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柳宗理の見てきたもの/日本民藝館・東京駒場 [民藝・手仕事・古道具]


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本日11/21が最終日だったため、先日も行ったのですが、もう一度「柳宗理の見てきたもの」へ。じつは先日、島根の「出雲民藝協会」に加入したので全国の民藝館に会員証提示すれば無料で入れるようになったのです。その事務局となっている「出西窯」の方や、東京のSMLの方々も薦めていて、年会費3000円で、全国どこの民藝館も無料で入ることができます。我が家はいろいろな民藝館へ何度も行くことになるから絶対入ったほうが得です。

展示は言ってみればそう、大好きな本「世界の民芸」の世界。世界各国の民芸品が集められ、同じ空気感を持って同じ空間に置かれているということが、今のぼくにとってなにより楽しい展示です。特に印象に残ったのは、インドの鉄でできた小さな動物の置き物たち、メキシコのオアハカでつくられたらしい虎の仮面、インドの愛らしい動物や人間の絵が入った布、木彫りの奇妙な鳥、そして、猪熊弦一郎さんも持っていたというアメリカのコピ俗のカチナ人形などなど・・・本当にどれも素晴らしく、いつまでも見ていたい造形でした。

ああいった素朴なモノがどう素晴らしいのかを、言葉で説明するのはとても難しい。巧い下手の技術がどうとか、洒落ているとか、そういうことを超えている世界。それは、素直すぎて人に見せるための作為とか仕掛けとか、まるでそういう感覚さえ超えて無くなってしまった?かのようにも見えます。自分もいつか、こういう存在感を持った、本当の純粋な形態をつくれたら最高だなあといつも思います。最近集めている郷土玩具も同じ感覚を持った世界観があるから、ぼくはとても好きなのです。それは今の自分にとても必要なものだと思っています。

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牛鬼/愛媛の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


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愛媛県の郷土玩具。牛鬼というのは、宇和島地方の祭礼に出る山車の中に牛と鬼を合わせたような怪異なもので、ブーヤレとも呼ばれるそうです。そのお祭りに使われる鬼の頭を持つ神輿をかたどったのがこの玩具と思われます。怪奇な顔ですが、どこかユーモラスで怖くはありません。そこがまた愛らしいですね。でも調べてみるといろいろなタイプの顔があり、でもことごとく全部ユーモラス。大津絵に通じる感じとでも言えば良いのか。この安定感があるシャープな胴体のフォルムも気に入っています。
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