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作品199_雨のコンポジション1 [作品]

rain_con_bl.jpg

映画「シェルブールの雨傘」からの影響。
オープニングの俯瞰(ふかん)から雨を見下ろした
タイトルバックの美しい映像。
抽象的な雨の作品をつくりたくなった。
前回のvol.4でもRain(記事リンク)という作品をつくったが、
これはそのヴァリエーションとも言える。
水玉による動きのある雨のコンポジションに、
ほんのひとさじの光を加えておいた。

-----展示のキャプションより
(c)YUYA 2010

* * *

5回目の新作展「ちょっきんきりえ展vol.5 映画の影響」のときの作品「雨のコンポジション1」。この展示のときの代表的な1枚だと思っています。


モデルの雅子さんが選んだ10本の映画の中に「シェルブールの雨傘」があり、それを観て、その影響で絵をつくりました。たぶん何度も言ってますが「影響」でつくった絵であり、映画を説明するような絵ではありません。
シェルブールは音楽がフランスの作曲家、ミッシェル・ルグランだったので、以前にも観たことがありました。もう一度あらためて観てみると、やはり印象に残るオープニング。俯瞰から撮った映像のテンポとカッコ良さが格別。傘、雨が出てくる映像って特に印象に残るのかもしれません。内容はミュージカル仕立てで、急に歌いだしたりする感じがワハーッと思いながら観ました。でも、ルグランの音楽が美しい映画。

雨をモチーフに描くとき、だいたいが線で表現したりするような気がします。でも、ある雨の日、水たまりにいくつもの波紋が出来ては消えて行く感じを眺めていたら、丸いカタチも雨のひとつの姿なんだなと思ったわけです。それで、丸いカタチを使って雨を思わせる絵をつくろうと思ったのでした。半透明の水色と紺と黄色の紙を使っています。動きとリズム感のある水のうごき。今でもなかなか気に入ってる1枚です。いま、この作品は姫路の「ハンモックカフェ」に飾られてます。あらためて、中村さんありがとうございます。
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