新しい仕事 [コラム]
いろいろと新しい仕事など動いています。ひとつは広告代理店からのちょっと面白い仕事で、ぼくの布のデザインからあるものが作られるというもの。もうひとつも別件の布のデザインですが、これは試しにやってみましょうという感じでしょうか。そして新たな仕事は、楽しいけれどちょっと時間がなく大変な、これからエイヤッとがんばらねばならない仕事。何しろ時間がないからさあ!がんばって乗り切りなさい。民芸品からそう言われている気がします。どうしても良いのを作りたいけれど、まだ今ひとつまとまっていません。できる時は降ってくる感じなのにな。いつ発表できるかな。
世田谷ボロ市で買ったもの [民藝・手仕事・古道具]
先日、世田谷ボロ市へ行ってきました。今回はじっくりとジロジロといろいろ見まわして堪能しました。毎年行っているのでどういうお店がどこに出ているか、どこのエリアが面白いかなど、知り尽くして来ているわが家。もちろん、最初は代官餅を食べてからスタート、今年はなかなか良いものが買えました。
まずは「お鷹ぽっぽ」などでも有名な山形の「笹野一刀彫」のにわとり。程よく古びていて形、大きさとも気に入りました。工芸喜頓の近くのエリア、上町周辺に出ていた民藝の陶器なども扱うテントにありました。300円。
もうひとつは、どこの国か分からないのですが(多分スペインかイタリアあたりのヨーロッパ?)、クジャクの陶器のオブジェクトです。これもなかなかエレガントなシルエット。あたたかい風合いながら、洗練された感じもありますね。あまり見かけない感じのもので、気に入ったので買うことにしました。500円。
工芸喜頓で店主の石原さんとも話したのですが、こうした自分たちが気に入るものというのは、ボロ市や骨董市でも、本当にごくわずかしか見つからないものです。雑多なものに囲まれた状態で見たとき、いつもフラットな眼で見ていないと、埋もれてしまって見逃したりもします。そんな中から、自分たちが気に入ったものを、ヒョイと抜き取る。そう、中古レコード屋で良いブツをサッと掘り出すのとも似ています。モノを買うのは楽しいですね。
インスタグラムアカウント [コラム]
最近はinstagram:インスタグラム(PCではwebstagramで見られます)での更新が手軽なので多くなっています。i-phoneなどのスマートフォンを使って日常生活を切り取る感じのインスタ。なかなかその人の趣味や生活具合が見える楽しいSNSじゃないでしょうか。頻繁に使う人はもうかなり減っていると思われるツイッターなんかよりもビジュアルで楽しめるのでぼくは気に入っています。とはいえ、長い文章をスマートフォンで書くこと厳しいので、ブログとはまた違った手軽な媒体ですが。インスタを通じていろいろとぼくの活動も広がっており、なかなか重要な媒体になってきています。
ここには書かないこともいろいろ更新していますので、よろしければぼくのインスタグラムご覧ください。フォロー歓迎です。
◎YUYA インスタグラム
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恵比寿さまと大黒さま [民藝・手仕事・古道具]
最近たまに骨董市などへ行くようになって、今日もたまたま行こうかということになり出かけました。東京では頻繁に骨董市が開かれていて、行ってみると何に出会えるかわからない楽しみがあります。二つ買い物をしました。ひとつは、恵比寿さまと大黒さまの一対になった木彫り。こういうものも本当にいろいろとあるようで、古道具店や民藝など扱うお店でも見かけます。この小さな木彫りは高さ6センチほどで、程よく古びていて、良い質感と良い表情が気に入り、そして値段も安かったので買うことにしました。リビングの日本の郷土玩具の棚のところへ仲間入りしました。
ウィキペディアより
◎恵比寿・・・イザナミ・イザナギの間に生まれた子供を祀ったもので古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神となった。唯一日本由来の神である。
◎大黒天・・・インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神。日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。
もう一つは、インド?のしっかりした布による、ユーモラスな魚が描かれたコースター。木版スタンプによる染めなのかな?日本のものかもと思いましたが、インドとかアジアのものかなと予想しています。魚の位置などもなんだか適当で、それがまたいい味。1枚100円でした。それぞれリバーシブルで、左から裏面は黄色、青になっています。
鏡開きは、おしるこ [多国籍ごはん]
きょうは鏡開き。わが家ではだいたい真空パックでできてる鏡餅が飾られますが、それを切っておしるこにして食べるのが定番になっているように思います。家の味はいいなあと思います。このまえけんちん汁を飲んだときも同じことを思いました。そして、今日はそのあと友人の宮良さん(アーガイルデザイン)ご夫婦と鎌倉散策して昼ごはんで美味しいピッツアを食べました。ピザ?古道具そうすけ、もやい工藝などにも行き、楽しい休日を過ごしました。
富士山 [コラム]
もう1月も半ば。少し前から毎日更新ではなくなっていますが、今年は少しのんびり書いていこうと思います。これは先日静岡へ小旅行したときに、日本平というところで買った「ほさか」というメーカーの栗せんべいです。富士山だなあという絵に、わざわざ富士山と書いてある微笑ましい一品です。銘菓などを含め、こういう素朴な食べものにはなんとも惹かれます。
日登美美術館のバーナードリーチ・コレクション [民藝・手仕事・古道具]
年末に妻の実家へ帰省したときに、同じ滋賀県にあり、豊富なバーナードリーチのコレクションを展示している「日登美美術館」へ初めて行ってみました。日登美ワイナリーと一緒にあります。実際のところ、美術館を見ていたのはぼくたちくらいで、あとはワイナリーのお店でパンやワイン、食材などを見ている人がほとんど。こんなに素敵なリーチコレクションがいっぱいあるのに、もったいないですよ。写真を撮ったので少しご覧ください。素晴らしかったです。バーナードリーチというイギリス人の作品は、器も素晴らしいし、そこに描かれた絵がまた素晴らしくとても惹かれます。紙に描かれた絵としての作品もあり、それがまた素朴であり、同時に洗練もされていて多国籍感が広がっています。そう、どこの国でもあり、どこの国でもない感じ。多分たくさんの世界の民芸品から影響を受けて生み出された作品なのでしょう。何をどう思って作られたのか想像しながら見ると楽しい。(続きもお読みください)
そういえば、この日登美美術館へ行ってみようと思ったのは、鳥取の延興寺窯の山下清志さん・裕代さんの個展を見に行ったとき、山下さんから「滋賀のリーチコレクションがある日登美美術館は良かった」というお話をお聞きしたからです。山下さんに感謝。
のんびりとした時間 [コラム]
ベランダのバケツに凍った氷
年末から関西へ行っていました。元旦、朝は晴れていたと思ったら大雪が降りだし、なんとか帰ってくることができ、一息ついています。1月に入って東京も寒さが増しています。ベランダのバケツにたまった水が結構な厚さに丸く凍っていました。冬に近づく頃から、夕焼けがとてもきれいな最近。空気が澄んでいるからでしょうか。この正月は、絵のことも考えずに、ゆっくりと頭も休めることができたように思います。そういう時間も必要ですね。
最近の美しい夕焼け。中央には双子の駒沢給水塔。
作品_年賀状2015 [作品]
謹 賀 新 年
今年の年賀状は、年末にさしかかろうという11月下旬頃、時間が少しできたときにサクッとつくりました。最近の方法は、白い紙に線画を描き、それをスキャニングしMACで加工してレイアウトデザイン。なので、切り絵ではありません。データ化して絵を作る時は、切り絵ではないことも多いのですが、切り絵だと思っている方も多いのかもしれません。でも、単にパソコンを使っているというだけで、感覚は切り絵をしているのとまったく同じです。手で描いたものを読み込む方法なので、最初からマウスで描いた絵とは線の自然さとあたたかさが違うはずです。絵の構成ができてデータにしたら印刷所に入稿。最近はいつも決まった印刷所グラフィックに頼んでいます。紙の種類も豊富、仕上がりもきれいで早いです。今回は少し黄色みのあるザラッとした表面の紙を選びました。
モノトーンにピンク色の太陽。それぞれの形は、完全な具象でもなく抽象でもなく、記号化されているけれどもあたたかいもの。太陽に添えた木のような餅のようなものは、なんとなく新年的なイメージを表す形を描いたつもりです。羊のモクモク模様は、民藝の世界、スリップウェアの皿などに描かれているものから発想して生まれました。横向きの羊はよく見かけますが、正面を向かせることで太陽と羊の丸い形で紙面を構成したいなと思いました。一見、どこの国のものかな?という感じになれば良いなあと思いながら、「世界の民芸」を思いながらつくりました。なかなか楽しい年賀状になったように思います。
今年も年賀状の作品紹介からスタートしました。2014年は1年間がとても早かったですが、今年もあっという間かもしれません。ホッとして、かつ楽しい作品をつくっていけるようがんばります。皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします!
YUYA