素朴なメキシカン・フォーク・トイ [民藝・手仕事・古道具]
写真:洋書「MEXICAN FOLK TOY」より
最近いろいろと古い本なども見ているのですが、やはりメキシコのフォーク・トイ(民芸品)は好きです。何とも言えない味わいとやわらかさとあたたかいモダンさが同居しています。特にメキシコやペルーの民芸品が持つ雰囲気は良いなあとよく眺めていて、いまはなかなか見られないと思うと余計に実物を見てみたい気持ちになります。モノは時代とともにどんどん変わってしまう。新しくなると同時に良かったものも同じくらい無くなってしまう。手が込んでいるから、新しい技術を使うから良いわけではないのだと思います。素朴で素直な精神というのは、何にも代え難いすばらしさがあるなあとこうしたものを見ていてつくづく感じます。こうした空気感のものが無くなっていくこと(作られていても、わかる人にはわかるけれど、微妙に違う。)は、やはりとても残念なことですね。やはりぼくは自分がつくるものも、最終的に素朴なものを目指していきたいなあと思っているところです。