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日曜日の絵 [コラム]

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きのうは天気が良く気持ちよい一日だった。ベランダの光を眺めながら、次の展示の作品を考えはじめたのだが、手を動かすうちに、気づいたことがあった。
最近どうもテクニックとか、よりたくさん考えた、ということが自分のなかで良いことのように思っていたところがある。でも、それは違うのかもしれない。ちょっとした小さいカードを短い時間でつくるときのあの感覚。あの感じで作品をつくったほうがいいのではないか。今そう思い始めた。
以前、知り合いの演劇の演出家のKさんが言った言葉がぼくにとってとても印象に残っている。確か演劇のチラシの絵を頼まれてお会いしたとき、ぼくの作品のなかである絵を気に入った理由を「日曜日に歌いながら楽しくつくった感じ」とKさんは言った。それは、自分の作品の中でも確かにそういう感じでできたものだ。
より高度なワザ?とかスキのなさとか、そういうことではなく、日曜日に子どもがつくったような、光にあふれた空気感をもった楽しく明るい絵。・・・とはいえ、きちんと作品として成り立たせるにはもちろんテクニックが大いに必要。でも、きのうはそれに気がついたのでいい日だった。それは今度の展示のヒントになるような気がする。
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