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レオ・レオニ 絵本のしごと/渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム [美術・デザイン探訪]

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渋谷Bunkamuraで開催中のレオ・レオニの展示を観た。絵本はもちろんみたことがあったけれど、原画などじっくり見るのは初めてだ。「スイミー」はもちろん「フレデリック」などいろいろな作品の原画があった。作品によって技法を変えていて、そこも興味深い。コラージュ、切り絵、水彩、油彩、クレヨンなどなど・・・そして何といっても、絵本のテーマ性。人間的なテーマを、動物のモチーフを使って伝えている。これが、とても明快で説得力があるから、子どもにも伝わりやすい。普段よく見かける絵本の感じだけではなく、線画のイラストタッチの試作などもあって楽しい。名作「スイミー」は映像を使った特設コーナーがあった。また、内省的な架空の植物をテーマにしたまったく別の作品群(絵本のような明るい世界ではない)もこの展示で初めて知った。レオ・レオニという人の違った一面を見られた。やはり、秀でた人はどこか普通ではない部分を持っている。
ブルーノ・ムナーリ/レオ・レオーニ/ディック・ブルーナ/ポール・ランド/レイモンド・サヴィニャック/エルヴェ・モルヴァン/オーレ・エクセル/ソウル・バス/ソウル・スタインバーグ/ボブ・ギル・・・数々の素敵な巨匠たちの絵。観ているだけで、それだけで幸せな気分になる作家たち。
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マッチ箱/小さいものの魅力 [美術・デザイン探訪]

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そんなにがんばって集めているわけではないけれど、たまに気がむいたら古道具屋さんなどで選んでいます。マッチをつくること自体が、いまはあまり無いのでしょう。なんとも素直ないい風合いで、一様に魅力あるこの頃のデザイン。これらは、だいたい1960-70年代のものかな。昔のデザインは、日常に普通にあるものが(こだわって選ばなくても)とても良いものが多かったなあと思います。いまは、日用品や家などもいろいろなテイストのものが溢れているので、自分が好きなものを探すのが大変なときがあって、昔のものを中古で探さないと好きなものは手に入らなかったりすることが多いなと。
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坂本一成住宅めぐり/八王子市夢美術館 [美術・デザイン探訪]

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久しぶりに建築の展示を観に八王子まで行った。八王子にもめったに行くことがなかったので、散策がてら出かけることにした。やはり、ちょっと遠かった。
展示のときなど、ぼくはよく、どういう学校行ったんですか?とお客さんからも聞かれます。学校は、美術系の建築科でした。学んだ内容は、切り絵やイラストレーションとは関係ありません。で、大学の頃や大学を出てからしばらくの間は、住宅の仕事が将来できたらなあと思っていた時期があります。なので、建築というよりその中の「住宅」はとくに見るのが好きで、それは今でも変わりません。今回の展示は、坂本一成さんという著名な建築家の住宅を集めた展示。学生時代もよく話題にしてた気がしますが、建築の展示は実物を展示できないので(当然)、模型や写真です。そこがなんだかなあともどかしく思いながら、でも良い家だなあとかこんなに器や本のコレクションが飾れる棚がある家は良いなあなどと妻とあれこれ話しながら、展示を楽しみました。それは多分、展示の趣旨とは全然違うのですけどね。今は、一時期「建築をやるんだ」と思っていた頃とは少しニュアンスが違う楽しみかただなと自分に対して思いました。何だか展示の感想というより、ちょっと違う話になってしまいましたが、まあいいか。で、今ぼくが好きだなあと思う家は「建築家が建てた」と言ってるような目を引く家よりも、もっと自然で普通の感覚を持った素朴な家。そういう家に飾られる、心地良く素朴な絵をつくりたいなと思っています。
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向田れんさんの個展へ/国立WATERMARK [美術・デザイン探訪]

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作家仲間の友人、向田れんさんの個展のご案内をいただき、国立駅から歩いて10分ほどのギャラリー、WATERMARK arts&craftsへおじゃました。れんさんはいつもぼくの個展にも来てくださっていて、前回の渋谷でやったとき、初めてお会いできたのでした。その後web上でお互い情報交換したり、ぼくもよく告知の協力をしていただいたりしていました。ぼくたち夫婦二人で行ったのですが、国立に住んでる大学時代のぼくの友人がいるので、思いついて連絡してみたら来られるというからギャラリーで待ち合わせしました。

れんさんの作品は、切り絵もあり、布で作られたエプロンなどのものもあり、お菓子もあり、今回のテーマは部屋をつくるという事だそうです。そういう考え方、そしてモチーフに見られる安定感のある大らかなカタチなども、ぼくはなんだか共感できることが多く、人の作品を見るというのもなるほどなあととても参考になります。それぞれに、アイテムによって程よい具合にイラスト(布の場合は刺繍などだが、あえてそう呼びたくなる表現。)が入っており、そのバランス感覚などがああ良いなと思う作家さんで、あ、やられた!(笑)と少し悔しくも思うようなところも。向田れんさんのとてもあたたかくもサッパリした感じの人柄も、心地良い作風に出てるのだろうなと思いました。「ひょうちゃんサブレ」をいただきギャラリーをあとにしました。れんさんありがとう。そのあと、国立に住む友人と三人で普段めったに行かない国立の街を散策できたのも良かった。急に呼びつけてしまったジュンくんありがとう。楽しい休日を過ごしました。展示は6月18日(火)まで開催中です、お近くの方はぜひ。

◎向田れん展
6月18日(火)まで開催
12:00から18:30(最終日17:00まで)
WATERMARK arts & crafts
東京都国立市東2-25-24-2F
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生誕100年 松田正平/神奈川県立近代美術館 鎌倉 [美術・デザイン探訪]

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久しぶりに鎌倉へ。たまに、なんとも行きたくなる街、鎌倉。東京とは違ったゆるやかな空気と素朴な感じもある街の雰囲気が好きだから。きょうは神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中の展示「生誕100年 松田正平」を観に行った。ひと言でいうと、良かった。今自分が観たい種類の絵だったなあと思う。「陽だまりの色とかたち」という展示のキャッチコピーどおり、絵を描く楽しさと陽の空気に溢れた展示だった。素直な造形という感じが全体にあり、モチーフにやさしく寄り添う感じで接しているのがわかる。ときに子どもが素直に描いたようなタッチが見られて、絵に対しての向き合い方が、とても素敵だと思いました。たぶん、とても楽しい人だったのだろうなと思う、明るくきれいな色彩と光が感じられる絵。この松田正平という画家の絵を初めて観たのだけど、とても好きになった。

鎌倉の神奈川近美といえば、この彫刻。中庭の中央にいるイサムノグチ作「コケシ」に会うのも楽しみのひとつ。二人の違った特徴を持った造形、ちょっと無表情な男と、思い切りうれしそうに笑う女の子。この彫刻を見ると、なんとも幸せな気分になる。北園克衛の写真で、奥に映っている穴のあいた壁面が使われていたのを見たことがある。その写真ではこの壁面の穴から手が出ていたりした。ここでやる展示も建築もこの彫刻も、いつも大好きな美術館だ。
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Delfonics Exhibition Fall & Winter vol.2 [美術・デザイン探訪]

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ステーショナリーショップ「デルフォニックス」は、都内にも店舗がたくさんあり、人がたくさんでいつも大人気ですね。売られているものに統一感があってそぎ落としたようなデザインのカッコいいものが多いので、女性向けの雑貨店とは違って、男性ファンも多いのではないでしょうか。ぼくもその一人。そのデルフォニックスの展示会のご案内をいただいたので行ってみました。我が家からは自転車で行ける距離。この展示会はプレスやバイヤー対象という感じで業界関係者向けと思われます。ダイアリーが中心の新作などが展示発表されてました。毎年毎年、新しいデザインつくるのは本当に大変なことだなあと思います。この展示、本社で行われていて、その外観は倉庫という感じ。でも、外国のような雰囲気があります。やはり、カッコいいものをつくり出してる会社は、全部カッコいいのかーと納得しました。展示会では新しい出会いもあり、新しい商品も眺めることができて友人にも会えたし、楽しい時間を過ごしました。行ってみて良かったなと思います。

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チェコのマッチラベル・コレクション [美術・デザイン探訪]

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切手ももちろん楽しそうだなと思います。友人の集めるフルーツシールも。で、ぼくが気に入って良く見るのは古いマッチラベル。だいたい1950年代くらいのものなのか?最近、よくステーショナリーショップなどに売られてます。だいたい東欧(チェコ)のものが多い。グラフィカルなデザインが素晴らしく、持っておきたい、デザインの参考になると思えるものがとても多く、ついつい買ってしまう。最近、三軒茶屋の茶沢通りにあるカッコいいステーショナリーショップ、DESK LABOというお店に寄ったら少し売られていて購入。自分で1枚1枚選べるのではなく、セット売りのことが多いので、これとこれは欲しいのだけどこれは要らないなあ。などと思うことも多いわけだ(仕方ないか・・・)。とはいえ、少しずつ増えていくものであります。古くさいデザインの切手シートに入れています。たまに眺めるのが楽しいってわけです。
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きょうもまた夜。 [美術・デザイン探訪]

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ああ、きょうもまた夜になってしまいました。さっき朝だったのに、もう夜に。そんなことどうでもいいですね。ワークショップの写真など載せてどんなだったのか、説明を書きたいなと思っているんですが、そもそもやり方を書かなければ、と思って準備してみると、自分で作品つくらねばならなくなった。そりゃそうだよな。明日、マッチラベルのやり方、をとりあえず載せられるか??ではではおやすみなさい!きょうの朝、タカナシ牛乳のトラックが停まっていたので、ロゴの写真を撮りました。このマーク、カッコ良くて大好きなんだよね。
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映画「ふたりのイームズ」を観る [美術・デザイン探訪]

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昨日、渋谷アップリンクで上映中のイームズ夫妻についてのドキュメンタリー映画「ふたりのイームズ〜建築家チャールズと画家レイ」を観た。イームズの作品や家具製品は、理由なくぼくはとにかく好きなのものだ。最近は、特にあの自邸にコレクションされている、世界のさまざまな郷土玩具などが観てみたいなあと思っている。イームズのかわいくも楽しく鋭い視点を持った映像作品もとても好きです。
この映画では、チャールズとレイの役割や得意分野の違いなどにも触れていて興味深い。建築的、数学的な視点のチャールズ、画家・グラフィックとして家具を見ているレイ。今まで知らなかった、そうだったのかー、という夫婦や家族のウラ話も。とくに印象に残ったのは、最新技術ではなく、共感できるイメージをつないで語ることこそ、たくさんの人の心をつかむのだという考え方。言葉ではなくイメージの共有というところに、ぼくはとても印象に残りました。とても人間的な考え方そのものをデザインした芸術家夫婦ですね。イームズが特にもともと好きという人向けの映画かなとは思いましたが。

◎渋谷アップリンク
http://www.uplink.co.jp/

◎「太陽と星空のサーカス」ワークショップ参加募集中!
ぼくもワークショップを2種類します。
詳細はこちら。どうぞよろしくお願いします!
http://chokkin-kirie.blog.so-net.ne.jp/2013-05-02
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弓削牧場のチーズ [美術・デザイン探訪]

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弓削牧場のチーズのパッケージが、結構面白かったので紹介してみます。このイラストが味があってとても印象に残ります。ぼくは外国の方が描いたイラストだと予想したのですが、違いました。調べてみると、牧場オーナーの奥様の作だそう。この弓削牧場は、チーズ生産の老舗だそうで、GWだったこともあり、すごい人で賑わってました。これらのチーズを使ったランチなどが食べられるレストランもあって、ぼくらもそこでカレーなど頂きました。外のテラス席で心地良いランチとなりました。

◎「太陽と星空のサーカス」ワークショップ参加募集中!
ぼくもワークショップを2種類します。
詳細はこちら。どうぞよろしくお願いします!
http://chokkin-kirie.blog.so-net.ne.jp/2013-05-02

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ぶんぶくもやし [美術・デザイン探訪]

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これ、何だかわかりますか?そう。見るからに、ぶんぶくです。でも、何の箱に書いてあったかわかりますか?「もやし」の段ボール箱です。「ぶんぶくもやし」っていう名前のもやし・・・!まったく意味がわかりませんが、同時にすごく食べてみたくも思います。もやしにここまで楽しくする必要があるのか??と思いますが、とても素晴らしいイラストだと思います。ありがとう、ぶんぶく!がんばんなくていいよ!豆もやしだったらいいな。
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自分にできること [美術・デザイン探訪]

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きょうは都会、六本木へ行きました。国立新美術館へ「カリフォルニアデザイン1930-1965」という展示を観に。それなりに面白かったのだけど、何か物足りない感じはあった。だいたい知っているものだったのと、どうも結局イームズ夫妻がメインになってしまうのか、という展示だったからか。だったら、イームズ展をもう一度観たくなってしまうような・・それなりには楽しいのですが。でも、知らなかったグラフィックデザイナーなども知ることが出来て良かったです。そのあと、21_21デザインサイトへ「デザインあ展」を観に。これもアイデアが面白いものが多く、参考になることがいろいろあった。でも今の東京感だなあ、と強く感じる展示でちょっと疲れる。もちろん、こういうものを求めている人にとってはとても楽しい展示だろうなあと思う。
誠実で素直な手仕事などを観て行くと、なんだか東京の流行りなどがどうしてもウソくさく見えてしまい(もちろん、ウソなんかではないのだけど)ぼくはこういうのはいいや、という気持ちになってしまうことが最近多い。ぼくは、自分にできる、また違った視点の素直で温かいものをつくればいいや。自分にできることを、素直にやる。そう思っています。
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白いモクレン [美術・デザイン探訪]

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よく通る道に白いモクレンが咲いていたので写真を撮った。モクレンの樹はとても美しいなと思う。白一色の花で枝と花だけで構成されている。白一色でとても品が良いのに、同時に華やかな雰囲気が全体に溢れている。一軒家で庭のある家に住んだなら、白いモクレンを植えたいと家でもよく話している。桜とはまた違った真っ白な春。
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はっさくのイラストレーション [美術・デザイン探訪]

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八百屋さんの前を通ったら「はっさく」の段ボールが。なかなかきれいなイラストレーションがあったので思わず撮った。黄色と緑の組み合わせって、なんともサワヤカで好きだ。春→夏あたりを感じさせる色。色版が重なって下が透けている感じもとても良いイラスト。デザインソフト、イラストレーターで言う「色の乗算」ですね。でも、段ボール全体としては、例によってそんなに素敵ではなかった。こうやって切り取ると良いのです。良いデザインかそうでは無いかは本当に紙一重のことだなと良く感じます。多分「ふつうのモチーフ」をどうレイアウトするか次第でとても良いデザインになるか、台無しになるか、どちらにもなり得るのだと。
ちょっと懐かしい、昔ながらの洋菓子店には、レモンケーキというお菓子が売られてることがあって、我が家は大好物。その色合いも黄色と緑のことが多い。レモン型をしたスポンジケーキの周りに、レモン風味のホワイトチョコがかかってる素晴らしい洋風菓子。そういえば、岡山に行った時、瀬戸内レモンでつくったというレモンケーキがとても美味しかった。柚子が樹になっている様子も黄色と緑。そしてフランスの炭酸水ペリエも黄色と緑。いちごミルクという飴に似ている確か「レモンこりっと」という飴も、黄色と緑のデザインだった。そして、むかし飼っていたセキセイインコも黄色と黄緑の明るい色の模様であった。黄色と緑の絵をやりたくなった。
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合羽橋を散策、デザイン探訪。 [美術・デザイン探訪]

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今まできちんと歩いたことがなかった「合羽橋」エリア。初めて散策してみた。業務用の厨房道具の宝庫。業務用の道具ってデザインとして見ても美しいなと思う。余計な装飾がなく、用途を満たすためだけに純粋につくられているからだと思っている。ふつうは、鍋の店がこうだったとか、陶器の店でこれを買ったとか?になるのかも知れないですが、ちょっと違う視点で、合羽橋で見かけたデザインメモをお届けします。なかなかデザインの宝庫ですから。いっぱいあったので、ほらほらご堪能ください。

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節分の1日 [美術・デザイン探訪]

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休日の朝ごはん。今日はバナナが入ったホットケーキでした。益子の佐々木康弘さんによるカップでコーヒー牛乳を。のんびり食べてから、世田谷文学館へ行き「帰って来た寺山修司」展を観ました。手紙の展示が多く、文字を読むことの多い展示だった。戯曲から詩や映画まで、幅広く活躍した人なんですね。展示の中でも多分オマケ的にあったコーナーなのだけど、ぼくにとっては寺山さんが集めた海外含む各地のホテルから持って来た?「Don't Disturb」=起こさないでくださいの表示のドアプレートを大集合させた展示部分が面白かった。実際に書いて出されたハガキが膨大に展示されていたけれど、センスが良い人というのは、何を描いても洗練されている。とくに手描きの時代の人は、描くということに高いセンスを持った人がほんとに多いなと感じます。文字自体が絵のようであるというほど魅力的な線です。

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そのあとは下高井戸の街をぶらぶらと歩き、「たつみや」で鯛焼きを買って食べる。いつも行列している人気店。ここの鯛焼きがぼくは一番好きです。皮の部分のパリっとした感じは他にはない感じで、小麦粉すぎる感じもなくあんこも美味い。すばらしき鯛焼き。さて、今晩は太巻きを食べ、豆を蒔きます。
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お店のイメージ・シンボル [美術・デザイン探訪]

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あるお店のシンボルマークを考えています。自分で言うのもなんですが、なかなか楽しいものがいくつか出来てきています。シンボルマークというのは本当にいろいろな考え方があって、本当に記号的なもの、イラストタッチのもの、書体を図に捉えて加工したもの・・・どうアプローチするかによって、まったく違ったものになってきます。
今回の場合は書体ロゴタイプはすでにあるので、それに合わせて使う「イメージイラスト」と言った方が良いかもしれません。たとえば鈴木信太郎さんのこのイラスト。先日デザイナーの友人ミヤラさんにもらったマッチ。西荻窪にある「こけし屋」の昔の?マッチですが、こけし屋が使うグッズやお店の看板、包装紙などに使われる絵です。こんな風に、ロゴフォントと一緒に組み合わせて使われることをイメージしてつくってます。ぼくにとって心から応援したい友人のお店なのです。さて、一度見てもらわねば。気に入ってもらえると良いなあー。初めて見ていただくときは、いつも、なんともドキドキする。
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白隠展/Bunkamura [美術・デザイン探訪]

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白隠慧鶴(はくいんえかく)という人の展示「白隠展」を渋谷Bunkamuraのミュージアムへ観に行った。ぼくはこういったジャンルにはまったく詳しくないのだけど、川上澄生などもそうだし、日本には昔から独自のユーモア、スタイルを持った作品を生み出す人が多い気がする。この人も全体にユーモアを持って教えを絵にしていたり、文字を使った絵を描いたり新しいキャラクターを作り出したり自由な作品。本人にとっては作品なのか?どうか分からないけれど楽しんで描いているのが伝わってくる。
写真は観た展示と関係ないけれど、東急本店のメインではない入口にあった、昔の渋谷駅前をあらわしたジオラマ。五島プラネタリウムなどもあって懐かしい。
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美術館とチャペックとコーヒーと夕焼け [美術・デザイン探訪]

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昨日は世田谷ライフな一日を過ごす。昼間は自転車で世田谷美術館へ。松本竣介という画家の展示をやっていた。この人の絵は初めて観たけれど、好きなタッチのものもあった。とくに初期の頃の抽象が混ざったような町の風景などはとても美しく素敵であった。

帰りに、桜新町〜駒沢の間にある古道具屋さん「トランジットライフ」でチェコの古本がたくさんあったので物色。こんな素敵なヨゼフ・チャペックの絵本を手に入れました。すばらしいイラスト。色も使っていなくて、ぜんぶ黒一色の線画で描かれているところも良い。

そして和菓子屋で昼ごはん用に磯辺焼きのだんごなど買って、あたたかいベランダで食べた。そのあとイギリスの陶器を扱う「ギャラリーセントアイヴス」へ行ったのだけど、あいにくの休み。帰り道、駒沢公園の入口横にあるフレッシュネスバーガーでコーヒーを飲んで帰った。ここはBGMが有線アプレミディチャンネルだと思われ、音楽もいつも心地よい。中島ノブユキさんのピアノ曲などが流れていた。家に帰ったら部屋が夕焼け色だった。自転車を漕ぎすぎて足が疲れた。

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ところどころにイラストページ。すばらしい。
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サントリー白州蒸溜所へ [美術・デザイン探訪]

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山梨では、サントリー白州蒸溜所の見学もしました。お酒は飲めないぼくらですが。工場の見学をし、ウィスキーの試飲などもできるんですが、これはぼくらはパス。でも、ここの併設資料館はとても楽しかったのでした。なぜかというと・・・サントリーといえば、柳原良平さんの名キャラクター、アンクル・トリス。ぼくはこれが大好きで、展示室にモニターで流されてた昔のCMをずっと見てしまいました。アナログ感あふれるアニメーションで、とてもあたたかく楽しいつくり。そして、どのCMにも少しおかしなところが必ずあってなんとも楽しいのです。ぼくもアニメーションを作る際、トリスのCMの精神の部分がなんだか参考になったように思います。このトリスの展示は誰も見ている人がいませんでしたが、ぼくはとても楽しかったんですから!

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すばらしいイラストレーション。

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当時の「洋酒天国」なども展示されてました。

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ウィスキーだってちゃんと見学しましたよ。
自分が生まれた年の樽を発見。
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「古道具、その行き先」坂田和實の40年/渋谷区立松濤美術館 [美術・デザイン探訪]

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昨日は午前中から展示のハガキを書いた。今までの展示で、毎回毎回記帳してくださった方々の積み重なり。もうリストは何百、となっていてなかなか多くなってきて、今後はどうしようなどとも毎回思うけど、やはり紙のハガキというのは受け取ったらうれしいものではないかと思うので、がんばって投函することにしている。
それが午後に終わったので、夕方渋谷へ。最近、妻が人づてに教えてもらった展示、松濤美術館で今やっている「古道具、その行き先」を観た。「古道具坂田」というお店の坂田和實さんという方のコレクションなのだろうか。民芸館に近い風合いのモノたちが、国も年代も超えて心地良くひとつの空間に並ぶ。今ぼくたちが観て感じ取りたい、そういうモノたちだった。この感じ、今だからこそ、ぼくたちにはとても心に響く展示だった。意図やデザインされた、ということとは別の次元にあるもの。
生活道具が古びて朽ちたもの。古い布を継ぎ合わせたもの。海外の国々の道具や、お守り・神様の存在であるオブジェなど。普通は美術館にも、部屋にも?飾らないものかもしれない。でもその時間の経過と朽ちて行く時に美しさがあって、それを見つめるということなのかと思った。単に古びて汚れてしまったね、といえばそれまで。それを美しいと見るかどうかは、多分、その人次第の感性だから。この展示は、とても内面に響くものだった。

◉古道具、その行き先 坂田和實の40年
会期:2012年10月3日から11月25日
会場:渋谷区立松濤美術館
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田中一光とデザインの前後左右/21_21 DESIGN SIGHT [美術・デザイン探訪]

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ちょっと久しぶりに六本木へ。21_21 DESIGN SIGHT(ミッドタウン内)でやっている田中一光の展示を観に行った。盛りだくさんの内容だった。80年代以降のあの独特な感じのデザイン(色合いもそう思わせるのかもしれない、)は好みではないけれど、つくる視点の幅広さ、美しいものを視るセンスの鋭さ、簡潔に削られた強さのある表現の鋭さは、観ていて本当に驚かされる。あと、本でも読んだことがあるが、田中一光は切り紙でデザインを考えることがあるというのも切り絵をやるぼくには興味深い。自分もそうなのだけど、オブジェクトとしてカタチを捉える感じなのかなあと思ったりした。また、田中一光が手がけた書籍もいろいろ展示されている部屋があり、古本としても欲しくなってしまうものも多数。特に、日本の文化(和風、ではないと思う)に眼を向けた仕事を多数されていたのは、デザインという面から日本そのものをじっくりと視ていた人なんだろうなあと感じ、とても興味深く見応えのある展示だった。2013年1月20日まで開催。
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白バラ牛乳 [美術・デザイン探訪]

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山陰は乳製品が関東で出回っているものとは違う。白バラ牛乳、中酪とか・・・どれもおいしい。牛乳がおいしいっていうのは、それだけで、とても良いところだなあと思ってしまうな。

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ストッキスト/自由学園明日館 [美術・デザイン探訪]

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昨日、バイヤーやショップ経営者向けのイヴェント「ストッキスト(FOR STOCKISTS EXHIBITION)」の展示をみるため、フランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館へ行った。昨年から行っているのだけど、日本でどういう空気感の雑貨やファッションが話題なのかが、この展示会へ行くとわかる気がする。ああ、なかなか良いなあというのもあるし、これはその考え方自体に興味なし、というのも正直ある。東京にはモノが溢れているけれど、どう選ぶか。すべてがそれ次第なのだなあと思う。いろいろなものを見てセンスを磨くことが重要だなと思う。2012年9月5・6・7日開催。
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世田谷美術館へ [美術・デザイン探訪]

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きょうは世田谷美術館へ。村山知義という人の展示をやっていて、グラフィック分野のものなど見ていて楽しいものがあった。とりわけ、舞踊(舞踏?)の映像などはちょっと今まで見たことの無い動きもあって新鮮に観た。2階では、花森安治の「暮しの手帖」の展示をやっていて、これもすばらしいグラフィックがたくさんだった。
夜は、ベランダから多摩川の花火大会が見えた、と言いたいが、時折一部が見えるという感じ。その見え隠れする花火を観ながら、ベランダで「トマトそうめん」の夕飯を食べた。
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アイスクリームのパッケーヂ [美術・デザイン探訪]

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昔の雪印。なんて潔い、美しいパッケージ・デザインだろうと思います。インド料理のお店で、デザートのアイスはどんなの?と聞いたら、「会社の」といわれたことがあります。そう、既製品をそのまま出している、ということ。ちなみに、インド人なので発音が「カイサノ」という感じ。アウアウ!素直すぎて参った。
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ピクトグラムな絵 [美術・デザイン探訪]

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この前、上野へ行ってこのピクトグラムを見かけた。そのときに、自分の絵の考え方ってこういうものに近いのかもしれないと思った。極端に言えば、ラインとベタ塗り、外形の単純化。常々、無意識のうちにそう考えて絵を作っている=構成していることに気がつく。考え方は、たぶんデザインそのものなのだけど、やっている作業は〈紙でつくる〉というアナログな方法。すべてパソコンで作ったら、単にデザインになるのかもしれないけど、手で描いて紙でつくるところで「絵」に変換されてるのかもしれない。そこに伴う、外形をハサミでカッターで切ったときの微妙な手の痕跡、ズレ、あたたかみ。最近、そこの部分に〈切り絵である意味〉そして楽しさを感じている。

昨日は朝に更新されるようにしておくのを忘れてしまった。最近他のことで頭がいっぱいいっぱいだったりして気がまわらないときが。負けるな!
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近江屋洋菓子店のアイスクリーム [美術・デザイン探訪]

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先日寄った近江屋洋菓子店で、前々からこんどは買おうよと言っていたアイスを初めて買ってみたのだ。なにより、デザインが素晴らしいと思う。おそらく1960年代から、ずっとこのデザインを守り続けているのだと思う。外国に憧れた昭和のデザイン。スカイブルーと白だけで英字だけのパッケージデザインは、なんてモダンだろう。60年代ごろのデザインは、日常品なのにすばらしいものがとても多い。今は取っておきたいパッケージなどほとんど無く、ひどいもんだと思う。美しいデザインだと商品の気に入り具合も断然違う。
ところでアイスの味のほうは、手作りのアイスクリームという感じで、懐かしさを感じる味でぼくは好きだった。近江屋洋菓子店の精神、すべてにおいて好きだなあと思う。

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御徒町エリアを散策 [美術・デザイン探訪]

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きのうはJR御徒町と秋葉原の間の高架下にある「2k540アキオカアルチザン」というクリエイターや雑貨ショップが集まっているエリアに行ってみた。JR関連会社が、安い金額で店舗スペースを貸しだしているそう。新聞に載っていたので行ってみたけれど、いくつかは良いなあというお店もあったが、正直ぼくにとっては興味の無い店がほとんどだった。モノというのは、手作りだから良いというわけではないのだと思う。クオリティが高いから良いモノというわけでもない。モノが溢れかえっている今、本当に必要なものってなんだろう、といつも考えさせられるのだった。
写真は、この一帯の中にあったお店「日本百貨店」というお店にあったそうめん。中で一番いいなと思ったお店。
帰りは、秋葉原の方面から帰ったが、とても居心地が悪かったので、神保町の方まで歩いて近江屋洋菓子店へ寄って(またしても!)ひと休みしてから帰った。こういうお店はホッとする。
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コドモノクニ/多摩美術大学美術館 [美術・デザイン探訪]

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先日、はるばる多摩センターというところにある、多摩美術大学美術館へ行って来た。多摩美がやっている美術館らしい。「コドモノクニ」という子ども向け(小学生くらいか)の古い雑誌とそれに関する展示。毎号、何人かの画家が中心に挿絵を描いていて、特にマンガのものなどはとても良いイラストがあって、それを見られただけでも良かった。動物を人に見立てて話を作っているものや、子どもが海に流されて、でもなんだか楽しげに冒険する話などユニークな発想が見られた。子ども向けのものでも中にはとてもモダンな感覚のイラストなどもあってなかなか楽しい。
その帰り、松陰神社の商店街の八百屋さんで妻が買いものを待っているあいだに野菜を見ていたら、野菜やフルーツが色鮮やかで、夏が近づいてるなと思った。

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