笹野一刀彫の長孔雀／山形の郷土玩具

先日載せました「お鷹ぽっぽ」と一緒にやって来た、同じく山形の「笹野一刀彫」の仲間。これはとても美しい姿で、お鷹ぽっぽよりももう少し気取った顔をしています。とても真面目な人が作ったという感じか。笹野一刀彫は米沢市笹野の農民によって作られ、笹野千手観音の信仰玩具として千年以上の歴史を持っている郷土玩具で、サルキリといわれる刃物一本で彫りあげるそうです。材料はコシアブラという木が使われ、ここでも「削りかけ」という、木を薄く削ってカールさせる手法が効果的に使われていますね。この写真のものは、このサイトによると「長孔雀」＝クジャクなのか？と思いますが、ほかのサイトでは「せきれい」となっていたり、どっちが正しいのだろう。これはアンティークのもので、やはり今作られているものよりも断然良さそうです。こういう郷土玩具はデザインチェンジする必要が無いと思うのですが、変わってしまって残念なものが多いと個人的には思います。ほかにも、ニワトリ、もちつきウサギ、蘇民将来、カメ、せきれいなどのモチーフもあるようです。他のものも見てみたい・・・