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民藝の旅、瀬戸へ3/一里塚本業窯 [民藝・手仕事・古道具]

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窯垣の小径から歩いて「一里塚本業窯」へ。規模の大きな窯元で、文化財にも指定された大きな「登り窯」が残っています。でも、残念ながら登り窯は現在は使われておらず、器はガス窯を使って焼かれているそうです。つくり手の水野雅之さんに、とてもご親切に説明していただき、楽しい時間を過ごせました。

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登り窯は、斜面を利用してつくられた、器を焼くための土やレンガを使ってつくられた窯。中でいくつもの部屋に分かれていて、下から火を入れ始めて、写真でもわかるように、床に空けられた穴を通じて炎を上の部屋へと回していき、いくつもの部屋に入れたたくさんの器を時間をかけて焼いて行くという、考え抜かれた構造。この一里塚にあったのは4連のものでしたが、もっと長い10連以上のものも昔はあったそうです。登り窯で焼くには、たくさんの人手と燃料となる薪がいるそうで、そのどちらも現在は調達が難しいそうです。水野さんのお話で、30年以上前に火を入れたのが最後とのことでした。

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作業場(工房)の中に入ると、たくさんの器が並べてあります。

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工房の作業スペース。
水野雅之さんが、その場で実演してみせて下さいました。
いろいろな話、とても分かりやすかったです。

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最後に器を選ばせていただき、我が家に合いそうなものを選び、少し購入しました。馬の目の器、あまり見たことがない、カップや徳利などもあり興味深かったです。我が家は馬の目の中から湯飲み、麦藁手という模様のものの中からは小皿を購入。一里塚本業窯の器は、どれもキリッとした佇まいで、洗練された器でありました。そして、帰り際。雨だからと、水野さんはとても優しい方で、自らなんとホテルまでぼくらを車で送ってくださいました。最初、窯に到着したときはずぶ濡れだったけれど、伺って良かったなあと忘れられない思い出となりました。本当にありがとうございました。ホテルへ着き、瀬戸の民藝の旅1日目が暮れました。

◉一里塚本業窯(訪ねる際は事前連絡必要)
愛知県瀬戸市一里塚町27
TEL:0561-82-4022
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