木でこ／大分県の郷土玩具

この「木でこ」は大分県別府市に伝わる郷土玩具で厄除けの神で「大友人形」とも呼ばれます。六角形や八角形の木製の柱に、怪奇な顔が刻まれます。でも、怖い顔というよりも、大津絵にも通じるどこかユーモラスで守ってくれそうなあたたかい雰囲気の表情をしており、がっしりと安定感のある姿です。お店で最初にみたとき、日本のものというよりも、アフリカかバリ島とかの東南アジアのものかな？と思ったような、ちょっと無国籍な雰囲気もあります。
これを買ったのは国立のお店。いろいろ出かける予定にしていた日なので、ふと思いついて国立まで足を伸ばしました。以前、友人と一緒に行ったとき、木うそなども売っていたのを見たことがあったので、また行ってみたくなりました。そのときは、木うそを見てもフーンと思った程度だったのですが。
もう一つ別な郷土玩具を買ったのですが、お店の女性に「こういう郷土玩具集めてる」という話をしたときに「こういうの集めてるのは男性が多いんですね」と言われました。ぼくも先日目黒通りのクラスカの郷土玩具の展示「みやげもん」に行ったとき、じっくりじっくり見て選んでいる男性一人客がいたのを思い出しました。ぼくもそんな一人かもしれませんが！