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藤富先生と打ち合わせ [コラム]

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詩人の藤富保男さん。ありがたいことにご縁があり、たまにお会いしてお話する機会がある。あの北園克衛さんのお弟子さんで日本を代表する詩人。詩のことにまったく知識のないぼくが申し訳ない感じだけど、詩集などの本を先生が監修するときに絵でお手伝いすることがある。
藤富先生の驚く発想は、たまに理由があるのか無いのかわからないけれど、確信に満ちている(のだとぼくは思っている)。「この絵をここに」と、どの絵をどこに置くか決めるとき、それはいつも想像が付かないことが多いけど、それはやはり詩人の発想だと思う。といっても、他の詩人のかたともまた違うと思うけれど・・・笑
普段、ぼくに絵の仕事がくる場合は「こういう絵をつくってください」とコトバで言われて、それをぼくの解釈で絵にする。しかし藤富先生の場合「この絵をここに。」のほうが多いのだ。それはきっと、詩の文脈のようにつながっていないけどつながりのある関係を見いだしているのではないかとぼくは捉えている。藤富先生は、すべて手書きで編集を進めていかれる。上の写真のように。鉛筆で書かれた文字、いろいろな大きさの原稿用紙、外国人のようないいカタチの数字、紙のはぎれに書かれたメモ。すべてが大事な本をつくる材料なのだから。本当に素敵な人です。今回もいい本になるように、ぼくは絵をつくることでお手伝いする。
タグ:藤富保男
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