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絵から受け取ってもらう感情 [コラム]

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先日発表したシンボルマークでいただいたたくさんの反響をみていて、やはり面白いなと改めて思ったのは、自分が絵を描く・つくることで、人の感情を、気持ちを動かせるということです。描かれたラインのカタチや言葉では説明できない顔の表情、そしてレイアウトによって、何通りにも違う絵ができてくる。これは楽しい。これはカワイイ。これはきれいだ・・・など。
絵は言葉ではないけれど、それを見ただけで、自分が描いた、自分だけの線や点によって人を楽しくすることもできる。自分の手でつくるものだから、その意志や微妙な感情を、自在に操ることができる。たとえば、ぼくが意識しているのは、「下世話ではない絵」。「品があって何かに媚びてない絵」(「こういう風に思われるため」と思って作っていない)。そのときに思って目指している絵にするために、いろいろ要素を選んだり捨てたりして作っていくけれど、それは自分の感性の部分なので、言葉ではなんとも説明ができないこと。だから、絵を描く人のすべての絵は、自分だけが描ける絵になるのだと思っている。絵を描くというのは、そこが面白いのだと思う。そして、見てくださった人に絵から感情が伝わったときに、さらに面白いなと思う。だから、先日のシンボルマークをつくるときも、何かを記号的に示す・表すだけではなくて、お店からの楽しい感情が人に伝わったらいいなと思って温度のあるものを作った。
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