。そして、額入りの作品原画は個展よりも小さいサイズで考えてみようと思います。とにかく時間がないですが、諦めないでがんばりたいと思います。グググ!

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手ぬぐいの制作をしています [コラム]


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注:これは手ぬぐいのデザインと関係ありません

もみじ市で販売するために、手ぬぐいを制作しています。制作すると言っても、自分で染めるとかではなく、自分でデザインをしたものを制作してくれる工房に頼むということです。工房を探すのがまた一苦労。ありがたいことに、いろいろな方々から教えていただき、いろいろなところに見積りを頼み、結局決めたのは大学の友人に教えてもらった香川県の工房(Nくんありがとう!)。金額は会社によって本当に差が大きく、いくらなんでもこの金額では頼めないというところも。

染め方ももちろん値段と関係しており、染め方によってはデザインに制約があることもよくわかりました。プリントの工法で作る場合は安いですが、それではわざわざ手ぬぐいを作る意味がありません。今回やりたい図案との兼ね合いで、値段、染め方の両方に納得できるところにお願いすることになりました。

今日、出力センターでデザインを紙に印刷してみて、色味を確認、やっぱりもっとこうしようとウーンと色のことをあれこれ考えデザインがやっと出来上がり、さきほど入稿しました。当たり前ですが、やはり新しいものをつくることは大変だなあと思います。ひとつ作ってみると、こういうのもやりたいな、ああいうのも良いなとたくさんバリエーションが生まれてきます。お金さえあれば作れるが・・・。今回、たぶん自分ならではの大らかなデザインの手ぬぐいになると思うので楽しみです。たくさんの方に見ていただけたらうれしいなあと思います。

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グッズを考える [コラム]


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最近はグッズを考えています。秋のイベントで販売するために制作したいからです。実際に使えるものなどがやはり良いなあと思い、手ぬぐい制作の見積りを依頼したりしています。デザインはもちろんすべて自分でやります。素材や染め方などにこだわって良いものをつくろうとすると収支がとても厳しい。そうなると、ほとんど記念品的な位置づけになってしまい収支はプラスマイナス0を目指す感じになってしまう。それではやはり困るから、一段階安い染め方のものなども含めて検討しています。もっと安くできるところ無いかなあ!ポストカードなどはとても手軽にできるのに、手ぬぐいはハードルが高いことが分かりました。

昼間はずっとパソコンに向かってデザイン作業だったので、夕方ちょっと疲れて休憩。きょうはひとりの夕飯の日だったので、近所にある「砂の岬」というカレー屋さんに行きました。写真は、砂の岬で使われてたコースターの絵。開いていないことも結構多くてマボロシのようなお店ですが、砂の岬のカレーは本当においしい。本当です。

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石垣島のフルーツの味 [コラム]


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石垣島での最後の日、宮良農園へ行きました。マンゴージュースなども良いですが、滅多に来られないので、フルーツの盛合せというのを頼みました。農園で採れたフルーツ、マンゴーなどどんな味かと思ったのですが、案外さっぱりとしたさわやかな甘さ。パインも甘酸っぱい思い出。ドラゴンフルーツはこの姿のわりに、あっさりした少し甘い味。すごく甘い贈答品のマンゴーなどありますが、本当はこういうさわやかであっさりした味なのかもしれないなと思いました。美しく盛り付けられたこのフルーツを食べてから、飛行機で現実の世界の東京へ帰りました。80年代のエル・レーベルのイギリスの女性デュオ、ウッド・ビー・グッズの「フルーツパラダイス」という曲を思い出します。

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クーラーを買い替え [コラム]


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今年はなんだかお金がかかる年です。先日は換気扇とか風呂の扉とかを交換したけれど、今度はクーラーを取り付けました。1つはリビングルームの前の住人のもので、まったく効かないのでクーラーの意味が無いので取り替え、寝室も古いので取り替え、最後の1つは作品をつくったりしているこの作業部屋。この部屋にも「ついに」クーラーが付きました。8月中に、あれとあれのデザインを仕上げなければいけない。夏でもがんばれるようにしたのだから。電気代も大幅アップの予想。

沖縄はとても暑かったけれど、こうした沖縄様式の古い住宅(写真:中村家住宅)は、部屋の中へ入ると、不思議と風が吹いていた。クーラーが無いともう夏を過ごせなくなってしまった日本が、なんだか恐ろしいと思う。

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沖縄の旅から帰って [コラム]


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石垣島の高台から、エメラルドグリーンの海

昨晩遅くに沖縄の旅から帰りました。沖縄には何年か前からいつか行きたいと思っていましたが、やっと実現しました。台風を心配しましたが、すべての日が晴れる(沖縄特有であろうにわか雨はありましたが)というありがたさ。
大きな民藝スポットでもある沖縄は、陶器だけでなく、さまざまな織物も盛んな土地。ずいぶん昔に、一度だけ沖縄へ行ったことがありますが、当時は器や民藝にも興味が無い10代の頃だったので、やはり今訪れるとまったく違った印象を持ちました。沖縄にはどこかあたたかな異国の雰囲気(といっても「アメリカ」というより東南アジアに近いような)があり、やはり日本でありながら日本ではない空気にあふれているなと思いました。陶器店が並ぶ壺屋やちむん通りの雰囲気、瓦屋根の沖縄様式の木造の家、石垣の市場、ローカルな沖縄料理の食堂・・・。人々は大らかで優しい印象を受けます。八重山諸島では石垣だけ足を伸ばせましたが、溶けそうなくらいに暑かった。昨日のことなのにまるで夢の中の出来事だったように感じます。さまざまな国がミックスされたような魅力にあふれた沖縄には、機会があればまた行ってみたいと思っています。器などもたくさん見てきたので、少しずつレポートしたいと思います。

今回巡ったコース
那覇着 → 読谷村 → 恩納村 → 壺屋(那覇)→ 石垣島 → 東京へ

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自然物のデザイン [コラム]


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ベランダの鉢植えは、あまり手入れをしないので、すぐに雑草がどんどん生えてくる。だいたいそのままほったらかしにするのだけど、勝手に同じ種類の雑草がそろっていたり、良く観るととてもきれいな色合い。古い日本の布や、型染めや、北欧のテキスタイルなんかにもよく植物のモチーフが出てくるけれど、やはり普遍的でいつでも古くならないモチーフなんだなあと思う。

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時間とできること [コラム]


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時間が限られているときにできることは、限られてきます。あれこれ欲張っても良いものが出来なければ意味が無い。ムリをしないで丁寧にやる。今からその考え方に切り替えることにします。ああ、今日もまた寝苦しい暑い夜。かんべんかんべん。

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ありがとう200万 [コラム]


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いつもブログを読んでくださり、どうもありがとうございます。ふと見ると、多分昨日だと思いますが?アクセスのカウンターが200万件を超えていました。2009年の1月に始めてから5年半。最初は数十人だったように思いますが、今では毎日たくさんの方が読んでくださるようになりました。いまどきブログというのも古い形なのかも知れないですが、でも、一番自分が書きやすい媒体だと思っているので、読んでくださる方がいらっしゃる限り続けてみます。ぼくは何事もできるようになるまで人よりも時間がかかるタイプだと思っています。そのかわり、小学校の頃から、本当にやろうと思った事は人よりも長く日々続けることができるタイプかもしれません。日々コツコツと書いていくブログは、自分には合っていた方法なのかもしれませんね。ここを見に来てくださった方が、なんだかホッとするような、楽しいこと、きれいなこと、美しいもの、素朴な楽しいものを、素直な気持ちで日々紹介していけたらと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。いつもご覧いただき本当にありがとうございます。
YUYA


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試して決めていくこと [コラム]


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河野鷹志さんのギャラリーのシンボルマーク

最近、コースターやランチョンマットのワークショップに向けてやりかたなどを試しています。このワークショップでは、ゴム板から切り抜いた形を木片にスティックのりで貼りつけて、スタンプを作ってそれを無地のコースターや白い紙に押してつくります。前から気になっていたのが、スタンプを押す時に、結構な力がいること。大人の男性なら普通にできますが、だいたい参加するのは女性とお子さま。少し大き目の陰影にすると、うまく出ないことがありました。そのうえ、1回1回押すのに結構な力がいる。

それを改良すべく、素材をもう一度試したところ、やっと、一番良いなというゴム板を見つけました。デスクマットのような透明なものは滑って上手く押せない。厚めのゴム板ははさみで切るのが難しい。前回のハーマンミラーで使ったゴム板はそこそこ良いのですが、前述したように、押すのに結構な力がいる・・・。やっと、そのすべてを解決するものが見つかった。柔らかくて力をかけずにはっきり押せて、切るのも簡単。人に教えるということは、それだけ自分が徹底的に研究しないといけないということですね。それが、ワークショップをするようになってとてもよくわかりました。

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台風の目 [コラム]


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台風が来ているようなので、強い風に飛ばされそうなものをベランダから家の中に入れました。台風といえば、「運動会」のときにやっていた、ハリケーンという(いや「台風の目」だったか?)不思議な競技をうっすら思い出します。正確には思い出せずウッスラなんですが。「竹の棒」を2、3人が横並びに持って、そのまま一緒に走って行って、ポインツでUターンして帰ってくる早さを競う、というようなものだったような・・・運動会といえば、学年全体でやるダンスみたいなのとか、練習などほんとカンベンでした。学校全体でがんばることとか、自分は何だか苦手だったなあと思い出します。中学のときは特に、早く学校に通う毎日が終わらないかなあといつも思っていました。ある意味苦しい時期でしたね。大学を出てからもう20年近くになります。ふと学生時代のことを思い出すときがありますが、ほんの一瞬のことだったなあと思います。

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黒の重要性 [コラム]


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先日「美の巨人」というテレビ番組を見た。我が家は普段テレビをほとんど見ないのだけど、たまに興味ある内容の時だけ見ることにしている。内容は、亀倉雄策の東京オリンピックのポスターについてのエピソードだった。3部作となっているそのオリンピック告知のポスターの構成について、見せ方の仕組みについても解説されていてとても興味深い内容だった。また、日本の家紋についても、デザイナーの視点から鋭く読み解いてデザインの参考にしているということ、画面の中での黒の効果的な使い方など、とてもためになることが紹介されていた。黒の重要性については、5年くらい前に切り絵を始めたときからぼくも常に感じていたこと。だから、改めて言葉できちんと解説されたとき、なんだかスッキリした。「黒が入ると画面がキリッと引き締まって絵全体にメリハリが付く」と実際に作品を作っていく中で試しながらぼくは実感していたけれど、そのことを番組内では「黒により奥行きと立体感が出る」という言い方をしていたと思う。また、単純な要素を組み合わせて強いインパクトを残すデザインを作り出す技術についても解説されており、そもそも作り手が基本的に持っているデザインに対するモノの見方と精神が重要だと改めて感じながら見た。

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小さい額 [コラム]


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ぼくは、なかなか見つからないようなものを欲しいことが多い。そのひとつに、額縁。額縁って高ければ良いものがあるかというとそうでもなくて、シンプルでスクエアなものってなかなか見つからない。以前買ったのもずいぶん前だから、今はそこで買えるのかどうかわからない。マッチ箱もすいぶん探して、やっと少ロット数でも買えるところを1件見つけたのだった。
今回探しているのは小さい額縁。これがまた、良いのがあまり無いなあと思う。オーダーメイドのものは結局高くなってしまい絵の販売価格とのバランスが取れない。そう思っていたら、よく行く近所の古道具店に古い小さな額縁が2つあった。値段も手頃だったので秋のイベントに向け、とりあえず買うことにした。この額に合わせた絵をつくろうと思う。小さくて手頃な額縁を見かけたら買いたいと思う。

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ミッドセンチュリーのデザインの幸福感 [コラム]


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コースターワークショップのための試作から

昨晩はハーマンミラーストアで開催されたジョージネルソンに関するトークショーに行ってみました。ジョージネルソンの活動についてはほとんど知らなかったので興味深い内容でした。ミッドセンチュリーのデザイナーの活動範囲はとても広くて本当に才能に溢れた人が多くてすごいなと驚きます。そして、何よりもユーモアに溢れた感覚を持って考えられているところがとても好きです。人々にとってのデザインとしての本質的な喜びのために作られているのと同時に、健康的な美しさを持っているものが多いなと感じます。民藝の話で「健康的な美」とよくいわれるけれど、ミッドセンチュリーのプロダクツや北欧デザインも、みんなどこか精神的にはつながっていて通じるところがあるのではないかなと感じます。ぼくは何かをつくりたいという入口が建築だったので、ミッドセンチュリーのデザインにとても興味があり、常に自分の中にそれに対する大きな憧れがあります。

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いまの自分をあらわす絵 [コラム]


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人が少ない朝の駒沢オリンピック公園中央広場

最近、秋のイベントに出るために広報に使われるという作品を作ったりしています。気の向くままにつくり、もうこれで行こうということに決めました。今、自分の中で自分の作品が大きく変わっていく途中にあるように思っているのですが、その感じが良く出てる絵かもしれません。作品というのは、そのときの自分が考えていることや感性がそのまま出るものだなあと思うから。写真に撮ってとても小さく使われるそうなので、小さくても見劣りしないように大胆な構図にしました。出店する他の方々は、どういう作品を提出するのだろう。

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今年もまた夏がくる [コラム]


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ここ何年か、民藝の旅をしている我が家では、どこは良かったからまた行きたいねという話になることが多い。やはり最初の民藝の旅となった鳥取・島根はいまでも強く印象に残っている。2年前の夏、山陰へ行ってから、自分が作品をつくることへの考え方、そして人の作品を見る時の捉え方もなんだか変わったように感じる。精神的な部分なのでうまく言葉だけで説明できないのだけど・・・モノに対する見方、また人の見方も変わったかも知れない。そして東京的な流行りなどへの興味が無くなり、自分は自分のやり方で良いのだとはっきりと思うようになった。それが一番良かった事かもしれない。軽々しいものは何も残らないし、自分にとっていらないなと思う。自分も自分が良いなと思うものをつくれるようになりたいと思う。

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