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三角形による植物風パターン [作品]


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引き続き試作をしています。これは黄色と緑の直角三角形2つによるパターン。スタンプで1つずつ押して行くので、少しずつずれてしまったり、かすれてしまったり、汚れがついてしまったり(友人の先輩はノイズと呼んでいたように思います)。昨日も同じようなことを書きましたが、その乱れや手の痕跡が良さではないかなと思うのです。昨日は「流れ」を意識したつながって行く模様、今日は「刻印」を意識したもののリズム。違ったタイプの2つの模様をつくりました。

◎お知らせ
インスタグラムを通じて知り合いになり、初めてお会いする方と打ち合わせしました。まだ発表できませんが、秋に東京で開催のイベントへお誘いいただき、出店(出展?)することになりました。皆さまとお会いする機会ができるかと思います。それに向けて準備をしていかねばなりません。いつもの個展とはまた違ったものにしていきたいと思います。

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波のような模様をつくる [作品]


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最近はワークショップのための試作をしています。これもそのひとつなのです。以前やったコースターのワークショップの方法を応用して、形に切り抜いたゴム板でスタンプをつくり、それによりパターンを作ったりしています。うまく出なくてかすれてしまったり、位置が微妙にずれてしまったり、そういうところがまた良いのだと思うようになりました。何か、自分の中の変化も多少あるかなと感じています。これは波のような模様ですが、インスタグラムに載せたら、ブラジルのコパカパーナビーチのタイルの柄みたいだなというコメントをいただいたりしました。なんか作っていくと自分でも勝手にそうなってきたなあと思って見ました。簡単な形のくり返しでつくるパターンは、やはり楽しいものです。

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今年の旅 [コラム]


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今年の夏も、やはり民藝の旅になりそう。今まで、松本、鳥取、島根、益子、瀬戸、福岡、大分、熊本・・・いろいろ行ったのですが、まだ行ってないところが!ということで楽しみにしています。
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朝顔の朝 [コラム]


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朝顔が毎日咲いています。今年は早く咲いている気がする。ベランダで植物を眺めると何だか落ち着きます。今週末からいろいろやらねばです。時間が足りない。

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カメムシ [奇妙な世界]


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モチ田っていいます。きのうの夜、部屋の電気のひっぱるスイッチのひもを、カメムシが登っていました。すごくがんばっていたので、しばらく見とれてしまいました。虫にもがんばるっていう気持ちはあるんでしょうか。何をがんばるかもわかっていないのに、雰囲気で「がんばりましょう!」とかさかんに言ってる人、わたくしは嫌いです。「がんばる」は具体的に何をどうがんばるのかを決めないと意味がありませんから。雰囲気だけでがんばると思っても、がんばらないでシラッとやってるのと何も変わりません。虫といえば、昔、会社で一緒に働いていた人が知り合いの人のことを、「あの人、虫のような目で見るんです」と言っていたのを思い出しました。虫の目・・・!それは、言ってみれば、何か意志が冷たく固まったような、そんなウチウ人のような表情でしょうか。感情があるのに、同時に凍ってるような、なんだか人ではないってことですね。人なのに虫。いや、虫なのに人なのかもしれません。わたくし、マンションの廊下で虫に会っても「こんにちは」とかあいさつをすることにしています。相手はまったく動きもしません。

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赤い口が噛む、バッタみたいな虫 [奇妙な世界]


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長山っていいます。なんかすいませんねえ。しかし、話さなければいけません。そのためにわたくしは来たのですから!小学生の頃に草むらで遊んでいるとき、あの赤い口に噛まれるのはとても困ります。あの黄緑の、バッタみたいに飛ぶ虫。赤い口がもう最高に気色悪いです。しかも、噛むとたまらなく痛い!「イテッ」ほんと、かんべんしてくださいよ。一度、その口をよく観たことがあります。どういう風になっているか、小さくてわからないけれど、赤い口の中がモゴモゴ動いていて、それが噛むと思うと・・・ほんとかんべんしてくださいよ!別に良いのですが、肉を噛むなんて痛いからやめなはれ。人の肉を噛まないでください!よろしくご配慮ください!

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設備のリフォーム [コラム]


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キッチンの換気扇、バスルームの換気扇と扉、トイレの換気扇などを新しく取り替えました。10年も住めば、いろいろ痛んできます。築30年を超える古いマンションというのは、雰囲気はとても良いです。何にも変えられない良さがあります。でも、その分設備類や配管も古いので、やはりリスクもあります。我が家もいろいろありました・・・で、今回は、さらにいろいろある前に交換です。我が家のことなので、最新式のものになったわけではありませんが!目立たせる必要が無いところは、なるべく普通で特徴のないデザインを選びたいと思います。

◎お知らせ
8月初旬の1日だけですが、親子向け(予定)ワークショップを開催することになりました。ぼくにとって初めての会場です。ここでも発表するので気になる方はチェックしてください!

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日の出うちわを眺めながら [民藝・手仕事・古道具]


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ぼくはおととい日本民藝館へ行ったのですが、昨日は妻が行って、そのときにこのうちわを買って来てくれました。民藝館ではなく、どこかでも度々見かけて、この形良いなあと思っていて、でもうちわは家に結構たくさんあるしなあと思って買わずにいたら、妻が気に入って買って来たっていう。
インスタグラムに載せたら、大阪で民藝店をされている方が(ひふみ民藝店さん:とても行ってみたいお店)、これは「日の出うちわ」だと教えてくださいました。今売られているものは、最近復刻されたもののようです。このうちわ、もともとは出雲で生まれたもののようですが、つくづく良い形をしていて観ているとなんともうれしくなります。写真からは分かりにくいですが、このうちわ、とても大きい。よくあるうちわの1.5倍近くあるか?というくらい。仰ぐと大きな風が来ます。そして、何といってもこのフォルム。とても日本的だなあと感じますが、いわゆる「和風」という感覚とはまた違うようにぼくは捉えています。この感覚、ぼくにとって、とても大事なことなのです。自分の作品についても、日本的では有りたいけれど、それは和風というのとは、また違う。そういう感覚、もっと言えばそういう風に思わせるフォルムや質感は、どういうところから来るのか。そんなことも考えつつ、ぼくは作品をつくろうと日々考えたりしております。ではまた明日!

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ギャラリーと民藝館と古書店へ行った土曜日 [美術・デザイン探訪]


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マックス・フーバーの作品の一部。動きのある幾何学が楽しい。

きのうは出かけていろいろ見てまわる日にした。まずは表参道のギャラリー5610へ。とても好きなMax Huberの展示で、インスタグラムで載せている方がいて知ることができた。加えて、このギャラリーは1950年代から活躍されたグラフィックデザイナーの河野鷹志さんが設立されたギャラリーだということで、余計に行かなければと思った。河野さんの作品は大好きで、よく本で観ていた。展示は、スイスのデザイナーマックス・フーバーとその娘さんの葵フーバーさんの二人展。幾何学的なモチーフが中心のグラフィック(と言っても出版物というよりアクリル絵の具で描いた絵もあった)で、好きなものが多かったのでじっくりと観た。

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日本民藝館で買った豆敷き(コースター)。展示とは無関係。

そして、そのあと日本民藝館へ。「生誕120周年記念 濱田庄司展」が8月末まで開催中。濱田庄司の作品は何度も観たことがあるけれど、やっぱりとても良かった。力があって、何かが宿っている感じがするものばかり。加えて、益子参考館から来ている海外の民芸品が「濱田庄司の眼」ということで別の部屋に展示されていて、こちらもとても楽しい。蒐集物ということですね。「世界の民芸」という大好きな本で見かけたものもいくつかあった。この展示、会期中もう一度は行こうと思う。

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最後に、渋谷から帰る途中に、好きな古書店、東塔堂へ寄った。古いデザイン書、建築、写真などの本が豊富にある。希少なものは高いのでなかなか買えないけれど・・・今日は集めているデザイン年鑑本が3000円で買えた。姉妹店として中目黒にdessinというお店があります。こちらも見かけない本が見つかる楽しい店。

こうして出かけると作品をつくる時間も減るのだけど、でもいろいろなものを観ることは、作品をつくる上でも、とても大事なことだと感じている。だから、観る必要があるものは、時間が無くてもなるべくみにいく。良いデザインソースになるような本は、ムダなものは買わずに、他のものをセーブしてでも必要だから買うようにしている。

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作品をつくること [コラム]


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ぼくは昔、将来自分が絵を描いたりするなんて思ってもいませんでした。大学でも建築専攻だったし、美術の学校だったから絵画の授業は多少ありましたが、特に専門的に絵を学んだ事もありません。小学校の図工なんかの成績はいつも良かったかな。なので、今になって絵を作っている自分がなんだか不思議です。絵がウマいというタイプでも全く無いし、ぼくなんかよりもウマく描ける人はほんとに山ほどいるでしょう。でも、ぼくが作品を作って行けるのは、絵そのものの技術というよりも、それをまとめるときのデザイン的な方法、絵をつくる方法を考えて作っていることが大きいかも知れない。だから、ぼくは自分が得意な方法で絵を作って行けばいいと思っています。そう思っている自分が開くワークショップでは、絵が得意だと思っていない人に、絵をつくる楽しさを知ってもらう方法を考えたいと思っています。なんだか最近考えていたこと。

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悲しみよこんにちはの絵 [コラム]


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毎日あわただしく過ぎて行きますが、8月初にワークショップをやるというお話もあるので、ちょっとがんばって考えねばならない。新しいことをイベントでやるというのは大変なことです。自分で試すのではなく、やってもらうということの難しさ。やってもらうに至るには、やはり自分がたくさん試して仕組みを考えなければいけないから、それだけ時間がかかります。あれも良いな、これも良いな、やってみたいなと思うことは考えたらたくさんあると思う!が。いちどにいろいろできないことが、もどかしいとも思いますが、地道に試していって、自信をつけていくしかないですね。人に何かを伝えるというのは、とても大変なことだから。写真は、先日ふと見つけて買ったグラフィックの本の1ページ。もともと大好きだったソールバスの「悲しみよこんにちは」のイラストが載っていました。シンプルながら上品でエレガントで美しい絵。

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また別な、会話する魚のパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

なんか、また魚のパターンをつくってしまいました。手が勝手に作ってしまいました。今回はこれまたシンプルな形の魚でやりたいと思いました。そう、シンプルでも、連続して並べるとちょうどいい密度になると思います。ぼくは絵やイラストの作品について、複雑だから良いとは思っていません。和風の細かい切り絵など、見るのも好きではないし、自分はやりたいとはまったく思いません。手が込んでいるほど「良い」ものだという考え方は、ぼくは好きではありません。自分の良いと思うものを、素直につくりたいと思います。四角形をしたへんな魚と、上が水平で横長の魚。対照的な形を会話するように並べました。後ろに波を模した黒いモチーフを入れました。写真は全体の一部です。これも、いつきちんと発表できるかわかりませんけど、なかなかいいじゃないですか!魚のクチ。クチが。

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最近、なんかすごいな。 [コラム]


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なんだかいろいろなお話をいただいております。イベントのお誘いや、ワークショップの開催のお話、それから雑誌の取材。まだ発表できないけれど・・・皆さんとお会いできる機会もあります。残念ながらお断りしたものもありますが、最近問い合わせが増えており、自分の作品や活動に感心を持っていただけることはとてもうれしいです。今年はいろいろがんばりたいと思っております。あ、あと明日の朝は作品を載せますので、どうぞお楽しみください。

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確かな影響 [コラム]


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最近のこの気分はなんと表現したら良いんだろう。何かつくりたくて仕方ない気持ちと、日々見ている民芸品やフォークトイなどによって、何かたくさんのものが、自分の中で大きく混ざり合ってどうにも言い表せないような、はやるような気分とでも言うか・・・こうした時に生きていて、自分が作品をつくる意味って一体なんだろう。こうしたいとか、ああしたいとか思っている感覚は一体誰のためなんだろう。何かを見れば何かが生まれるのかもしれない。それはたぶんとても楽しいこと。まだぼくはうまく出来ないかも知れないけれど、がんばって形にしたいと思う。

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ジグモ [奇妙な世界]


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どうも、ボンディっていいます。ここは発表の場だっていうことで、急遽予定を変更して来てみました。わたくしは、クモの巣についてお伝えしようと思う。今日この瞬間に決めました。クモの巣って言っても、あの空中にかかってるクモの巣?そう思ったかたは残念な人です。視点が違うクモの巣!知ってますか?そう、地面にいるクモ。通称「地グモ(ジグモ)」です。よく、家の外壁がちょうど地面と接するところに、袋状の巣があるのを見たことが有ります?子ども頃、あれを「そおっと」引っぱり出して遊んでいました。うまくそっと引っぱると、巣がズルッと全部引き抜けます。それは、言っちゃ何だけど、手応えだけが知ってる。手が知ってる感覚だよ!全部とれたときは、たいしてうれしくも無いけれど、その先端に何か入ってることに気がつく。それが地グモです。ちょっと、みの虫をやわらかくした感じの形の巣です。オエッ。地グモは、なんだかつるつるしていて茶色で気持ち悪い。オエッ。モグラみたいな色なのかな?ダンゴムシとかを食べてるんだってよ。オエッ。こんな報告がしたくて、わざわざ登場しましたが、もうお会いすることもありません。サヨナラッ!

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De Simoneのオリーブオイル入れ/イタリアの民芸品 [民藝・手仕事・古道具]


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イタリアのシチリアの陶器De Simoneデ・シモーネという陶芸家によるオリーブオイル入れです。調べてみると、今は会社(ブランド)としてこの名前が使われているようですが、これはおそらく40年以上前のものだと思われ、裏にはDESIMONEという手描きのサインが入っています(今は、ブランドとしてのマークが入ってるようです)。知識がなくすみませんが、ピカソにも影響を受けた画家でもあり、陶芸家という位置づけの人なのでしょうか。ありそうで日本ではあまり見かけない雰囲気がなんだか気に入って、譲ってもらったものです。青緑の1色だけで絵付けがされていて、それも気に入ったのですが、他の作品は色をたくさん使ったものも多いようです。絵も大らかで味があります。注ぎ口に目が描いてあるのもユニーク。実際に、イタリアでは食卓で使われているものなんでしょうね。わが家では、世界の民芸品として飾っています。となりにいるのは栃木県のきびがら細工。日本とイタリアがこんにちは。

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いろいろ迷うこと [コラム]


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最近いろいろとお仕事のお話もいただくのですが、ちょっと迷うことも。やりきれるかなとか、これは自分にとって重要なことか?やらなくっても良いものか?などいろいろな基準でも考えてお返事します。いろいろやった方がいろいろ分かるので良いのは確かですが、かといって、時間が限られた中、他にもやりたいことがたくさんあります。別に自分がやらなくても良いことを引き受けることも無いかなあ?とも思ったり、これは自分には合っているからがんばってやってみるべきだ、などなど。難しいなあと思いつつ、でもその見極めも仕事のひとつなんだなあと思います。

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ペルーの牛を見ながら [民藝・手仕事・古道具]


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ペルー、プカラの素朴な牛

最近、自分の好きなものをいろいろと見て良い日々を過ごしているせいか、作品を思いつく事も多く、とても楽しい制作ができているように感じます。やらなければいけないではなく、やりたいからやってるという良い状態。単にモノを集めるだけなら多分誰にでもできる。その上で(精神的に)それを映し出した作品をつくるということは、多分ぼくにしかできない感覚もあるのかも知れないなと少し思っています。もっと良い作品ができるようにいろいろとトライしていきたい。

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愛らしい牛/ペルーの民芸品 [民藝・手仕事・古道具]


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ペルーのプカラという場所の民芸品の牛です。高さ9センチほどの手のひらにのるサイズ。ペルーではこうした牛の素焼きを屋根に飾る習慣があるそうです(屋根にのせるのはもっと大きなものでしょう)。魔除けの意味を持つ聖牛ということで、沖縄でいうシーサーみたいなものなんでしょうね。これはそのタイプのひとつで、舌を出した表情がなんともユーモラスで愛らしい姿。胴体も他のものに比べて丸くコロッと太っています。メキシコやペルーはこうした焼きものでできたオブジェクトがとても多いようで、本で眺めていても本当にぼくが好きなものが多いですが、そのほとんどが今はもう作られていないことが多いようです。そのうち廃絶してしまうでしょう。これは、ぼくにとって本当の意味での宝物だなあと思って大事にしています。なんて素朴で素直で素敵な存在なのだろうと思う。

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どこの国でもない人のパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

人でもパターンをつくってみよう。日本のこけしのようでも、どこの国か分からない感じでもあるような人。和風だとか、北欧風とか、これはフランス風だとか、そういう感覚は一体何がそう思わせるのだろうと考えることがあるけれど、その微妙なニュアンスを言葉で説明することはとても難しいことです。何々風ということにとらわれず、どこの国でもない人を並べたパターンを絵にしてみよう。絵付けをするように筆で少し笑った顔を描いて命を吹き込んでいった。

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変化していくパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

こうしたパターンや幾何学の作品をつくっていて、いったいどこから(どの程度の表現から)が作品と呼べるのだろう?となどと思っています。多分なんでも作品と言えるのかも知れないけれど、なんとなく自分の中でのその境界線となるようなラインがあるように思う・・・そんなことを考えながらおととい作ったのがこの作品。ご覧のとおり幾何学作品なのだけど、単なるくり返しではなく、変化しながら続いていくということをテーマにしています。1サイクルの仕方はそれぞれに違っていて、2パターンの山と谷のギザギザ型から成っています。今回はハサミで味のあるラインを切るという趣旨とは違い、同じ形を使うということに意味があるので、カッターを使って正確に同じ形を切って組み合わせています。一体これはなんだろうなあと思って作っています。

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バランス釜 [奇妙な世界]


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ちょっとだけ失礼します。わたくし、ムギ山っていいます。大学を出てから6、7年独り暮らしをしましたが、とにかく引っ越しをする度に「バランス釜」に出会ってしまうことが多かったのは印象的です。バランス釜ってわかります?アパートとか古いマンションの風呂場に付いていることが多いのですが「カンカンカンカン、ボッ」という風に火をつけるとお湯が出るようになる昔ながらのガスの給湯装置です。バランス釜だなんて、何かバランスとってるんでしょうか。わたくしが住むような木造の古いアパートは、壁に給湯スイッチがあってピッと付ければお湯が出るというような最新式のものではなく、いつもバランス釜で種火を付けるタイプでしたよ。
このバランス釜、気をつけなければいけないことがあります。その頃わたくしはひとり暮らしで、毎日帰ってくるのも夜中。仕事で疲れきっていることも多かったので、風呂に入ろうと思ってバスタブに水を張ってバランス釜を付けて、お湯がわくまでのほんの数分でも、ついつい寝てしまうことがありましたな。湧きすぎるとバスタブのお湯が沸騰してきます。ほんとに煮え湯です。ゴボッゴボッゴボッと沸騰し続けます。隣の人などに「風呂付けっぱなしですよ!」と声をかけられてハッと起きて止めたこともありましたから、ほんとに危険です。それなのに、時々沸騰させてしまうという話をしたときに、卵入れてゆでれば?とか言った人がいましたね。そんな提案どうかと思いましたよ。そして結婚してから、ここにしよう!と決まった古いマンションは、バランス釜でした。バランスが追いかけてくる。そう思うと苦笑でしたが、ベランダもやたらと広く、スズメも遊びにくるし、なかなか気に入った部屋だったんだよ。もうお会いすることはありません。さよなら!

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夜長茶廊のカレーを喰らう [喫茶・ショップ]


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鳥取の夜長茶廊のカレーを、ずっと食べたいと思っていました。やっとその機会が!昨日、東京の中野の多国籍なカフェ「karma カルマ」に、夜長茶廊の石亀さん夫婦がやってきてカレーが食べられるという日だったのです。ぼくたちが鳥取へ民藝の旅で石亀さん夫婦とお会いして倉吉を案内してもらったとき、夜長茶廊はまだオープン前。その後オープンされてから少しして、ぼくがお店のシンボルマークを作ることになり、いつもインスタグラムやfacebookでおいしそうなカレーを見ていました。鎌倉のカフェ、ディモンシュの堀内さん、SMLのお店の方、行ったすべての方が美味しかったとおっしゃるのをお聞きし、いつか食べたいと思ってました。少しでしたが石亀さん・綾子さんにお会いできたのでなにより。バターチキンがメインメニューになっているようで、マイルドでコクがありタイカレーのような南インドのカレーのような・・・どっちにしても美味。うーんジューシー!

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クボ山のこだわり [奇妙な世界]


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どうも!クボ山っていいます。北向きで陽が当たらないわが家が気に入っています。今日もまた、さきほどまで押し入れに隠れていたのですが、ひとつお伝えしなければならないという強い思いがあり、ここへ転がり込みました。どうぞお許しください。まだ小学生になる前のこと。わたくしの自宅はまっすぐで急な階段を上がったその上に建っています。なので、毎日その階段を上り下りします。ある日、3、4歳頃のわたくしは、両手にホウキとチリトリを持ったまま、決して離さずに、その階段を下まで転がり落ちたと言います。何か、特別な強いこだわりのようなものを感じます。一体どうして・・・。「どうして離さなかったのかしらね」などと、親戚の方々がゲラゲラと笑いながら話していたのをよく聞いたものです。ぎゅうにゅうかけたムギムギ食べたい。

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記念日 [コラム]


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昨日は記念日だったので、あいにくの雨の中、いつも行く決まったフランス料理のお店に食事に行きました。早いもので11年が経ちます。あれからもう10年以上経ったということが不思議という感覚もありますが、毎日楽しく暮らしてこられたことは、やはりお互いに良かったなあと思うのです。ぼくは一人だったら切り絵をここまでやっていないかもしれないと思うと、パートナーの存在って大きいなと思います。普段作品についてあれこれ言ったりしない妻だけど、あるとき、ズバッと「もっとこうしたほうが」というときがあったり、「これはとても良いね!」と言ったりすることもあります。そういうとき、自分で客観的に見るといつも正しいなと後から思うことがほとんど。全く似ていないぼくたち二人ですが、でも基本的に大事にしたい精神の部分は、とても似ているようにも思う。だからお互いに一緒にいて一番ラクで心地良い存在なのかもしれませんね。

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雨の季節 [コラム]


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雨でベランダの植物が生き生きとしているように見えます。わが家のベランダは、内側半分は屋根がかかり、もう半分は雨ざらしなので、雨がぬれるところに植物を並べています。先日、近くの住宅街にある蚊がぶんぶん飛んでるわりと種類豊富な園芸店で「おまけしますね」と言われながら朝顔やバジルを買って植えたのですが、ぐんぐん育っているようです。梅雨は好きではないですが、こうした植物を見ていると、植物にとってはいい季節なのかもしれないなと思う。

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木から発想したパターン [作品]


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(C)YUYA 2014

おとといの夜に考えた作品の一部分です。木の形をスケッチしていて、それを単純化していき、並べてできたパターン模様です。垂直な直線以外のジグザク線はすべてハサミで切っています。フリーハンドで切るスパンなので、微妙に山の幅がずれていたりすることで、作品として成り立っているようにも思います。最近のこうした実験はとても面白いです。色と色の対比について、そして単純な形と形の組み合わせ。切ったのこぎりの刃のようなパーツを、向かい会わせにしたり、背を付けたり、少し離したり重ねたりしてレイアウトしたら、動きのある絵になります。単純な形で絵を構成するというのは、すごく深いテーマではないかと最近感じていて、今後もいろいろ試したいなあと思っているところです。多分他のデザインやテキスタイルにも応用できると思います。そして、自分が本来やりたいのは実はこういった作品なのかもしれません。先日いろいろ見る機会があった、インドのテキスタイルの模様などが頭の中にあったからできたのかなあと思っている作品。最近、スケッチするように作品が生まれてる感覚が、なかなか楽しいことだと思っています。この作品もいつ発表できるかわかりませんが、またそのときまで!

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いろいろなものを参考に [コラム]


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先日「モティーフの素」ということをチラッと書いたのですが、最近とくに意識しているのは、何をみて作品をつくるかということです。そして、どういう精神でつくるかということがさらに大事なことだなあと感じています。それによって、同じモチーフを選んでもまったく出来上がるものが違ってくるように思います。なんともうまく言えないのですが、ぼくは都会にあふれるファッション的イラストレーションではなくて、手仕事に似合うものを目指したいなあと思っています。時の流れや流行と別な場所にあり続ける精神が理想だなと思います。外からどう見えているか、求められているかということと、自分が考えている理想というのも微妙にずれていることもあると思われ、そこもまた難しいところです。

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Cafe Ryusenkei − 旅するカフェ [喫茶・ショップ]


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コーヒーなど準備中の合羅さん

昨日は、横浜方面に用事があったので出かけたのですが、たまたま「像の鼻テラス」にCafe Ryusenkeiの合羅さんが旅する移動カフェを開店されていたので、寄ることができました。ちょっとそのあと約束があったので、ゆっくりできませんでしたが・・・でも、この素敵な空間を味わうことができてよかったです。ちょうど開店の間際に行ってしまったので合羅さんはとてもお忙しい時間でしたが、また機会があればゆっくり行けたらいいなあ。外観の写真があまりよく取れなかったので内装だけになりましたが(上記お店名のリンクのサイトでご覧下さい)、エアストリームというカリフォルニアのキャンピングカーがお店となっていて、内装は北欧の上品な雰囲気。合羅さんは以前、わが家にも来て下さりコーヒーを煎れてもらったこともあります。この移動カフェを見かけた際には、皆さまもおいしいコーヒーと心地良い空間をぜひ(音楽付き)。合羅さんどうもありがとうございました。今度はまたゆっくりとおじゃましたいです。

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駒沢給水塔が1週間点灯。 [コラム]


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今週は水道週間ということで、昨晩から駒沢給水塔が点灯しています。この点灯で毎年この時期が来たなと知ります。初日なので自転車で近くまで行って見てきました。わが家のベランダからは遠くからの真横からの眺めなのでなかなか可愛らしい姿です。近くまで行って見る姿はなかなか江戸川乱歩。電球が収まっているガラス(アクリルだったか・・)は、ひとつひとつがマダラの赤紫という感じでなんとも幻想的でコウモリなんかが似合うような雰囲気です。
ぼくたちはこの駒沢給水塔に吸い寄せられるようにここに住み、毎日眺めてベランダで過ごし、ぼくはこの給水塔をモチーフに切り絵をつくってみたことがキッカケで切り絵の活動が始まり、いろんなことがつながって今に至ります。楽しいときも少し苦しいときも、ベランダに出てこの双子の塔を眺めるとなんだか落ち着くのです。

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