幅を広げること

次の展示（いつなのかは具体的に決まってないけれど）では、少し新しいことをやりたいと思っています。実はその手法などは「ちょっきんきりえ」を始めた５年くらい前にすでに思いついていて、でもやらずに、６回目（前回）の展示までは切り絵だけにこだわってやってみました。次は新作展としては７回目となります。前回もアニメーションなども少しずつ始めましたが、そんな風にそろそろ、少しずつ幅を広げて行く時期なのかもしれないと最近思っています。でも、何かをつくるというスタンスは何をやるのでも同じです。たぶん、紙を切って貼ったりすることではなくても、ぼくがやったものは全部「ちょっきんきりえ」であるように。そもそも、伝統的な切り絵などにとらわれない自由な感覚が「ちょっきんきりえ」なんですから。
ときどき「あれ？ここは切り絵じゃなくて描いてるんですね？なんで切り絵にしないんですか？」とか作品を見ておっしゃる方がいました。そういう問題じゃないんです。だって、それが「ちょっきんきりえ」の自由さなんですから。そこを、わざわざコンセプトを表す名前にして「ちょっきんきりえ」だと言っているのですから。ということを、前回の会場オーナーの修さん（神戸の金子修一さん）がバッチリと何も言わずとも作品を見るだけで理解してくださっていて、とてもうれしかったのを今思い出しました。ワークショップを考えた事も、新しい手法のヒントにもなってきています。幅を広げるっていうのは、とても大事なことなんだなと実感します。