なにかが伝わる絵

ぼくが好きなシンガーのかたが、音楽というのは言葉でいうよりも何倍も強い力で何かを語り得る、とブログか何かに書かれていたのをいつか読んだ。音楽というのは形が無いもので、音で何かをあらわしている。その方が言っているのは歌っている歌詞が感動的だとか、そういうことではないのだと思う。音楽そのものがもつ大きな力。歌がない音楽でもとても感動する曲があったり、自分のそのときの状態でとても胸に響くものになったりする。音楽という音の組み合わせそのものが、何かの感情を伝えられるのと同じように、言葉で表せない感情を絵であらわすように自分の作品をつくっていけたら良いなと思う。もともとそう思ったから自分は絵を始めたように思う。言葉ではなく、見た瞬間に絵から伝わる何か。絵ではそれができるように思うから。そして、受け取る感情は人それぞれ、というのも面白いところ。なぜなら言葉を読むのではないから。自分の作品は、ときにデザインなのか絵なのか？よくわからなくなることもあるのだけど、あまりそういうことは気にせずに素直に作品をつくりたいと思っている。