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高松張り子の兵隊馬 [民藝・手仕事・古道具]


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これはいただいた香川県の高松張り子です。兵隊馬と呼ばれるタイプのもので、この乗っている人はおじさんながらなかなかかわいい表情です。全体に丸みを帯びてボテッとしたバランスがなんとも可愛らしい。そういえば張り子の動物はまだ持っていなかった。郷土玩具は奥が深いですね。

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掛谷康樹展/工藝喜頓 [民藝・手仕事・古道具]


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自転車ですぐに行けるほど近所の民藝の器「工藝喜頓」さんで、広島の作陶家・掛谷康樹さんの個展が開かれています。このお店のセレクトはわが家の好みのものばかりです。個展初日の今日、早速行ってきました。開店間もない時間だったのですが、もうすでに大賑わいでどんどん売れている様子。どれもこれも惹き付けられ、モノとしてとても魅力がある器だなあと眺めて選びました。ご本人もいらしたのでお会いできてうれしいです。倉敷の武内真木さんとも親しいそうで(と武内さんからも聞いてました)先日わが家も倉敷堤窯へおじゃましたことなどお話しました。掛谷さんの器には、どこか多国籍でヨーロッパや北欧の感覚に近いモダンな雰囲気がとてもあり、でも同時に和風とは違った日本らしさのような感覚もあるように思います。だからわが家はとても好きなのかもしれません。並んでいた作品はどれもすばらしかったですが、特に、太陽のような渦巻き模様の丸い皿がぼくはとても気に入りました。リズム感あるパターン模様もとても好きですが、これは生命感と力強さもあり、でも均衡さもあってとても素敵なバランスだなあと。あとピッチャーや花器などもとても良く、欲しいものがたくさんでした。また器が増えてしまいましたが、しょうがないよねと言ってすませています。やれやれ。

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中国少数民族のデザイン/岩立フォークテキスタイルミュージアム [民藝・手仕事・古道具]


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以前からチラシをもらったりしており気になっていた自由が丘にあるギャラリー岩立フォークテキスタイルミュージアムへ行ってみた。その名のとおり、テキスタイルをメインとした展示を年3回行っているそうで、今は中国少数民族の服飾の展示。細かい刺繍、染め、布の持つ表情。単に着飾るというだけではなく、用の美を持ち合わせた暮らしのための服。中には刺繍による絵が入ったものもあり、様々な形の素朴なる表情が感じられ、それだけでも見ていて楽しいものです。スタッフの方が丁寧に説明もしてくださり、また行ってみようと思いました。イームズやジラルドが、世界の民芸品、フォークアートにインスパイアされてモノを作り出すという感覚が、今になってとても分かるようになりました。
このギャラリーはビルの3階にあるのですが、帰りに階段の途中にも写真のようなフォークアートの絵や、メキシコやインドの民芸品など飾られていて、それを眺めながら帰りました。このギャラリー、オープンが展示開催期間の木・金・土曜日だけなのでご注意を。

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古いものは未来のかたち [民藝・手仕事・古道具]


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先日、コンド族という民族が作り出したインドの真鍮の民芸品で、馬に人(神様)が載ったものを家の近くの民芸店で見つけました。とても良い形でいい顔をした人が載っています。ああ、これは出会ってしまったと二人で話しながら、迷ったあげく、やっぱり買ってよかったです。この写真には載っていませんが、この写真の動物がコンド族のものです。
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小鹿田焼スープカップ [民藝・手仕事・古道具]


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木曜日に鎌倉へ行ったときに寄った民藝店、もやい工藝。わが家が大好きなお店で鎌倉へ行けばだいたい寄っています。小鹿田、益子、湯町、出西窯など代表的な窯の特に良いものだけが揃っている印象でいつも欲しいものがあるお店。今回は気になっていたスープカップを買おうということに。よく知られる飛鉋(とびかんな)などではないですが、これも小鹿田焼のスープカップです。九州の小鹿田には10軒以上の窯があり、これは黒木さんという若手の方のカップで前から欲しいと思っていたものです。このフォルムで、いくつか違った色と手法のカップがあって、以前は刷毛目のものと櫛描きのものを買いました(以前九州で買ったものはこちら)。
今回はライン模様が入ったこれを。どこか多国籍な世界の民芸という雰囲気もあり、モダンな感覚も漂うこのカップ、スープだけではなく、牛乳が入ったコーヒーなどを飲んでもいいなとも話しながら、ぼくたちはとても気に入ったのでした。この色、お店に在庫があったのは2つだけということで今回買えてよかった。

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そして、妻はれんげを見つけ、以前から欲しかったということで益子のものを購入。こういったカトラリー類、なかなか揃えるのが難しい。わが家では、民藝の器をいろいろ使っている中で、やはりそれに合ったスプーンやフォークを合わせたいということになってきました。民藝の器は比較的多くのタイプのものがいろいろなお店で手に入るのですが、カトラリー類はそれに比べてとても少ない。良いものを見つけたときに少しずつ買います。

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世界の民芸と新しい出会い2 [民藝・手仕事・古道具]


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おとといお会いしたご夫婦からは、いろいろお話をお聞きできました。こうした民芸の世界は、一見インターネット上では盛り上がっているように見えても、実際それはほんのごく一部のものだということ、流行ではなく本当に向き合って見ている人は少ないこと。また、ぼくが自分の作品をつくる際のモチーフや精神に役立てたいからいろいろ見ているという話をしたとき、昔の作り手の話にもなりました。インスピレーションや、モチーフなど民芸品を自分の仕事に役立てる意味で蒐集した人が多かったけれど、今はそういう人は少ないようだというお話。雰囲気だけで作られたものが溢れていること。100円ショップの生活用品でも生活ができる今、本物を見るということはとても意味のあることだと思います。それはもちろん高価なものを選ぶ、という意味ではなく良いものを自分の眼で選ぶということが、良い生活をするということにもつながるのかもしれません。とても楽しい時間でした。
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世界の民芸と新しい出会い1 [民藝・手仕事・古道具]


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ぼくたちは数年前から、「民藝」や「世界の民芸」周辺のことにとても興味があり、いろいろ見てまわっていますが、また昨日はうれしい出会いがありました。世界の民芸・工芸品を豊富にお持ちのご夫婦を初めて訪ねました。世界の民芸品があふれるスペースにおじゃまし、いろいろ楽しいお話をしていただき、やはり感じた事。それは、民芸周辺の人々はどんな人も受け入れる優しさがあるなあということです。

二年前に訪れた鳥取の山根窯(石原さん)の暮らしぶり、豊かな感性の部屋に衝撃を受けたことから始まって、日本だけではなく、少しずつ世界の民芸にも興味が広がって行ったこと。そしてなにより、何も知らないでいきなり訪れたぼくらをとてもあたたかく迎えてくださるという民藝の方々の姿勢にも、いつも感動したのでした。どこの窯や工房を訪れてもそれはいつも同じ、いつもあたたかい。そしてその方々が、お互いどこかでつながっているところ。それは少し音楽の世界にも少し似ているなとも思いました。

いわゆる「世界の民芸」は、エスニック雑貨店や土産物店の感覚とはまた違うモノだとぼくは思っています。それが、今になって感覚として実感としてわかってきたと思っています。それは20代や30代前半では分からなかった感覚でもあり、歳をとって実感できるものかもしれません。もちろん、東京でブームになるような流行として捉えられる感覚とはまったく違う個人的で普遍的なものです。なんだか導かれるような広がりを最近感じていますが、どこへ向かって行くのか自分でもわかりませんが、日々を楽しくしてくれているものであることは確かです。

昨日は、ぼくのお小遣いで買えるものを少しだけいただいてきました。写真はメキシコの「おばさん」モチーフの素朴なる土人形と、例によって笛になっているアルマジロの素焼きの置物。早速、リビングの棚に加わりました。また置くスペースが無くなっていく・・
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巣ごもり [民藝・手仕事・古道具]


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このカシューナッツのようだと言われるこの人は小鹿田焼の箸置きということを忘れてしまう鳥です。この小鳥バトがここへ入りたい。と言ったので入れてあげることにしました。まるでお風呂のようです。ザブンとひとっ風呂浴びたら寝ます。このたこ焼き器のような木は、スパイス入れだそうで、インドの民芸品らしい。
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成井恒雄 life works/中目黒SML [民藝・手仕事・古道具]


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中目黒SMLで開催中、益子の作陶家・回顧展としての展示、成井恒雄「life works」へ行ってきました。ぼくたちはまったくこの方のことを知らずに行ってみたのですが、いろいろな作風があり面白い展示でした。有機的なカタチが多く、迫力と勢いがあり力強い作風。残念ながら2012年に亡くなられた作陶家だそうです。展示のチラシには「浜田庄司の遺産を正しく伝える数少ない陶工の一人」という島岡達三によるコメントが載っています。器をつくる方々というのは、本当に個性がそれぞれで面白いです。この展示を見てから、また益子へ行きたくなってしまいました。

◎成井恒雄 life works
会期:開催中→2014年3月23日まで
会場:中目黒SML/12:00−20:00

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わが家が選んだのは初期の頃のものという湯飲み。
コーヒーを飲むのにもちょうど良い。独特の形をしています。

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滝宮天満宮の木鷽/香川の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


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以前から欲しいと思っていた香川県の木鷽を手に入れました。これは古いタイプで、今作られているものとまた違っているようです。こうした木の郷土玩具というのは、やはり古くなった風合いが好きです。この自由なる造形、作った人は一体何を参考にしたんでしょうね。太宰府の鷽にも共通するカールする手法(削りかけというらしい)が使われています。この大胆で潔い口(くりばし?)、簡素な表現の足。ちょうど良い大きさで書かれた天満宮の梅の印と小さい文字。すべてのバランスがいいなあと気に入ったのです。何か人間を笑わせてくれているようにも見えます。こうして、5種類目の鷽が集まりました。右から、滝宮(香川)、谷保(細い手前のもの、東京)、千葉(後ろのノッポ、千葉)、亀戸(東京)、太宰府(福岡)。鷽は楽しい鳥です。

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新しい棚 [民藝・手仕事・古道具]


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つい最近作った新しい棚は、世界の民芸品を置くためのリビングの飾り棚です。最近、棚をよく作っていますが、なるべくシンプルな形にして、最低限の材料とパーツで考えて作っています。そして、取り付けも重要。壁の下地の木材がきちんと入っているところに金具を付けないと、棚自体が結構重量があるので落ちたら危険です。下地を調べる器具を買って、それで当たりをつけて、金具をつける位置を決めて取り付けます。

そうして棚を取り付けたあとに並んだ民芸品は・・・日本の民藝の器、インドの真鍮の動物、メキシコやペルーの陶器の動物や人、北欧の鳥の笛、ルーマニアの鳥、イタリアの鳥などなど。世界のものを隣あわせに置いても、民芸品という素朴な精神のものは調和することが、とても面白いことで、とても素敵なことだなあと思うわけです。素直で素朴で愛らしいものは、毎日を楽しくします。
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メイド・イン・ジャパン南部鉄器/汐留ミュージアム [民藝・手仕事・古道具]


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昨日は展示を観に汐留ミュージアムへ。400年の歴史があるという南部鉄器の展示「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」。かなり古いものから1960年代のモダンなテイストのもの、最近のものまでが展示されていた。最近のものは、パステルカラーに塗られているものなど、フランスでも人気があるという。ぼくはあまり好きではありませんでしたが。鉄というのも、独特の表現と質感を持っていて存在感があるものだなと改めて思いました。古道具屋さんなどでつい鉄の古いものを買ってしまったりするのは、その朽ちた美しさと質感が気に入ってということも多い気がします。展示は3月23日まで、水曜休。
※写真は関係ありません
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鈴木 稔 初窯展/学芸大学・宙 [民藝・手仕事・古道具]


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昨日も少しだけ書いたけれど、おとといの夕方に目黒通り脇にある器ギャラリー 宙で開催中の鈴木稔さんの個展へ行きました。鈴木さんは益子で作陶されていて、2年ほど前にぼくたちも工房を訪ねたことがあります。今回は初窯展ということで、おとといの初日に行きました。震災で崩壊してしまった登り窯を建て直してその窯で焼いた器ということですので、とても記念すべき器です。その窯の写真も拝見すると、窯自体が美しくとても雰囲気があります。

鈴木さんの器、わが家では以前からコーヒーカップ(マグ)がかなりの頻度で登場します。そのときに書いた記事はこちら。結構前の時期に作られたらしいものを訪ねたときに買わせていただいたのですが、とても持ちやすく温かい風合いがあり、使いやすいカップ。中にはいい雰囲気に細かい編目模様が浮かんできています(何て言うのかな、あの釉薬のひび割れたような模様)。

さて今回は、丼にも使えてシチューなどにも合うという大きめのボウルを買いました。個展初日だったのですが、この形のものはこの2つ以外、もうありませんでした。似たものはまだありましたが、高台のところと全体のシルエットが微妙に違います。家に帰ってから早速夕飯で使われたので眺めていたら、ルーシーリーの器の佇まいにどこか似ているなあと、ふと思いました。ルーシーリーの男性版とでもいう感じでしょうか。鈴木稔さんの器は、独特の空気感を持ったシルエットをしているなあといつも感じます。わが家が好きな民藝という流れともまた違ったモダンな香りがあり、でも民藝の器とも合わせることのできる不思議な存在感の器ですね。ご飯を食べながら、ああいう色分けのボウルもあったねなどと話しながら、やっぱりこの2つを選んで良かったという話にまとまりました。いい器です。

◎鈴木 稔 初窯展
会期:開催中→2014年3月16日まで
会場:宙 SORA
目黒区碑文谷5-5-6/03-3791-4334

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違った色合いの2つです。夕飯のときの模様は以下。

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器を観に [民藝・手仕事・古道具]


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だんだん春に近づいてる感じがします。ものすごく寒い、というのが無くなってきましたね。昨日は、鈴木稔さんの器の個展へ目黒の「宙」へ妻と一緒に行きました。どんぶりのような、少し深さがある器が気に入って買いました。鈴木稔さんの器は、どこかルーシーリーのような佇まいを感じるときがあります。会場はお客さんで盛況で、夕方行ったのですがもう結構売れてしまったのかなあと思われました。稔さん、ぼくがアップする民芸の記事も見て下さってるそうで、世界の民芸品がお好きだそうです。気に入っていただいてきた器は写真が撮れたら載せましょう。
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萩日吉神社のお猿様/埼玉の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


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お猿様。これのどこが??と思うでしょう。猿に「去る」を掛けているのです。この人形で、自分の身体の良くないところと同じ部位に針を刺すと、そこが良くなると伝えられているこのお猿様。痛みを去ってくれるという、ありがたい人形なのですね。一見、左の赤いのは木鷽(きうそ)によく似ています。黄緑の方はなんともかわいい姿をしています。子どもがつくったような自由で勢いのあるタッチですね。そして、目は赤いのか・・・!でも、それぞれ使っている色が黒と2色だけなので、どこか外国のようなモダンな雰囲気も漂い、いろいろ驚かされる郷土玩具です。世界の民芸と並べても違和感無しです。それは仲間だから。緑の方で高さ10センチほど。思ったよりボリュームがありダイナミックです。これは埼玉の萩日吉神社の授受品なのですが、埼玉までは遠くて行けなかったので神社の方に送っていただきました。どうもありがとうございました。色褪せるまで大事にします。
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西洋民芸の魅力 [民藝・手仕事・古道具]


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最近、ぼくがとても興味深く見ているのは西洋民芸とよばれる世界。日本の民藝や器は今迄もいろいろと見てきて、郷土玩具にも興味を持ったことから、最近広がりつつある世界の民芸品へのながれ。日本と海外、国に関係なくさまざまな素朴な民芸品を見ていると「その国らしさ」って一体何だろう?という点も考えることになり、モノに対する見方もなんだか深まり、その造形とデザインについても興味が及びます。動物や人間をモチーフにしたものの顔の表情、身体バランス、色合いと色の組み合わせなど、それぞれに言葉ではうまく言い表せない空気を表現しています。写真は、先日あるお店で見せていただいた素焼きの陶器でできた牛の置き物。多分ペルーのものだと思いますが、この表情と身体のラインなんとも言えず好きだなあと思います。こういうものは、どんどん手に入らなくなっていることだけは確かです。
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茶と美 − 柳宗悦の茶/日本民藝館 [民藝・手仕事・古道具]


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先日、日曜日に日本民藝館で開催中の展示を観た。茶のことに関わる道具や器の数々。茶碗類が中心かと思って観てみると、とても充実した展示で楽しいものだった。日本のものだけではなく、韓国や朝鮮その他の諸外国のものまで国に関係なく集められた道具類。特に朝鮮の火鉢の日本のものとは違った美しいフォルムや、バーナードリーチによる茶碗など、日本の道具にも調和する美しさを持っている。というより、日本がお手本にしたということか。柳宗悦は茶において、部屋の飾り付けやしつらいという点にとても気を使ったとのことです。
帰りにいつもどおり売店へ。倉敷の吹きガラスのコップとレンテン族の豆敷きを買って帰った。民藝館を観た後はいつも充実した気持ちになるなと話しながら、駅に行く途中のお店でおいしいパンを買って帰った。

◎茶と美 − 柳宗悦の茶
会期:開催中→3月23日(日)10時から17時まで
会場:日本民藝館
東京都目黒区駒場4-3-33
井の頭線「駒場東大前」駅から徒歩7分

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売店で買ったレンテン族の豆敷きは、
ひとつひとつ違った素朴な絵に魅力があります。
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中国の切り紙「窓花」/世田谷・生活工房 [民藝・手仕事・古道具]


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「窓花」という初めて聞いた言葉。それは中国の中央辺り「黄土高原」に伝わる切り紙の呼び名だそうです。横穴を掘ってつくられた「ヤオトン」という住居に暮らし、年の瀬に窓の障子を貼り替えて、女性が赤い切り紙を貼って新年を迎えるという縁起物の切り紙。
実物がたくさん展示されていたのですが、どれも素朴で愛らしい切り紙でした。プロではない人々の手により生まれた生活の中にある芸術というところに惹かれます。最近ぼくはこういう造形にとても心動かされています。はさみだけで作られている切り紙は、どれも自由でいきいきとした形をしています。モチーフは人間や鳥や動物や植物など。人間の手によってできたあたたかさにあふれた作品。3月16日(日)まで開催中です。お近くのかたはぜひ。

◎中国の切り紙「窓花」
開催中→3月16日(日)まで/11時→19時
会場:世田谷文化生活情報センター/生活工房
東急線「三軒茶屋」駅すぐ
http://www.setagaya-ldc.net/program/237/

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影が映し出されている楽しい展示方法も。

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ホロホロ鳥の置物/アフリカの民芸品 [民藝・手仕事・古道具]


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昨日は世田谷文学館へ「クラフトエヴィング商會」の展示を観に行きました。とても面白く刺激になりました。すべて、ちょっとクスッと笑えるユーモアで発想がどれも素晴らしくて楽しいです。また、自分も新しい展示をやりたいなと思わせてくれる展覧会でした。3月30日まで開催、これはおすすめです。
そして、帰りに通りかかるリサイクルショップで、今日はまた良いものに出会いました。アフリカの民芸品の「ホロホロ鳥」。どうにもカッコ良くはない店内で、これがあるのをふと発見しました。色も形も気に入ったので、購入。ちょっと負けてもらえました。この鳥、少しとぼけた風味の表情と素朴な風合いが気に入っています。木製で高さは20センチくらい。リビングの世界の民芸コーナーに加わりました。ようこそやってきてくれました。

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お鷹ぽっぽ、新入り [民藝・手仕事・古道具]


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新入りの「お鷹ぽっぽ」は、アンティークな風合いで、どこかインドとかラテンの香りがします。やっぱり、古い方が好きです。足の表現、大きく分けて2タイプあるのだけど、ぼくは向かって左のシンプルな足が好きです。手が込んでるから良いというわけではないなと思います。もちろん、好みもあるけれど。
おそらく誰からも愛されてるであろう、可愛らしい日本のスケート選手が大失敗してしまったというニュースを知りました。彼女はこのオリンピックのために4年間という時間を乗り越えてきたと聞きました。ぼくはスポーツは普段まったくもって見ないので、ほとんど知らないことだらけですが、後半の試合はどうかうまく行きますようにと願ってます。
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長崎のハタ(凧) [民藝・手仕事・古道具]


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おとといのバレンタインの日、妻からこの凧をもらった。チョコケーキも一緒に食べたけれど、凧をくれるとはユニークだけど、よくぼくの好みをわかっているなあと。長崎では凧のことをハタと呼ぶそうです。これは鳥ですが、いろいろな種類があり、全部「赤と紺と白」による組み合わせでできたシンプルな図案。色合いからも、まるでフランス国旗のようなものも。モダンで古くならないデザインです。やはり日本の伝統的なデザインは粋だなあと思う。明治時代からの伝統ある凧で、今でも作られています。このタイプのものは実際に揚げるというよりは、飾っておくためのものかと思われます。自分の作業デスクの上の方に吊してみました。少しずつ民藝の館になっていくわが家です。
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きじ車、新入り [民藝・手仕事・古道具]


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最近手に入れた「きじ車」。写真の上の段の左、目が大きい方です。九州福岡の清水寺の郷土玩具。きじ車ってなんとも魅力的だなあと思います。とても素朴な玩具ですが、なにか不思議な生き物という感じが漂っていて、特に古くなったものの味わい深い感じが好きです。そういえば、益子参考館(民藝館のようなところです)の器の販売所ろにも古い大きなものが飾られていました。古くなるということは悪い意味で使われる事も多いですが、ぼくにとっては逆のことも多いです。家も家具もモノも。
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CCJクラフト見本市へ [民藝・手仕事・古道具]


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今日はフランク・ロイド・ライト設計でも有名な自由学園明日館(東京池袋)で開催中のCCJクラフト見本市へ行きました。いろいろな方々が出展されていて、もちろん全体的に見ましたが、中にはあまり興味が持てないものもあります。でも、何が良くないのかということも分かるので、いろいろなものを見るということはやはり勉強になります。
今回、わが家も好きな滋賀県のスリップウェアを中心にした器作家、山田洋次さんも出展しています。以前、ご自宅におじゃましたこともあります。今回ちょっとお話することができました。先日の「うつわノート」での展示、ぼくは残念ながら行けなかったのですが、古民藝をお手本に作陶したという展示で、それはとても良さそうな内容でした。今回の出展では少しだけその古民藝の感じのものも出されていました。今後もとても楽しみです。山田さんが、nid付録の鳥取本「トリベル」も見ましたよと。お会いできてよかったです。今日が最終日らしいのですが、雪は大丈夫でしょうか・・

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山田洋次さん
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CCJクラフト見本市2014 [民藝・手仕事・古道具]


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2月になり寒さも本番。でも、寒いと頭が冴え渡るようで、なかなか好きな季節です。今日から、CCJクラフト見本市というイベントが、東京池袋の自由学園明日館で開催されています。知っている方も出しているそうなので、ぼくも明日行こうと思います。民藝の器から木工などさまざまな手仕事を見られます。写真は関係ありません!

CCJクラフト見本市
会期:2014年2月6日から8日まで
時間:10:00-20:00
会場:自由学園明日館/豊島区西池袋2-31-3
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千葉天神の木鷽 [民藝・手仕事・古道具]


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木鷽は、これからも少しずつ増えて行くでしょう。いろいろな種類がありますから。今回加わったのはわかりますか?この赤×青のトリコロールカラーのやつです。これ、千葉天神の木鷽です。ちょっとモダンな香りがするようなデザイン(そう、あえてデザインと呼びたくなる姿)。でも、不思議と他のものと並べても馴染んでいますね。木鷽に励まされながら、仕事をもうひと頑張りですよ。ああ、そうなんですよ!さようなら!みなさんも元気で!
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柚木沙弥郎さんの〈のれん〉 [民藝・手仕事・古道具]


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昨年の秋頃、渋谷のお店で柚木沙弥郎さんの「のれん」を注文しました。時間がかかると言われていたので、楽しみに待っていましたが、つい先日出来上がりましたとの連絡があり、昨日受け取りに行ってきました。「ひょうたんと団子」の図案です。この単純化された形がとても潔くて好きです。色合いは、わが家の感じに合わせて茶色を選びました。紺だと、なんだか部屋が「和風」になってしまうように感じたのです。北欧の丸テーブルとそれにあわせる4脚バラバラの北欧の椅子、郷土玩具やフォークアート。それに合うように選んだつもりです。

のれんがかかっている同じ位置に、今まではベトナム(だったと思う)の細い竹を縦につなぎ合わせてできたのれん風のものをかけてあって、風が吹いたり人が通るとジャラジャラと鳴るものでした。それを10年くらい使ってもう痛んできたので変えることにし、今回は布ののれんにしました。布のれんを実際に使った事が無いので、こういう感じなのかと今更ながら知りました。後ろに引き戸があるのですが、最初は引き戸の近くに吊るしたら、引き戸に近いために戸を開けるときにも布にぶつかって不便。結構、麻の固い布なのです。結局、いままでのジャラジャラと同じ、引戸から離した梁(はり)の位置に取り付けて納得したのでした。のれん一枚で、ずいぶん上質な空間になったように感じます。

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西洋民芸 [民藝・手仕事・古道具]


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最近、雑誌「太陽」の古いバックナンバーを買いました。これは1969年のもので、特集は「西洋民芸」。ぼくはこの頃、日本の民藝と郷土玩具ももちろんなのですが、海外の民芸品もとても気になっています。特に南米のものなど、とても良いなあと思うものが多い。こういうのが良いなあと思う自分のその感覚自体が、今までにはなかったものでもあり、新鮮でもあります。素朴な世界の民芸品(の写真)を眺めていると本当に楽しい気分になります。何にも代え難い、かけがえのないものに思えます。
さてこの雑誌には、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、メキシコなどの民芸品が紹介されています。濱田庄司や著名な芸能人が集めた世界の民芸などのコーナーもあり、なかなか楽しいです。そして河村幸次郎さんの世界の民芸案内というエッセイもあり、なかなか充実の号なんですね。ただ、ここに出てくる数々の民芸品は、もう今では簡単に手に入らないものがほとんどと思われます。あっても骨董扱いで高かったり・・・昔は良いなあと本の中で楽しんでいます。
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カウベル/インドの民芸品 [民藝・手仕事・古道具]


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これは、先日の世田谷ボロ市(2014年1月)で買ったインドの「カウベル」です。いつも気がついていなかったのですが、インド/アジアの民芸品を所狭しと並べて売っている楽しい店が出ていました。そこで、偶然ぶら下がっているこれを見つけて「これ何ですか」と聞いてみたらカウベルだと教えてくれました。鳴らしてみると良い音がし、安くしてくれるというので買うことにしました。釘やネジは一切使っていない構造で、両サイドの木が動いて本体をカンカンと打ち鳴らし音が出る仕組み。海外の民芸品、とても興味深い。いろいろなモノに目を留めていきたいと思っています。

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昨年イデーのメキシコ展で買った流木の動物彫刻のネックレス(右)といっしょに壁にリビングのかけています。こうしたものが少しずつ増えていく。
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倉敷堤窯を訪れて その2 わが家のセレクト [民藝・手仕事・古道具]


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武内真木さんがあたたかく迎えて下さって楽しかった倉敷堤窯への訪問。ぼくたちが選んで買わせていただいた器です。まず、ぼくが気に入ったのが上の写真の花器。花器が欲しかったというよりは、この美しいフォルム、指掻きで描かれた模様と色と佇まい。とても気に入ってしまいました。これ、本当は徳利かもしれない。でもぼくは酒を飲めないので徳利としては使わないけれど、そういうことはどうでもよく、モノとして純粋に欲しかったのです。今は赤い実を挿して、リビングルームに置いてあります。

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2つ目。これは窯で(凹凸模様のあるローラーを使っての)模様の付け方などを説明してくださったものだったので、ぼくら二人とも一致でこのシリーズから一枚欲しいと思いました。こうしたものを選ぶとき、ぼくたちは意見が割れることはあまりありません。

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そして、最後の1枚は実は驚きのプレゼントでした。スリップウェアの大皿で、スリップ模様のところがうまくいかなかったということで、販売はしないものということで、ジャマでなかったらお持ちください・・・と遠慮がちに武内さんがおっしゃいました。もちろんください!といただいてきました、という1枚なのでした。武内さんには、またいつかお会いしたいねと家で話しています。
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亀戸天満宮の鷽替え [民藝・手仕事・古道具]


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今まで、古道具屋などで鷽を買ったことはあるのだけど、昨日、初めて東京都江東区にある亀戸天満宮(亀戸天神)の鷽替えへ朝から行ってみました。亀戸のものは、上の写真だと左から、一番左、3番目、5番目のものです。カールしたヘアースタイルのものは福岡の太宰府天満宮のもの。左から4番目の「日の丸」を持った鷽は、以前友人にいただいた東京国立市にある谷保天満宮のもの。使っている色は(亀戸のものでは羽に緑が使われますが)共通しています。

鷽替えの「木鷽」という授かりものは、実際にいる鷽という鳥がモチーフ(全然似てはいないかも知れないが)。人々がついた「嘘」と掛けていて、一年間のうちについた「嘘」を「誠」に取り替えるという意味で、開運、幸福を招くという意味があるそうです。鷽替えという行事は全国の天満宮で行われることが多く、各地で授与される鷽は、それぞれに形とデザインが異なります。

亀戸天満宮の鷽は、丸太状の木の角を面取りして出来たものに赤白黒緑で彩色されたなかなか力強い形をしています。小さいものから大きなものまで10種類のサイズにわたります。愛嬌ある微笑ましい姿ですね。今、郷土玩具を集める方々も多いようですね。これは媚びた可愛らしさ(例えば、ゆるキャラ)とはまったく違う視点でつくられたものだと思っています。だからぼくは、フォークアートに通じるようなこうした郷土玩具が好きです。

↓後ろはこうなっています。

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