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作品207_輪田建築のシンボルマーク [作品]

 
 
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鳥取で活動されている輪田建築の輪田(りんだ)さんのシンボルマークを作らせていただきました。いろいろと考えながら、出来上がったのは5月頃。実は輪田さん、夜長茶廊の石亀さん夫妻のお友達で、夜長茶廊のオープン前にお店の内装などもご担当されたのだそうです。石亀さんがそのお礼の意味を込めて「サプライズで」作ってくださいと、ぼくに相談をくれたのでした。なので、珍しいパターンですがご本人は最後まで知らないところで、石亀さん→輪田さんの奥さまへ相談という手順でデザインをすすめ、どういうのが良いかあれこれ思案して進めていったのでした。別のアイデアとして、鳥取にある大山(だいせん)をモチーフにしたもの(これも良かったと思いますが)などもありました。結局、木をモチーフにしたこの案になりました。以下、解説です。

石亀さんからは、「木」または「山」というお題があり、そのものの形を使ったイメージ、というお話だったように覚えています。輪田さんは、木や山に憧れがあるということを聞いていたそうです。
単に木、山をモチーフにしたマークにすると、本人のことを説明する(人となりを表す)には、ちょっと間接的なモノになってしまうなと思い(見た人に意図が伝わりにくい)、ぼくはちょっと別な見方で考えました。やはり「輪田さん」という木工や建築をする人の活動内容を表すようなマークにしたいなと思い、そこから「木」や「山」にアプローチする方法を考えました。

輪田さんという名前があらわす「輪=わ」。木材を加工する道具の象徴「くさび」。この2つを組み合わせて大きな木の形になるというアイデアをもとに、輪を規則的に並べて、シンメトリーで安定感ある木の形をしたシンボルマークを制作しました。輪が連なる部分は「人と人の輪」も表します。輪田さんが手がける精巧な木工・建築という手仕事を通じて、そのまわりに大きなピープル・トゥリーが育ちますようにという願いを込めました。 文字は図形に合わせて幾何学的で図形的な書体を選びました。文字を無くし、シンボルマークだけにしてもサインとして使えるかなと思います。今日、石亀さんから連絡いただき、ご本人も気に入ってくださっていた、ということを聞いてひと安心です。やっぱり、ご本人が気に入らないと意味がないですから!よかったよかった。
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