日々と音楽

ぼくにとって、音楽というのはとても大事なものだ。もちろん趣味として大好きなものという意味で。音楽は無くても生きては行けるものだけど、あるとさらに楽しいもので、人によってはそれが映画や他のものだったりもする。でも、今の音とかこういうシーンとか、そういうことに３０を過ぎてからあまり興味が無くなっているぼくは、もう１０年近く、ずっとくり返し聴いている定番の音楽ばかり。それはきっと色褪せない音楽だからいつも心地良く聴いていられる。今しか聴けない音楽は最初から聴かない。今だけしか着られない服は着ない。今しか住めない家には住まない。
そういえば、年末の紅白歌合戦は自分たちと世界が違いすぎて、まったく興味がなさすぎて逆にすごく面白い。え？見るの？と言われたりするけど、「こういうのが良いんだー？」という、それを分かってあげることは出来ないね、という感覚を楽しんでいます。大学の頃、音楽やサウンドにおいて「洗練されている」ということを言われたりすることを初めて目にして、ああ、デザインなどと同じ感覚も持てるものなのだと思い、ちょっと新鮮だったのを思い出す。今だからわかる感覚。