SSブログ

鳥の形をした鉄の栓抜き [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8274b.JPG

これは、昨日行った「東京蚤の市」で買ったのではなく、その帰りに通りがかった家の近くのリサイクルショップで見つけたものです。どうしようもないようなものと一緒にガラスケースの隅に置いてありました。いくらですか?と聞くとお店の女性がう〜んと考えて、じゃ、50円で。と言われましたので買いました。南部鉄器のような風合いで錆びていますが、そこがまた良い。栓抜きとして使わずに、壁にかけておこうかと思います。普通のお店から、こういうモノを掘り出すのは楽しいですね。
nice!(4) 
共通テーマ:アート

大谷石採石場と教会を見にいく/栃木県 [美術・デザイン探訪]


IMG_8159b.JPG

先日、益子へ行った帰りに宇都宮にも寄りました。宇都宮市大谷は「大谷石」が採れる場所です。大谷石の採石場の跡を資料館として公開している大谷資料館へ行ってみました。階段を下って行くと、地下に驚くような巨大な暗闇の大空間があります。大谷石採掘も手堀りから機械堀りへとなり昔と大きく変わってきていることが展示で説明されています。資料館の近くには、上の写真のような場所も道端にあり見学することができます。よく個人住宅の塀などに使われているのは、ここの石なのですね。

続きを読む


nice!(5) 
共通テーマ:アート

東京蚤の市へ行きました [コラム]


caramel.JPG

今日は、京王多摩川駅すぐにある東京オーヴァル京王閣で開催されている「東京蚤の市」へ行ってきました。京王線の方面は、なかなか普段は行く機会が無いエリアですが、内容にも興味があったので行ってみました。すごい量の古道具屋さんが並び、古本屋さんも結構あった。ぼくも特に古本を中心に良いものが買えたので、また戦利品を紹介します。そして、帰りに世田谷線の松陰神社前から歩いて帰る途中に、カッコ悪いリサイクルショップに寄ったら、すばらしい鳥の形をした鉄の栓抜き(南部鉄のような風合い)が50円で買えたのでさらに良かった。今日行った「東京蚤の市」はカッコ良いお店ばかりが集まったイベントだけど、やはりぼくは「世田谷ボロ市」の方が断然好きです。あの雑多で普通のものも入り混じった中から自分だけの良いモノをチョイッと抜き出すことが楽しいしそれが目の訓練なわけだから。

写真は、明治の「ヨーグルトキャラメル」についていた「キャラメル」と入ったロゴマーク。なんだかいわゆるこういう感じのものを載せるのがとても久しぶりのような・・・最近、民藝とか郷土玩具とかの感じが多いので、一体どうしちゃったんだ?と思ってる方もいるかもしれません。でも、ぼくの中では民藝もグラフィックも全部繋がっていて(というか「繋げたい」と思っていて)、本質を見て行くことを大いに目指して、いろいろな良いものを見た上で自分が創作するということが自分にとってとても大事なことだと思っているのです。カワイイとかの「雰囲気のレベル」ではなく、そのものの成り立ちをもっときちんと見つめることが自分にとってとても必要だと。そう思うと、今見たいものというのは、雰囲気だけのものは、長持ちしないなという判断をして自然と除かれて、本物のものだけに絞られていく気がします。それを判断するのも、とても楽しい事なのかもしれないと思っています。
nice!(2) 
共通テーマ:アート

メキシコのフォークアート・鳥/民芸店ましこにて [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8152b.JPG

これは、「民芸店ましこ」へ行ったときにお店に置いてあったもので、あまりに印象的だったので、写真を撮らせていただいたものです。お店のかたに聞くと、たしか濱田庄司さんがメキシコへ行った際にお土産として買って来たものではないかとのことでした。それを聞くとますます気になる。このネコみたいな頭の形なのに、人間みたいな目をした鳥だという。すべてがヘンテコで最高で印象的すぎる。いいなあ欲しいなあ!日本の郷土玩具とともに、メキシコのフォークアートが今とても気になっています。
nice!(5) 
共通テーマ:アート

赤坂土人形の鳥/福岡の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8228bb.JPG

これは、福岡の赤坂土人形という郷土玩具の鳥です。荒い土を型で抜いてつくられる素朴なるもので、赤や緑で色が塗られていてザラッとした風合いの仕上げです。筑後にある飴細工店が本業の傍らで製作されているという。ほかにも犬、ニワトリ、兵隊、馬などのいろいろな形がある。見ているとなんだか落ち着く鳥なのです。ああ素朴なる形。

IMG_8236bb.JPG

nice!(4) 
共通テーマ:アート

室田窯を訪ねる/栃木県益子の民藝 [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8205b.JPG
室田窯のマグカップ

昨年益子へ行ったあとに、友人の宮良さん夫婦と神奈川県の横須賀にある益子焼の器店へ行ったとき、ぼくたちは益子焼の作陶家・室田嘉一郎さんを知り、いつか室田窯さんを訪ねてみたいと思っていました。今回それが実現しました。この益子の旅でぼくの中でいちばん思い出深い出来事となりました。こんなぼくたちの訪問の勝手な希望を、とてもあたたかく迎えてくださった室田さんご夫婦に心から感謝いたします。
写真のコーヒーカップ、とても気に入って買わせていただいたものです。このカップ、工房に同じサイズのものがなかなか見つからず、たくさん探していただきました。キリッとした佇まいと、益子のやわらかい茶色のバランスがとても好きです。室田さんの器は「民芸店ましこ」でも取り扱われています。(続きもお読みください)

続きを読む


nice!(3) 
共通テーマ:アート

浜田窯の器/栃木県益子の民藝 [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8190b.JPG

昨年も益子参考館へ行ったときに入口にある濱田窯のショップで筒形の花瓶をひとつ買いました。昨年行ってから1年経ち、やっぱり好きな器だなと思いながらもっと見たい気持ちで訪れました。今回は湯飲み、小皿、一輪挿しサイズの花瓶を買いました。とてもスタンダードな民藝らしさ(とぼくは捉えているのですが)を持った器だなあと感じます。あたたかい素朴さとモダンさ。そのどちらも勝っていないような絶妙なバランスとフォルム。どの器にも必ず感じられる程良い手の痕跡。選んでみると今回はなぜか線の模様のものばかり買ったけれど、指で掻き落としたものや、点の柄、揃ってない太い線による模様など、濱田窯の動きのある表現はどれも大好きです。そして益子の茶色のものも今度は選びたいと思う。益子参考館の入口の売店が一番豊富に揃っているのかと思います。

◎濱田窯
栃木県芳賀郡益子町益子3387
TEL 0285-72-5311
nice!(5) 
共通テーマ:アート

木村三郎さんの工房をいきなり訪ねる [民藝・手仕事・古道具]


kimurasan.JPG

この器は、今回の益子の旅で買ったのでは無く、鎌倉の民藝店で買った益子焼。わが家が以前から気に入って愛用している作陶家の木村三郎さんの丼鉢です。作家というより職人というスタンスで益子で物作りをしている方。その木村さんを、なんと今回の旅で突然に訪ねました。陶器市のエリアからちょっと原っぱを歩くこと20分?木村さんはいらっしゃるか分からないけれど、思い切って(とびこみで)行ってみると工房が開いていて、木村さんご本人がなんといらっしゃったのです。他の方は陶器市に出てしまっていて、とおっしゃってました。ぼくたちが茶色い益子焼の丼を愛用していることを伝え、急だけど来てしまったんですと伝えるとやさしい笑顔で迎えてくださった木村さん。そして「これ、もってく?」と湯飲みを2つ、新聞紙に包んで静かに手渡して下さったのでした。これはまた、とても思い出に残る飛び込み訪問。木村さんにお目にかかれてうれしかったです。しかし、これまたやってるやってる!

IMG_8101b.JPG
nice!(2) 
共通テーマ:アート

益子参考館、見つける動物モチーフ [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8087b.JPG

今回訪れたのは2度目の「浜田庄司記念益子参考館」。陶器市をまわる前に、大事な場所なのでまず訪れました。昨年は震災後の修復中だった部屋も全部見られてうれしい。浜田庄司作品ももちろんあるのですが、今のぼくの中で特に印象に残ったのが、世界各国の民芸品でした。ここは、浜田庄司が集めた数々の民芸品を見て工芸家や一般の人々にも参考にしてほしい、という願いから開かれた参考館という名の民藝館だそうです。外国のものは動物をモチーフにしたものも多く、印象に残るものが多い。今回、自分が印象に残ったものを載せてみようかと思います。なので、普通で言う「益子参考館の紹介」とはならないかも知れませんが。やはり、二度目に来るとまた前回とは見え方も違います。自分自身が今考えている事や見たいものにもよるのかと思う。(続きをお読みください。)

益子参考館
栃木県芳賀郡益子町益子3388/TEL 0285-72-5300
時間:9:30-17:00
月曜休(祝日除く・月曜祝のとき翌日休)
一般入館料:800円

続きを読む


nice!(6) 
共通テーマ:アート

Antiques 道具屋/益子 [喫茶・ショップ]


IMG_8109b.JPG

益子陶器市を見つつ通りがかって覗いたお店。この古道具屋さんは、なかなか品添えがすごかった。といっても何も買わなかったのですが。見ているだけでも楽しいお店、豊富な古道具の山。選び抜かれて置かれている感じがあり、魅力的なものが並んでいました。入口から人をひきつけるのが巧いお店だなと思った。

Antiques 道具屋
栃木県芳賀郡益子町益子3132-4
TEL 0285-72-0990
9:00-18:00/木曜休
nice!(4) 
共通テーマ:アート

一年ぶりに益子へ。 [民藝・手仕事・古道具]


sankokan.jpg
鳥のスリップウェア大皿(益子参考館)

一年ぶりに益子へ行ってきました。今回初めて陶器市の時期に行ったのですごい人出だった。去年行った益子の街とは違う景色という気がしました。陶器市自体は、正直なところ、ぼくにとっては良いものはほんの一部分だけというのが印象だけど、その中から自分が好きなものを探すというのが楽しいのかも知れない。安いから、有名だから欲しいとかでは、もちろん無い。自分にとって良い作り手を見つけたり、全体に陶器市はどういうものが出ているのか知りたかったから。今回、我が家ではおなじみの若手作家の佐々木康弘さんのテントで買い物し、あと何人か良いなという作り手の方がいらっしゃいました。陶器市は比較的若い世代の人や、近くに窯やお店を持っていない作り手やお店の人々が中心にテントを出して広場などで販売している感じ。もちろん共販センターなどもいつも通りに営業されていて、たくさんの人で賑わってました。

そしてもちろん益子の民藝館といえる浜田庄司による「益子参考館」にも行きました。昨年は震災のあとの(建物の)修復工事で、入れない部屋があったのです。その部屋は一番好きな色々な国々のものを集めた「世界の民芸」の部屋だったのでもう一度行けて本当に良かった。不思議なことに、あんなに陶器市は人がたくさんなのに、こちらは空いていました。それはぼくたちにとってはとても良かったけれど。そして去年に続いて参考館の入口にある「浜田窯」のショップで器を購入しました。浜田窯の器はどれもバランスが絶妙でぼくはフォルムも大好きです。民藝でもありながら、敢えて「デザイン」とでも呼びたくなる要素もあるように思います。とても気に入っもものがいくつか買えました。

で、さらに。陶器市にもだされていない室田窯(室田嘉一郎さん)の工房を訪ねることも大きな目的のひとつでした。室田さんは民芸店ましこでも器が取り扱われている実績ある方です。室田さんのところへ今回おじゃまでき本当にうれしかったです。とても素敵な器だった。そして民芸店ましこへも今回2回も行き、今回は迷ったうえで、我が家で前から欲しいと思っていた念願のものを買いました。これらのことは必ず後日書きます。今日はとりあえずここまで。
nice!(5) 
共通テーマ:アート

あたらしい依頼の絵を考えるとき [コラム]


IMG_3058b.JPG

また、新しい楽しい絵の依頼のお話が来そうです。いつも絵の仕事で新しい話をいただくと、とてもワクワクしたあとに、あれこれどうすれば良いかウーンと考えることになります。でも、すごく苦しんで作っているかというと、実はそうでもなかったりもします。いや、実際には作っている時は自分でも無意識のうちに、すごく頭の中でも考えているし、苦しんでもいるのだと思うけれど、でも集中してつくったあと、ああ出来た!となったときに後から作品を見ると、一体どうやって、どうしたからそうなったのか、あまりうまく思い出せないときがあります。そう、なんだか夢の中で自分ではない誰かがつくったような。そういう感覚ってオカシイのかなあ?そう、夢の中で自分の中の誰かが絵を描いたっていう表現が一番ぴったりかも知れません。手が勝手に動いている感じとも言える。これ、本当にぼくがつくったの?と不思議なことさえあります。いったい何なんだろうこの感覚は。あまり考えないことにします。
nice!(8) 
共通テーマ:アート

うずら車/宮崎の郷土玩具 [民藝・手仕事・古道具]


uzura_b 2.JPG

これは最近手に入れた郷土玩具で「うずら車」というもの。同じ九州の「きじ馬」とも雰囲気が良く似ていて、やっぱり車がついてる。このうずら車は、背の高さ7センチほどで、手のひらにちょうど乗るくらいの大きさです。顔のところの模様の感じ、全体の簡素な形。とても素朴で愛らしい。これは一体、どういう生き物なのかと思いますが、やっぱり鳥の「うずら」なんだろうか。そう思うのだけど、「木の葉猿」の猿といい、全然本物には似ていなくて違うところが、また良いなあと思います。
そういえば、以前、藤富先生に言われた言葉を思い出す。ぼくの作品の良さついて「実際にあるものを忠実に描いたのではなくて、自分の架空の植物や動物だから良いんだよ。」と言われたことがあって、あまり自分では考えたことが無かったけれど、それは確かにそうかも知れないなと思った。
nice!(7) 
共通テーマ:アート

ナゾの鳥の土鈴 [民藝・手仕事・古道具]


IMG_8016b.JPG

これは、先日発見したおばあちゃんの古道具というかリサイクルショップで買った鳥のカタチをした土鈴です。どこのものかはわかりません。郷土玩具にしては、ちょっとミニマムなデザインで、なんだかその点も気に入って、思わず手にとった鳥です。鶴のように見えるから日本のものだとも思うのですが、デザインとしては海外のものにも見えます。どっちにしても、素朴なる形。素朴なる形。
nice!(6) 
共通テーマ:アート

秋から冬へ [コラム]


IMG_1227.JPG

やっと暑い夏が終わって秋か、と思ったらもうなんだか寒いくらいの時間もあって、すぐ冬になる予感。一年はとても早く、もう少しじっくりと過ごせたらと思いながら過ぎて行きます。今年もいろんな手仕事を見てきた一年でした。って、まだ年末じゃないですが。そのことによって、自分たちの生活を見つめ直すことにも繋がっていると思います。自分たちはどうしていきたいのか。そこにも繋がります。そしてそれは自分が作品をつくっていくことにおいて、とても大事なテーマとなります。またひとつ、ぼくはやってみたいことができました。来年はトライしたいと思う、ものづくりにおける新しい事。
nice!(5) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。