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中村善郎ライヴ/モーションブルー横浜 [音楽]

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今晩はボサノヴァ・アーティスト中村善郎さんのライヴがあるということで、モーションブルー横浜に行った。赤れんが倉庫という趣きある建物の中に洒落たライヴハウスがある。ここでライヴを見る気分はなんだか東京の他の場所とは違うのだ。それは海辺の開放感からかもしれない。
中村善郎さんと、女性3人!のカルテット(?)で〈アユリトモロウ〉というタイトル、新鮮な組み合わせのライヴだった。中村善郎さん(vocal/guitar)、太宰百合さん(piano)、tomocaさん(oboe)、橋本歩さん(cello)。エレガントで、でも元気もあるアンサンブル。ボサノヴァというよりジャヴァンの曲などのMPBや、ショーロなど通好みの選曲も新鮮でとても興味深かった。善郎さんのギターはいつもながらすばらしかったし、クラシック出身という女性三人のアーティストも魅力的な演奏で楽しいコンサートでした。
タグ:ボサノヴァ
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トミ・レブレロのライヴ/原宿Vacant [音楽]

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トミ・レブレロ&moreのライヴに行ってきました。なかなかに個性的なアーティストで面白かった。このあともいろいろ書きたいところですが、のどが痛くなってきてしまい、最後まで終わる前に帰って来てしまいました。早く寝ることにします。今、風邪をひいていられないんだ!!
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武満徹ソングブック/CD&コンサート [音楽]

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武満徹の音楽は、今までほとんど聴いたことがなかった。現代音楽のとっつきにくい、小難しいイメージしか持ってなかったから。でも、これは違った。ショーロクラブがアレンジメント&プロデュース&演奏をし、歌は、アン・サリー/沢知恵/おおたか静流/おおはた雄一/松平敬/松田美緒/tamamixという個性的な顔ぶれのシンガーが歌う。このラインナップだけを見ても新鮮だし、聴いてみてやっぱりショーロクラブの心地よい音だった。アン・サリーさんや松田美緒さん他のすばらしい歌だから、悪いはずありません。これは、決して古くさくはならず、ずっと聴いていけるソングブックだなあと思う。武満徹ってこんなに心地よい音楽なんだと思った。

19日(土)に、このアルバムをテーマにしたコンサートが近所の「パーシモンホール」というところであるので行くことにした。とても楽しみです。

◎武満徹ソングブックコンサート
11月19日(土)17:00開演(めぐろパーシモンホール)
http://www.persimmon.or.jp/hosting-performance/1897.php
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グレン・グールド [音楽]

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渋谷UPLINKに映画を観に行った。「グレン・グールド」の生涯を描いたドキュメンタリー。グールドの弾くバッハは普段から好きでたまに聴いていたが、映像で出てきたピアノを弾くシーンにはやはり驚かされる。スタッカートぎみに歯切れの良いタッチで、あの速さで正確に一寸の狂いなく左手も完璧に弾けるテクニック。ぼくは昔ピアノをやっていた時期があるので、余計にそのすごさがわかる。芸術家の人生は苦悩があるというイメージが多いが、彼もまた。誰とも違う表現を求めた変わり者という印象をもたれた彼だけど、音楽で人を感動させたいという思いからの完璧主義だったというところがやはり印象的。
ぼくが普段映画を観ることは少ないのは、何時間も座って観ているのが苦手なのかもしれない。映画より音楽を聴くほうが好きなのだけど、この映画は音楽好きは観ておくべき。
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神武夏子ピアノリサイタル/フランス6人組から雅楽まで [音楽]

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きのうは、中目黒に神武夏子さんのピアノリサイタルに行った。今回は、雅楽をも取り入れたというテーマ。和楽器で演奏するのではなく、ピアノとフルートで奏でる雅楽とは!ゲストはフルートの斎藤歩さん。珍しく、電子ピアノとスピーカーから流す音を取り入れた曲もあった。神武(こうたけ)さんは、ほんとに好奇心が旺盛で、新しいことに取り組む。力強いタッチで弾く神武さんの元気なピアノは、聴いているといつも元気をくれる気がするのだ。フランスの音楽を演奏するクラシック音楽家はたくさんいると思うが、演奏の合間に音楽のことだけではなくフランス6人組周辺の文化や歴史のことを、分かりやすく語る神武さんは、その存在自体が個性的で粋でユニークな人だなあといつも思う。神武さんの弾く美しいプーランクの曲を聴きながら、ぼくは切り絵をすることも多い(とはご本人に言ったことはないけれど)。神武夏子さんの新しいCDが出ないのかなあと待っている。
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BOSSA AOYAMA 2011 へ [音楽]

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そして昨晩はイベントBOSSA AOYAMAへ行った。今年でもう4回目になるそう。青山近辺で、ブラジル音楽の無料ライヴが開催される楽しいイベント。出演者も豪華。22日に吉田慶子さんとBLUBELLというアーティストのライヴに行った。スパイラルレコーズとフランフランで行われた吉田慶子さんのライヴ。トークでも親しみやすい雰囲気の吉田さんが歌いだすと、知的で繊細で優しい声を聴けて、周囲は良い空気に満ちていた。原宿教会でのBLUBELLはブラジルから来日している新人のバンドだそう。伸びやかなヴォーカルと今の音が聴けた。今日23日も開催されていて、原宿教会ではnaomi & goroさん出演だが、行けそうになく残念。

◎用賀駅にある、波紋のような美しい円形の階段
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アンドレ・メーマリ&ガブリエル・ミラバッシ [音楽]

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昨晩は、三軒茶屋のサロン・テッセラであったメーマリ&ミラバッシのDUOコンサートに行った。家からとても近いのに一度も行ったことがない会場だったが、今回の音楽にもぴったりの雰囲気であった。さて今回聴いた音楽は、ブラジルのピアニスト、アンドレ・メーマリと、イタリアのクラリネット奏者ガブリエル・ミラバッシのDUO。美しく息の合ったすばらしい共演。ピアノの美しいハーモニーの上にクラリネットの主旋律が乗って奏でる。ジャズでもあり、ときにクラシックでもあり、ブラジル音楽でもあった。その温度感があり、あたたかい混ざり合いの上でできた感覚の音楽はやはりbar buenos airesが取り上げる音楽シーンにも通じるものなんだと思う。
このコンサートは、そもそも、先日吉本さんにチケットを譲ってもらったから聴きにいくことになったのだ。終わったあとはみんなで渋谷bar musicへ。そうしたら、コンサートに一緒に行ったミカさん、えりりん、アヤさんをはじめ、小林さん夫妻、吉本さん、橋本さん、河野さん、山本さんたちという、大集合の夜となっていた。そして、先日から一緒にグッズ制作を進めている福岡のpublik:の河崎さんがいらしていて、やっと初めてお会いでき、握手。こうして人のつながりは、少しずつ大きくなっていく。そのつながりは、すべて同じ感覚を持った音楽好きであるということが、とても素敵なことだとぼくは思っている。
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藤本一馬「SUN DANCE」 [音楽]

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いま話題のギタリスト、藤本一馬さんの初のソロアルバム「SUN DANCE」。サン・ダンスというのは、ネイティブ・アメリカンの太陽を崇める儀式で、それにインスパイアされて作られた曲も入ったのがこのアルバム。アーシーでフォーキーな曲もあるかと思えば、繊細でとても気持ちのよい洗練されたグルーヴ感もある。藤本一馬というアーティストの引き出しの豊富さ。藤本一馬さんといえば、POPユニット、オレンジ・ペコーで有名ですが、まったくちがった魅力のこのアルバムは聴いてみないとわかりませんので必聴。すでに、ぼくにとっては愛聴盤になっています。

そして、このアルバムをテーマにしたライヴが、10月10日、めぐろパーシモンホールというところであるので、ぼくはこのライヴをぜひとも聴きにいこうと思っている。音楽好きな仲間たちにも会えそう。
◎めぐろパーシモンホール/10月10日 藤本一馬「SUN DANCE」
http://www.persimmon.or.jp/hosting-performance/1888.php

藤本一馬さんもライヴに出演した、bar buenos airesを主宰する音楽文筆家、
友人の吉本宏さんによる美しい文章をここに引用させていただきます。

■ ■ ■ ■ ■

人々はその昔から、歓びを表わすために生き生きと音楽を奏で、
哀しみを癒すために静かに歌を歌った。
藤本一馬が、ネイティヴ・アメリカンの ”太陽に祈りを捧げる儀式” である
「サン・ダンス」にインスパイアされて生まれた楽曲は、
ざわめく心の喧騒を鎮め、平穏を呼びもどし、
音楽による ”魂の交歓” を体感させてくれる。
それは偉大なる自然への讃歌であり、
心の躍動への前奏曲であり、亡骸への鎮魂歌でもある。
彼の音楽からは広大な大地や風を感じ、その自由な旋律に包まれていると、
人は大自然の中にただ生かされているのだということに気づかされる。
人々が立ち止まって、自分と向き合うことを考え始めたいま、
彼の音楽がひとりでも多くの人のもとに届けられることを祈っている。

吉本 宏
音楽文筆家/bar buenos aires
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アディティア・ソフィアンのライヴ/サラヴァ東京 [音楽]

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先日、渋谷のサラヴァ東京であったアディティア・ソフィアンのライヴに行った。今回は吉本宏さん、山本勇樹さん、河野洋志さんが主催するbar buenos airesでの企画としてのライヴだった。会場はお客さんでいっぱい。

アディティアさんはインドネシアのジャカルタ在住のシンガー・ソングライター。神戸のCDショップ、ディスク・デシネが発掘、ツアーで全国を回ったそうだ。じつはぼくはネットでの試聴くらいでCDを聴かずに今回のライヴに行ったのだが、すばらしい音楽だった。
彼の音楽を聴いていると、ケニー・ランキン、ジェイムス・テイラー、ジャック・ジョンソン、ベン・ワット・・・などぼくが好きな数々のシンガー・ソングライターの音が頭に浮かんできた。でももっとマイルドで優しいかもしれない。どれも心地よく沁みるすばらしいソングライティングばかり。多分、ジョアン・ジルベルトなどもそうだが、一生聴ける音楽とは、こういうシンプルで質の高いものかもしれない。
ベッドルームで吹き込んだ曲もあるという。たしかに、そのままベッドルームから来て歌っているようなリラックス感が全体に漂っていた。やっとアルバム「quiet down」を手に入れたのでこれから聴く。本当に行って良かったライヴだった。写真は、ライヴ終了後に撮った機材とギターのスナップ。これを足で操作しながら演奏していた。

いつもライヴなどのイベントでお会いする「趣味がバッチリ合う」おなじみの人々に会えたし、初めてお会いできた人もいてうれしい。良い音楽は、いつも人をつなぐ。
そういえばこの日、なにげなく着ていった白黒チェックのボタンダウン・シャツが、偶然にも吉本さんのと似ていて、ジーンズと合わせているのまで同じで笑ってしまった。趣味が似ているということだな。
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Martin Haak Kwartet/RETOUCH [音楽]

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三軒茶屋にいくと、フラップノーツという中古レコード屋さんに必ず寄ってしまう。安いし、割と欲しいものが見つかることが多いから。今日は、何枚持っているかもよく分からない、ヴィブラフォン奏者Cal Tjaderの1973年のアルバム「Last Bolelo in Berkeley」、買う機会を逃していた2007年の北欧のブルーアイド・ソウルマンのバンド、TUOMO(トウオモ)のアルバム「My Thing」。そして、この写真のMartin HaakというオランダのJAZZピアニストのカルテットによる「レタッチ」の3枚を捕獲。この写真の作品は、神戸のすばらしすぎるCDショップ、ディスク・デシネから出ている、前から買おうと思っていた作品。すばらし。やっぱりピアノの音は良いなあ。ぼくの好みの音で、明るいジャズ。煙の地下室という感じのジャズは、ぼくは普段あまり聴かない。陽が当たる場所に似合う昼間が似合うジャズを聴く。
やはりオランダのJAZZピアニスト、ルイス・ヴァン・ダイクという人のアルバムを2枚ネットで最近注文したところ。この人のピアノもたいへんにすばらしい。JAZZは弾けないけれど、たまにはピアノを弾こうっと。やはり、ぼくには音楽が欠かせない。
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原田芳宏さんのPAN ALONE [音楽]

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最近、スティールパン奏者の原田芳宏さんとよくお会いする機会があって。きょうも、ウチから歩いていけるお店、松陰神社のカフェSTUDYで原田さんのライヴがあったので聴きに行ったのだ。いいでしょう。
原田さんはいろいろなユニットをされているが、きょうはソロでの演奏。よりスティールパンの音が際立って聞こえる深い音色が印象的、アドリブもやはりすごい!なんて言うのだろう。ほかの楽器とはまったく違う世界を持っているような、そんな印象に強く残る音楽。原田さんと少しお話ができた。なんとぼくの絵の画像を携帯の待ち受けにしてくださっているという!!びっくりしつつ、そんな原田さんに大感謝です。STUDYで展示をやることがあったら?原田さんに、展示期間にスティールパンのライヴをしていただいたら素敵だろうなあと思う。実現するといいなと勝手に思っています。
ぼくは今晩、やらないといけないことがあり、残念ながらファーストステージで失礼したのだけど、そのあと建築家の友人の江口くんがお店に来たという。入れ違いで残念!!また近いうちに会えたら!
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MARC DESCHAMPS/SUCRE SALE [音楽]

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きのうに引き続き、もう一枚最近気に入っている音楽をご紹介。
これは夏前に、神戸に行ったときに寄ったすばらしいCDショップ「ディスク・デシネ」でお店のかたにおすすめしていただいたもの。東京に帰ってから聴いたらとても気に入ってしまい、毎日聴いたものだ。フランス人アーティスト、マルク・デシャンによるJAZZピアノトリオ。「シュクレ・サレ」とは、フランス語で「甘しょっぱい」というような意味だそうな。
1枚通してたいへん聴きやすく、美しいピアノジャズ。良い曲も多い。ぼくはプーランクのピアノ曲なんかも好きですが、このアルバムを聴いていると、感覚的にプーランクを一瞬思い出すようなハーモニーを感じたりします。ピアノの音が好きなんだなあと自分で思う。これを発掘して出している神戸のディスク・デシネは、やはりすごいアンテナだなと思う。まさにグッジョブ!
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ANTONIO FARAO/ENCORE [音楽]

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アントニオ・ファラオというアーティストによるピアノトリオJAZZ。
このアーティストのアルバムはこれしか聴いたことがないが、これは気に入っている。なんというか、洒落た響きがある美しいピアノを弾く人だと思う。「GOSPELLO」「ENCORE」「VERA」などの上品で美しい名曲が並ぶ。ここ数年、美しいピアノの響きというのが、ぼくが好きな音楽シーンでひとつの盛り上がりを見せている気がする。汗が飛び散る感じのジャズは、普段ぼくはあまり聴かないけれど、こういうのだったら聴きやすくていいなあと思う。
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PAN CAKE パンケーキライヴ/モーションブルー横浜 [音楽]

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PAN CAKEは、スティールパン奏者の原田芳宏さん、アコーディオンの大塚雄一さん、ギターの小畑和彦さんによるユニット。ユニット名もウマイですね。モーションブルーでライヴがあったので、行ってきました。ちょっと疲れていたけれど、体調も完全には戻っていないけれど、でも行って本当に良かった。気持ちが元気になった。どんなに疲れていても、ぼくはどうしても音楽が聴きたいときがあります。今日はそういう日だった。本当にすばらしい楽曲、すばらしい演奏。インスト楽曲であれだけ楽しいのもスゴイ。原田さんのパフォーマンスは、音楽をつくる楽しさとうれしさにあふれていて、こちらに元気をくれる。ゲストは小川岳史さん(per)、西村和真さん(vo)。西村さんの歌はまるでピーターフェスラーのような楽器のようにあやつるすばらしい声。
原田芳宏さんは、昨年ぼくの個展にも来てくださったことがあります。いろいろなことを素直に面白がってくださる、とても素敵なかたです。
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神戸のCDショップ、ディスク・デシネ [音楽]

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ディスク・デシネ。
神戸、元町にある、欲しいものばかりが売っているCDショップ。今回もまた、とても最高な作品を何枚か教えていただき、大感謝。セレクトCDショップはいままでにもたくさんあったとは思いますが、何と言っても違いは、オリジナルレーベルをつくり、今まで知られていなかった数多くのすばらしいアーティストを発掘、CDを制作してとてもたくさん発売していることです。それがまた、ハズレなし。お店のかたも、とても親切!
こんなCDショップ、やっぱり最高ですよ。何回でも行きたい。
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bar buenos airesの夜 [音楽]

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bar buenos aires(バー・ブエノスアイレス)。
渋谷のbar cacoiで時折開かれ、吉本宏さんと山本勇樹さんが主催しているイベントです。今のアルゼンチン音楽のシーンと、その周辺の音楽を取り上げるというコンセプト。いわゆるジャンルで区切るのではなく、空気感でつながる各国の音楽をとりあげていく感じでしょうか。
昨日はorange pekoeのギタリストで作曲家の藤本一馬さんのトリオのライヴでした。本当に、素晴らしい躍動感ある音楽。藤本さんの音楽は、今まで聴いたことがない感覚のもの。土着的な感覚と、ブラジルやジャズの感じ、アルゼンチンの感じ、ロック、全部が混ざり合ってできている感じがする。人の手でできた音楽。手仕事にも通じるアートとしての音楽という感じがする。会場では吉本さんはもちろん、雅子さんにもお会いできた。そしてハンモックカフェの中村夫妻にまたお会いできてうれしかった。音楽好きなたくさんのおなじみさん。音楽つながりっていいな。
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MOACIR SANTOS モアシル・サントス/SAUDADE [音楽]

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学生の頃にブラジル音楽を聴き始めてから間もなくCDで聴いたこの1枚。もう20年近く前のこと?モアシル・サントスというブラジル人のサックスプレイヤーのリーダー作。というとJAZZみたいな紹介ですが、これが〈ブルーノート〉に吹き込まれたブラジル音楽なのです。ジャジーな感覚とファンクとブラジルのリズムと。そのブレンド感がとても心地よいのです。1曲目は女性ヴォーカル入りのさわやかな朝という〈アーリー・モーニング・ラヴ〉、名曲。そのほかもリズムの楽しさ、いろいろなタイプのグルーヴが楽しめる最高の1枚。ジャケットはブルーノートにもかかわらず、結構イマイチなデザインですが、中身はすばらしい。
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ウォッチング・ザ・スカイ [音楽]

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きょうは上野へ「ウォッチング・ザ・スカイ」という音楽イヴェントを観に行った。いい音楽を聴いて本当に元気をもらえた。ハンバートハンバートの楽しいステージ、おおはた雄一さんの自然なたたずまい、アン・サリーさんのいつもより力強く響く歌。OVER THE RHINEも、この時期に来日してシンプルながら素晴らしい歌と演奏を。音楽はぼくには必要なものだなあとつくづく思った。最近なんだか疲れがたまって仕方なかったが、リフレッシュできた気がする。とりわけ好きな、アン・サリーさんによるサイモン&ガーファンクル「明日にかける橋」、武満徹「死んだ男の残したものは」、オリジナル「あたらしい朝」は心を打つすばらしい歌声が響いた。
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ジャック・タチ作品集(サウンドトラック) [音楽]

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映画〈ぼくの伯父さん〉で有名な監督、ジャック・タチ。
ジャック・タチの映画音楽をいろいろ集めたのがこれ。ぼくは今から17、8年前?に輸入版で買ったので、フランス語の意味も分からずに、でも音楽はとても気に入ってよく聴いてました。今聴くと、改めて素晴らしい曲の数々。ピアノ、ギター、ビブラフォン、アコーディオンなどの音で奏でる洒落ていてユーモラスな曲の数々。このまえ、映像作家/ミュージシャンのねるやまさんとこの中の曲を1曲、ピアノで録音しました。さてどうなるか?楽しみですね。

このCDの日本版は今、橋本徹さん(渋谷カフェ・アプレミディ)のサバービアから出ているようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000NDFKZY/ref=sr_1_7?ie=UTF8&qid=1301617317&sr=8-7

今日から4月。
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Sergio Mendes & Brasil '66/Stillness [音楽]

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ブラジルのグループ「セルジオメンデス&ブラジル66」。
どのアルバムも良いですが、ぼくは中でもこれが気に入っていて、レコードで持っています。セルジオメンデスは時代とともにグループを組んでレコードを吹き込んでいて、この66の後に組まれたブラジル77のレコードはソウル風味の音、そのあとブラジル88というグループ名まであったようです。
このアルバムはブラジル66でのラスト作だったと思います。グループのスタート時から4作目くらいまでは、ボサノヴァをソフトロック調に聴かせるという感じのPOPでカラフルな音でした。このラスト作では、ちょっとフォーキーでシンガーソングライターの空気感があって好きです。女性ボーカルがツインなところもこのグループの特徴。ブラジルの音は本当に幅広く奥が深い。

Sergio Mendes & Brasil 66/Chelsea Morning
http://www.youtube.com/watch?v=BlZpefbfxzk&playnext=1&list=PL3CA33A4DC86C0B3A

藤本一馬さんのライヴ [音楽]

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渋谷のBar Musicへ、数々の素敵なCDを発信しているレーベル「NRT」の成田さんに誘われて、オレンジペコーのギタリストでもある藤本一馬さんのソロライヴを聴きに行った。いや、素晴らしかった。音楽をコトバで言っても仕方ないかもしれないけれど、生で聴かないと分からないことなのだけど。やっぱり音楽が好きでよかったなあと思った。そういう音楽であった。聴きやすく心地よいジャジーなものから、スピリチュアルでソウルフルなもの、ロックを感じるもの。幅広い引き出しを持った人だなあと思いました。藤本さんは、新しいCDを夏頃?出されるという。とても楽しみですね。
成田さんはもちろん、吉本さんや合羅さんもとも会えたので、楽しい夜でした。吉本さん合羅さん、ぼくの田園都市線組でラーメンなど食べ、あれこれ話しながら帰りました。友だちになる人は、みんな音楽が好き。幸せなつながりだなあと思います。
タグ:Bar Music 渋谷

AZTEC CAMERA/high land , hard rain [音楽]

51n9xfkVE4L._SS500_.jpgAZTEC CAMERA=アズテック・カメラ。
1980年代のイギリスのギターポップバンドです。このファーストアルバムは、いまでも良く聴いている1枚。いつか、ぼくも絵にした「Walk out to Winter」という名曲も収録。少年か大人かという微妙な時期の繊細な感性を音楽で表現したという感じか。ギターが心地よいポップな音に、さわやかなヴォーカル。このバンドのアルバムは何枚も出ているけれど、このファーストとセカンド「Knife」が好きです。サードアルバムからは、ギターポップという音とはちょっと変わってしまったから。80年代のものって、ぼくはあまり好きではない、今聴くと恥ずかしいテイストの音も多いけど、こうしたギターポップバンドのキラメキは、今はないけどずっと聴けるすばらしさ。きっと自然な感性でつくられているからだと思う。アズテックは、ペイル・ファウンテンズと並ぶ金字塔なんでしょうか。そして、このアルバムはフリッパーズ・ギターのファーストアルバムとばっちりシンクロする音だと思う。

このまえ、新潟のFMで、ぼくの電話出演の直前に、この「Walk out to Winter」がかかったのです。たぶん局の方が作品を見てチェックしてくださったのではと思っています。

AZTEC CAMERA/Walk out to Winter
http://www.youtube.com/watch?v=n0rFMN9Ht4c

カート・ローゼンウィンケル [音楽]

SONGX001.jpg5日の夕方にカート・ローゼンウィンケルというJAZZギタリストのライヴでモーションブルー・ヨコハマへ行った。
アメリカ出身のギタリストで、今のJAZZシーンでメジャーな存在なんだそう。というのも、ぼくは現在進行形の「ど真ん中のJAZZ」という感じのものを普段あまり聴いていない。昔のパシフィック・ジャズのレコードや、ブルーノートのレコードなどは聴いてきたけれど。でも、カート氏のギターはとてもカッコ良く心地いいライヴであった。ギター、ベース、ドラムのトリオ編成。確かなテクニックとグルーヴ。そして、クールなふるまいがカッコいい。やはりJAZZらしいJAZZなので、男性ファンが多いようだった。ほんとにいろいろな音があふれる今の音楽シーン。画像は最新アルバム。ビッグバンドで録音されたもの。ジャケットデザインも良い。ジャズシーンも面白いのだろうなと思う。

Elis Resina/EM PLENO VERAO [音楽]

Elis.jpgエリス・レジーナ。
ブラジルの偉大な女性歌手です。ぼくは、ジャケットも素敵なこのアルバムが特に気に入っていてよく聴いています。パワーあふれる歌声、サンバのリズムにのって、歌う喜びにあふれた豊かな表現力。すばらしい声。彼女は、36歳の若さで亡くなったという伝説の歌手。ボサノヴァ歌手ともまったく違う、かといってサンバ歌手というわけでもなく。ブラジルのアーティストって本当にユニークで素晴らしい。
今日もぼくは音楽を聴きながら作品をつくります。音楽は人を幸せにする。

Goro Ito / Cloud Happiness [音楽]

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最近、食事のときなどによく聴いている音楽、伊藤ゴローさんの「クラウド・ハピネス」。
ゴローさんはボサノヴァ・デュオnaomi & goroや、原田知世さんをはじめ、たくさんのアーティストのプロデュースや作曲/アレンジメントなどでとても活躍されているアーティスト。このアルバムはボサノヴァではなくロック〜ポップス。とても心地よい。ビートルズ風だったり、ハイラマズというバンドを思わせるものだったり。60年代ロック〜インディギターポップなどを思わせる部分もあり、とても気に入っています。アルバム全体を通してコードやハーモニーが最高。ゴローさんは普段あまり歌わないと思っていましたが、このアルバムでの歌が、音楽性にとても合っているなあと思います。この前の渋谷パルコ劇場のコンサートで、このCDにサインをしていただきました。

フランシス・プーランクの音楽 [音楽]

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5日に「サティとフランス6人組ピアニスト」神武夏子さんのリサイタルへ行った。
今年はプーランク生誕111周年だそうで、オール・プーランク・プログラムであった。こういう個性的なプログラムは、神武(こうたけ)さんならでは。そもそも、エリック・サティの周辺のフランスで新しい音楽の流れをつくろうとした、プーランクをはじめとするフランス6人組の作品だけを演奏していくという神武さんの姿勢がなんとも粋だと思う。フランスの音楽は柔らかい繊細なものも多いイメージだが、神武さんの演奏はとても元気な感じで、そこもいいなあと聴いていて思う。前半では、ぼくが一番好きな「インテルメッツォ変イ長調」も演奏され、後半はフルートなどの楽器も登場し、三重奏、六重奏の曲もあり、厚みのあるプログラムが楽しめた。最後は、アンコールでピアノだけ、おなじみの「エディット・ピアフ讃」。フランス産の粋な音楽を聴いたら、いい絵のアイデアが浮かびそうだ。

CAL TJADER / SOUND OF BURT BACHRACH [音楽]

51SBSSJRTXL._SS500_.jpgカル・ジェイダーというヴィブラフォン奏者によるバート・バカラックのカバー集。レコードガイドなどでも見かけて前から気になっていたアルバムだったが、CDでやっと聴いた。いきなり最初から「007カジノロワイヤル」の曲から始まりでうれしくなった。この人のレコードは、ラテンジャズなども多いが、中でもこのアルバムはとてもPOPに仕上がっていて楽しい。ヴィブラフォンは、特別にクールでやわらかく緩やかな音色をもった楽器だと思う。スティールパンなんかにも通じるが、もっとひんやりとしたクールな音の粒のイメージ。水玉のランダムな幾何学模様なんかが頭に浮かぶ。これに限らず、この人のアルバムは気に入っているのも多い気がする。このCDはネット通販で買ったのだが、「国内初CD化」とあり、ふと見ると解説:吉本宏となっていた。初展示で、もし出会っていなかったとしても、吉本さんには、きっとどこかで会うことになったのだろうという気がしてくる。

BOSSA AOYAMA 2010 [音楽]

im_bossa2010.jpg青山近辺で、ここのところ何年か行われているボサノヴァのイベントBOSSA AOYAMA 2010
だいたい毎年聴きに行く。今年は23日に夕方から、ゴロコト=伊藤ゴロー+コトリンゴ、Saigenjiを聴きに行った。昼間の「もみじ市」でゴロコトさんは出演されていたので、ぼくは追いかけるように両方聴いたことになる。伊藤ゴローさんは、いつも音楽に徹していて、職人的な人だなあと思う。MCでも宣伝するべきライヴの日にちを忘れてしまいましたという言葉に場が和む。ボサノヴァではない今度のゴローさんのソロアルバム、聴いてみよう。コトリンゴさんは初めて聴いたが、スーッとするきれいな声でピアノが素晴らしい。教会で最後に聴いたSaigenji。ただ素晴らしかった。ほとんど魂の歌。歌の安定感、リズム感、ソウルフルさ。自在に表現するサイゲンジ氏は、本物のミュージシャンだと思う。BOSSAのイベントなのに、ほとんどボサノヴァを演奏しないところも最高だ。このようなイベントが行われる青山は、とても文化レベルが高いと思う。青山だからああいうことが出来るのかもしれない。24日も開催だが残念ながら行けなかった。素晴しいアーティストの演奏で、ボサノヴァが多くの人に知られる良いきっかけとなればいいですね。

タグ:BOSSA AOYAMA 2010

カルロス・アギーレの美しく繊細な音楽@表参道スパイラル [音楽]

たいよう のコピー.jpg表参道スパイラルで行われた、カルロス・アギーレのライヴを16日に聴きに行った。
いままで聴いたいろいろなライヴの中でも、最高のものだった。アーティストの人柄そのものでもある、音楽のあたたかさとやさしさ。また相反することだが、サウンド面での都会的な洗練も持ち合わせている美しい音楽。ジャズやブラジル、フォルクローレが混ざり合ったような、絶妙な温度感。クールでも熱くもない。そんな繊細な音楽を、とても静かに聴くお客さんのマナーの良さにも、カルロス・アギーレというアーティストに対しての気持ちが感じられた。
音楽は、いくら言葉で書いても実際に聴いた人でないと体感できないもの。聴きに行って良かったと心から思ったコンサートだった。会場ではミヤラさん、吉本さんをはじめいろいろな人に会え、楽しかった。
あんな風に音楽を作れる音楽家の頭の中って、いったいどんな風なんだろう。曲をつくるのは、絵を描く感覚と似ているのだろうか。家に帰ってから、ぼくは制作意欲が湧き、途中だった絵が楽しく美しい作品にまとまったように思う。さて、展示までもうひとがんばり。やる気がでてきた。

至福の音楽、カルロス・アギーレ [音楽]

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カルロス・アギーレの渋谷bar cacoiでのbba(バー・ブエノスアイレス)主催によるシークレットライヴなるもののお誘いがあり、行って来た。
素晴らしい音楽だった。そう言ってしまえば一言だが、音楽を言葉で表すのは音楽を絵にするのと同じようにとても難しいことだと思う。そして至福の音楽だった。カルロス・アギーレ氏は、ナチュラリストでタバコが嫌いで空調も止めた中でのライヴであった。そのため会場のbar cacoiはとても暑くなり、多分ほとんどの人が汗をかきながら聴いたが、それでも美しい音楽であった。ギターを弾きながら歌う曲は、ふとカエターノ・ヴェローゾやセルソ・フォンセカなどを思い浮かべる瞬間があった。ピアノ曲はジャズのようなクラシックのようなブラジルのような・・・?あたたかいけれど洗練されている。大自然を感じるのに、都会的。いままで聴いたことのない言葉で言い表せない感覚が宿っている音楽。やはり実際に聴いてみるのが一番。
今日は会場で、企画の中心人物の吉本さんはもちろん、展示でご一緒する雅子さんアーガイル・ストリートのミヤラさん夫妻にも会えて、とても楽しいひとときを過ごした。みなさんどうもありがとう。みんなでカルロス・アギーレさんのサインをもらい、一緒に写真をとっていただき、大満足。
それと、いつか行ってみたいなと思っている姫路のハンモックカフェのナカムラさん夫妻と初めてお会いできてよかった。いつか、お店にも伺いたいなあ!音楽を中心にして友人を介してまた友人が増えて。いい広がり、ありがたいなあと思う。そうそう、ブログ見てますよ!と初めて会った人にも言われたりして驚く。

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