お鷹ぽっぽ／山形の郷土玩具

山形には行ったことは無いのですが、米沢には笹野彫りという郷土玩具があります。その中のひとつである「お鷹ぽっぽ」が我が家に最近仲間入り。削りだして羽の部分をカールさせる手法「削りかけ」、土台が丸太状になっているなど、福岡・太宰府など各地にある木鷽（きうそ）にも通じる部分があります。何とも素朴で愛らしい姿の鳥ですね。こうした玩具は、真新しいものよりも、経年で古びた風合いがまた、とても良い雰囲気を作り出すものだなあとぼくは感じます。「ぽっぽ」とは、玩具という意味で、このお鷹ぽっぽは、家運隆盛のお守りとして親しまれるようになったものだそう。この写真のタイプは丸みを帯びた柔らかい雰囲気で、どこか日本ではない雰囲気も感じさせますが、郷土玩具の古い本など眺めていると、作者によっては雰囲気の違ったものもあるようです。いろいろ集められると楽しいなと思っています。