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作品216_クリスマスカード [作品]


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クリスマスカードの作品が続きます。先日、素晴らしい声を持つ大好きな女性ボサノヴァ&ブラジル音楽の歌い手、吉田慶子さんから新アルバムのCDをお送りいただいたので、そのお礼にクリスマスカードを。プラス、妻はシュトーレンとパンを焼き、お返しに。なんとなく、吉田さんのカワイイ雰囲気を思い浮かべながら、絵もやはりカワイイ感じがいいだろうなあと思い、こういう色合いと構図に。久しぶりのチョイッとスピード感でつくる切り絵、なかなか楽しい作業でしたなあ。
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作品215_クリスマスも 当然 夜長デス [作品]


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今年の夏、鳥取の夜長茶廊の石亀さんから、たくさんの二十世紀梨を送っていただきました。それから、何かお贈りしたいと思っていました。クリスマスの贈り物にしようということになり、妻は天然酵母を使ったシュトーレンとパン、ぼくはクリスマスの絵をつくることにし、先日お送りしたところです。
段ボールに描いた夜長茶廊のマークをモチーフにした絵です。でも、切り絵ではなく筆を使って絵の具で描いてみました。最近なんかそういう気分のときがあるんです。手で描こうという気分のときが。はさみを使わずに手でちぎった赤と青(というより、あさぎ色)の帽子をかぶせて、なんかコドバを入れたいなあと思ってこんな風になったわけです。山陰、鳥取の冬はとても寒いらしいので、ピューッと北風も入れておきました。どうでしょう?
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CDジャケットアートワーク進行中。 [作品]


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いよいよ年末の感じになってきました。CDジャケットのアートワークを進めています。一度データをお送りして見ていただき、色の調整をして、もう一度お送りしたところ。
今回、今迄とは少し違う手法を取っています。手描きした線画からスキャニングしてmacのイラストレーター上で色を付けて、それをレイアウト。部品を手描きで作って加工するみたいなものです。ペンタブなどもありますが、ぼくはやはり紙に手で描くラインを大事にしたい。全部パソコンで作った絵とは絶対に温かみが違うはずだと思っています。この方法を取ると、いろんなことに応用できます。ぼくは基本的に、切り絵においても部品をレイアウトして絵を作っていくことが多いので、パソコンでの加工でも、切り絵をしているのと変わらないと思っています。うまく良いのができると良いです。
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作品214_トリベル/冊子「鳥取民工芸トラベルブック」表紙の絵 [作品]


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我が家が民藝の器について取材を受けた雑誌 nid(ニド)の11月20日号「民芸はあたらしい」の付録として付いた「トリベル=鳥取民工芸トラベルブック」の表紙に使われた作品です。そう、今回偶然にも、家の取材とイラスト仕事がダブルで載ることになりました。
絵の依頼をいただいたのは、この「トリベル」の編集・デザインなど全般にされているサーモメーターの宇野さんから。そう、サーモメーターはいつもぼくが行っている器ギャラリー中目黒SM-gを運営されているデザイン会社。今回、ぼくが民藝が好きでいろいろな窯を訪ねている事や、切り絵をやっていることからこのお話をいただき、何とも不思議なご縁がとてもうれしいです。

作品については以前にも触れたかもしれませんが、柚木沙弥郎さんの型染めの絵、というのがイメージというかお題でした。もちろん切り絵と型染めはまた違うので、まったく一緒にはならないと思いますが、柚木さんの型染めポスター集は買って眺めて考えました。特に切り文字が民藝の感じを強くするように感じました。

絵の組み立ては、
・「トリベル」のタイトル切り文字
・「鳥取」から、鳥
・「因州中井窯」の三色掛け分けの皿を顔に
・「大山」(だいせん)と雲(鳥取に行った時、大山は雲が多くてなかなか姿が見えないのが印象的だったから雲も描きたかった)
・民藝ふうのピッチャー
・「白バラ牛乳」から白バラ
・シンプルな形からできた三角形の模様(柚木沙弥郎さんの絵を見ていると、とてもシンプルな形を印象的に使っている)

・・・という内容を絵にして構成しました。二羽の鳥が、鳥取のモチーフでできた人に向かってるような感じに仕上げました。

雲の中にサブタイトルをいれてください、と依頼して完成形となったわけです。こういう、作品性をそのまま使っていただけるというのはとてもありがたい仕事ですね。この冊子、近いうち、鳥取県でも冊子だけで印刷されて配られる予定もあるとか。うれしいことです。昨年おじゃました因州中井窯さん、山根窯さん、石亀さんの夜長茶廊などなど、とてもうれしい鳥取の民藝スポットが載った必見の冊子です。見かけたら手にとっていただければ、ぼくもとてもうれしいです。

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障子の継ぎはぎの花 [作品]


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きょうは休日だけど、一日中家のことを片付けました。ひとつ目は、破れた障子の継ぎはぎ(この呼び方で良いのか?)。よく、破れたところを花のカタチとかに切った紙で貼ってあるのを昔見かけたから、やっぱり花かなと思って描いていたら、途中で雲が良いんじゃないかと思いつつ、やはり花になりました。だからこういう雲みたいな花なんだ。雲のような同じ形をした2枚を少しずらして両面から貼り合わせたので、こんな表情になっています。同じ形を切ってずらすことは、動きを出すために切り絵でよくやってる手法。この場合は良いんだか悪いんだかわかりませんがやらずにいられません。

あと、もうひとつはこのブログを描いているMACのパソコンを置いている机の上のほうに、棚をつくりました。簡単な棚なんだけど、ペンキを塗ったりしたもんだから、これが意外と時間がかかってしまった。何の棚ですかって?聞かれてないのに答えますが、それは郷土玩具の棚であります。当然ですから。それで、棚が出来たもんだから、早速自分の机とかに置いていた郷土玩具を試しに入れてみたんですよ。試しに。そうしたら、もうそれだけで結構いっぱいになってしまい「ああこれでいっぱい入るな」という計画でつくったにも関わらず、そのことには残念だ。すぐにいっぱいで入らなくなるよ。買わなければ良いのだけど、多分無理だから。

そして、それらが終わったら中目黒SM-gの器の個展へ。今回は益子の作家さん二人の「原泰弘・岡田崇人」さんの個展です。とても素敵な器が並んでいましたが、珍しく今回は何も買って帰りませんでした。好きな感じだったのですが!宇野さんから、11月20日に発売の雑誌nidで、鳥取民藝のトラベルブックのポップが本屋さんに出る?とかで、そのポップにも、冊子の表紙のぼくの絵が使われるとか!すごいじゃないですか!ということで、また明日も生きていきます。皆さま地震に用心しましょう本当に。
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作品213_TRIP WITH MANY FOODS [作品]


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(C)YUYA

映画「バグダッド・カフェ」からの影響。最初のシーンでは、太めの中年女性が大きなスーツケースの荷物を引っ張って、砂漠のような荒れた地を行く。ぼくたち夫婦は、遊びに出かけたり旅をすると、たくさんの食べものを買って帰ることが多い。まるで食べものを買いに行ったかのように ! そんなことを思い出してしまい、この作品ができた。食べものってやっぱり楽しいな。

----------------------展示のキャプションから

久しぶりに作品を載せましょう。2010年世田谷からスタートし新潟、京都、神戸と巡回した「ちょっきんきりえ展vol.5 映画の影響」から「TRIP WITH MANY FOODS」。映画を見てその影響を受けた絵をつくるというテーマだったこの展示。映画の様子の説明的な絵とかではなく、映画からの影響から出てくる、まったく自分自身の作品。
この作品をつくったのはもう随分前のことのように感じます。この頃、我が家にとって「モノ」よりも「食べもの」の比重がもっと大きかったような気がします。もちろん、今でも食べものは重要で大好きですが。このあと、鳥取などに行って民藝の世界に入り込みます。作品というのは、単に絵の表面的な構成や技術やデザインのことだけではなくて、そのときに考えたことが表れるので、後からみるとなんとも気恥ずかしいときがあります。1950-60年代のデザインのようで、色数を落としたカラーリングはなかなか気に入っています。モミジのような手が楽しいね。秋だしちょうどいいか!(適当)
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民藝とモダンデザイン [作品]


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最近考えた鳥取民藝と工藝の冊子の表紙は、柚木沙弥郎さんの型染めの絵によるポスターのイメージがお題でした。そもそもぼくが疑問に思っていたのは、陶器の器や民具などの道具などは、民藝というカテゴリーがダイレクトに理解できるように思うのですが、絵の分野で民藝と言われているのは、一体どういうものなんだろう?と今もハッキリとは分からずにいます。ビジュアルイメージでは、なんとなく「こういう感じだな」というのは何となくは分かるのですが言葉では言えない感じですかね。
それで、今回、表紙の絵を考えるときに、柚木さんのポスターのデザインをじっくり見ることになったんですが、何の要素が、その「民藝」らしさを醸し出しているのか、見て行くと興味深いです。でも、それは何なのか、やはり、はっきりとした答えはぼくの中では今のところ出ません。気づいた事は、素直で作為的ではない、気取ってないことが要素のひとつだとは思いました。そして、民藝とモダンなデザインというのは仲間でもあり、ゆるやかに繋がる関係にあるのではないかと感じました。自分の中でそう繋がったので、ぼくは真似ではなく、自由に自分の作品をつくれば良いのかもしれないと気づくことができ、そうすることにしたのです。
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作品212_鳥のウェルカムボード [作品]


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(C)YUYA 2013

少し前に依頼があって制作した結婚式のためのTAKASHIさんとTOMOKOさんのためのウェルカムボード作品。ウェルカムボードを作ってくれる人を探していたら、これまたぼくのブログに行き着いたのだとか。このブログ、なかなかやるなと思いました。
そして、実際にご夫婦(もう入籍はされてた)とお会いして相談したのです。結婚式をやるために、ウェルカムボードが欲しい。でも、式場とかで頼めるものは気に入るものが無いので、お願いしたいとのことでした。そう、名前が入っていてハッピーウェディング!とかでは無いのが欲しいのですね。そこでぼくの出番です。式場に飾ったあとは、家にも記念の絵としてインテリアとしても飾れるあたたかい絵。そう意識して作りました。

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作品211_連鎖反応 [作品]


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(C)YUYA

フランス映画「トラフィック」からの影響。
人があくびをすると移るという連鎖反応。
同じように、人が笑うと何となく笑ってしまうことってあるなと思う。
笑っている人から、その笑いが周りの人に移って行く様子。
顔の表情の絵というのは、
目や鼻や口のほんの微妙な配置の違いによって、
大きく変わってくるものなのだから、なかなか奥が深い。

--------------------------展示のときのキャプションより

もう3年前になるけれど「映画の影響」のときの作品です。展示を見られなかった方にとって、まったく見た事無いという作品も実は結構あるんですね。今手元にある作品で、まとめて展示ができたらなあと思うこともあります。でも、額を調達する問題とか会場の問題とか、いろんな問題もあり。いつかの目標にしておきます。
そんなことはさておき、ちょっと今日は鋭く書いてみます(そうでもないか?)。ぼくの作品では、女性たちに「かわいい〜」と言われるタイプの作品がこの手のモノでしょうか。幾何学的なものとか、クールなものは大抵、男性に好まれます。実は自分もそういうクールな作品の方が好きなんです。いや、もちろん両方好きだからこういうのも出来てくるのですがね!でも、展示のバランスを考えたとき、両方あると、クールな作品もあたたかみを帯びて見えるようなるようにも思うのです。唐突ですが、人の顔テーマの絵というのも、太陽の絵と同じで、永遠のテーマかもしれません。これは今見てもなかなか楽しい作品だなあと感じます。
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切れはし [作品]


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夜に試作をしています。これだっておとついの夜の片付けのときの切れ端だよ。このあとゴミ箱へ捨てられたのですから。マッチ箱はとても小さいので、絵をつける方法も限られてきます。そこが面白いところ。もちろん、小さいからその分細かく小さくしようという人もいるかも知れない。ぼくは、もちろんそうしません。小さいときにはモチーフを減らしてもっとシンプルに。そこがカナメです。
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形のつづれおり [作品]


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1・2・3という強さを変えられるとても古い扇風機で、いちばん強い「3」の風にあたりながら書いています。でも、2-3分するとすぐにそよ風のように弱くなってしまいます。モーターが昔のだからか。ワークショップの告知のためのコースターの試作がだいたいできました。こんどはマッチラベルに取りかかります。まとまった時間を何日か取れたらすぐできるんだけど、なかなかそうも行かず。なかなか辛いところ。しかし作品というのはやればやるほど面白くなるなと思います。今回は素晴らしいモダンデザインを扱う会場なので、ちょっとそれを意識したクールな感じの作品にしてます。
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絵をつくるときの考え方 [作品]


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ワークショップに向けてまたちょっと試作をしています。ぼくの場合、イラストを考えることはデザインと表裏一体の関係があります。イラストとデザインは違うことだということは、分かっていらっしゃらない方も多いかも知れませんが(ぼくもイラストを始めるまではよくわかりませんでした)。その話しはさておき、いかにシンプルで単純な形(もちろん考えた上での単純)を使って絵を作るかということをぼくは普段考えて絵をつくっています。それは、言い換えればいろいろにアレンジが効くということにもつながります。例えば、小さな正三角形を使って何かの模様や絵をつくる。正三角形を並べ替えることで、無限にパターンのヴァリエーションが生まれます。また、三角形ひとつだけを取り上げても全く別な絵ができますね。ここで具象と幾何学の間を自由に行き来ができたりします。そういう風に、ちょっと見方を変えるとまったく別なものになる楽しさを味わってもらえるワークショップもしてみたいなあと思うのです。ぼく自身がいつも楽しんでいるように。

↓こんなふうにもできるよ

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エンバリーおじさんの絵 [作品]


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絵本などでも有名なエド=エンバリー(エンバリーおじさん)が一般的に誰でも絵を描けるような手法(描き方)を示しています。バックの色を1色におさえ、そこに単色の線画で顔を入れるとシンプルに洗練されたイラストが出来あがる。「顔をかこう」という絵本も出ていてとても楽しいし、これなら誰にでも描ける!と思わせる大きな説得力があります。
こうした手法を一般に示してしまうのは、ある意味、作家の作品を真似させるようにも見えるのですが、多分それは違う。顔ひとつにしても、線をフリーハンドで引く時点で、文字と同じようにその人その人で違いが出るから、その人だけの絵になるのだ。一般性のある形に、いろいろな線画を合わせる。何かワークショップなどでも使えないかなと思いめぐらせたりします。上のイラストも、スタンプで押したリンゴに、サインペンで顔を描いた、エンバリーおじさんと同じ手法のもの。
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作品210_ナマイキな顔はどれ? [作品]


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「地下鉄のザジ」からの影響。
ナマイキざかりの少女ザジのやりたい放題が楽しい映画。
ナマイキな顔ってどういう表情だと思いますか?
上の絵から、選んでみてください。
答えは・・・どれでもない。
ナマイキというのは、表情などではないのだった。
多分、誰かにとってそのことがナマイキだったり、
そうでもなかったりする行動のことだから。
(C)YUYA

--------- 展示のときのキャプションより

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コンビ [作品]

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涼しい気分をください。スーッとするやつを。
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作品209_トトスクキッチンがオープン。祝 [作品]

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友人の中野エリさん(エリリンさん)が、江戸川橋にトトスクキッチンという食のアトリエをオープンしました。いままでにカフェをされていたり、ケータリングなどされたりいろいろ活動されていた方です。音楽のライヴ会場でもよくお会いしたり、ぼくのちょっきん個展にもよく来てくださってたエリリンさん。ひとこと、おめでとうを言いたかったので、前の日に、このまえのワークショップの手法でスタンプをつくり、コースターをつくってみました。食べものだなあと思ったからフルーツバスケットです。フルーツなんて言ってもリンゴだけになってるじゃん。まあカワイイからいいか。インテリアもシンプルで素敵な空間に、エリリンさんの手作りのおいしいフードが用意されていて、ごちそうになりました。どれもおいしかったです。そのうえ、こんど移動カーでカフェを始められる合羅さんもコーヒーを入れておられて、2杯もいただいてしまいました。これもおいしかったです。ではでは、エリリンさんオメデトウゴザイマス!!っと。(C)YUYA

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作品208_ハンモックカフェ11周年 [作品]

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姫路にあるハンモックカフェは、最近ほんとに進化してるなあと注目です。中村さん夫妻の活動がどんどん広がっていて、とても素敵なことだなと陰ながら応援しています。いつもいつも、会うたびにとても温かいお二人。9年目はマッチ箱のリクエストをいただいて9ちゃんを作り、10周年には「10」の絵のカードを勝手に作ったので、11周年もまたカードを勝手にお送りすることにしたんですよ。ほんとうは、11周年は5月25日だったそうですが、なんだかこの時期、いつも忙しいことが多くて今回も少し遅れてしまいました!
作品は、シンプルで楽しいやつ。そう、単純で楽しいやつだよ。二人で11。いや、二人が11?コーヒーカップでドンブラーの11周年の日々をあらわしました(謎)。カップで海へ出ちゃうわけ?そういうこともたまにはいいかもしれない。たぶんコーヒーカップじゃあ、バランスをとるのが大変です。変な絵を思いついちゃってスミマセン!蝶ネクタイといい、なんだかちょっとオカシイなと思いましたが、手が勝手にグリグリとハサミで波を切り、手が勝手に仕上げました。手が。(C)YUYA

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作品207_輪田建築のシンボルマーク [作品]

 
 
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鳥取で活動されている輪田建築の輪田(りんだ)さんのシンボルマークを作らせていただきました。いろいろと考えながら、出来上がったのは5月頃。実は輪田さん、夜長茶廊の石亀さん夫妻のお友達で、夜長茶廊のオープン前にお店の内装などもご担当されたのだそうです。石亀さんがそのお礼の意味を込めて「サプライズで」作ってくださいと、ぼくに相談をくれたのでした。なので、珍しいパターンですがご本人は最後まで知らないところで、石亀さん→輪田さんの奥さまへ相談という手順でデザインをすすめ、どういうのが良いかあれこれ思案して進めていったのでした。別のアイデアとして、鳥取にある大山(だいせん)をモチーフにしたもの(これも良かったと思いますが)などもありました。結局、木をモチーフにしたこの案になりました。以下、解説です。

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ワークショップの方法と意味 [作品]

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(↑ぼくがwhytrophyのワークショップに参加して作らせてもらったもの。)

「太陽と星空のサーカス」の中で開催させていただいた2日間のぼくのワークショップが無事終わりました!勉強になったことが多かったなあと実感しています。たくさん参加していただき心から感謝いたします。一緒に何かをつくるというのとはまたひと味違うもので、ワークショップを開催して「やってもらう」という立場。何度か「先生」などと呼ばれて戸惑います。

今回、ワークショップを引き受けて一番大事にしたかったのは、当たり前かもしれないですが、一般的なやりかたで誰にでもできる方法でなにかを作るというところです。ぼくがもともとやっている「ちょっきんきりえ」という一連の作品も、そこが重要ポイントでもあるのですが・・・誰にでもできる方法で、自分だけにしかできない作品をつくること。それを、ワークショップで皆さんにやってもらいたいとぼくは願いました。それを実際に短時間でできるモノに置き換えて、分かりやすく明快な方法で。でも、ぼくの作風を押し付けない自由につくれる展開を。あらかじめ書いてある絵をなぞって切ってもらって作ることなどは、ぼくはあまり意味がないと思っています。

今回どうなるかと思いましたが、やってみて得るものがとても大きかったです。なにかを作るときの意図、そして感情。それが伝わってきて目が離せない瞬間がありました。参加してくださったかた。そして興味をもって会場のぼくのテーブルを覗いてくださった方。心から感謝いたします。また、どこかでお会いしましょう。今回のチビッコたちの本当の意味での作為の無い「かわいい」作品の写真は、ぼくの宝ものであります。どうもありがとう。

そして、ワークショップ全8回を終えたあと、イベント全体をブラブラと見ていたら出展していたwhytrophyの高澤さんご夫婦を発見。以前、世田谷で毎年展示をしたときによく会場のお店でお会いしました。「作っていきませんか?」といわれて、じゃあやってみようと。これ「ロゼット」といって、シャレた人たちの間で話題なんだそう。もともと、勲章みたいな意味があるうれしいものなんですね。小さな円形の中に絵を描いて、布の色を2種類選んだらあとは加工してくださいます。ぼくは自分の好みで色数を減らしてこんな感じにセレクトしたら、知らずと思い切り自分らしいカラーリングになってて面白いなと思いました。今回、初めて自分のワークショップを開催した良い記念にもなりましたー!!
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マッチラベルWSのための試作。 [作品]

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明日からワークショップ。直前になりましたが、マッチラベルワークショップのための試作です。マッチラベルは、スタンプをつくるコースターとは違い、ごらんのように切り絵そのもので完成させるので、自分はやってみなくても教えられるかなと思っていたのですが、やっぱりみなさんに教えるのだから自分も一度はやってみなければと思ったんです。
台紙に使ったのは英字のペーパーバックを切ったものなど。そこに色紙を切った切り絵を載せています。台紙がマッチ箱の固い紙なので、なかなかやりやすい。ノリを付けてから、台紙を箱に貼付けるときなんかが、多分やったことないかたは難しいのかなと想像しますが、そこは慣れですね。こういうもともと温かみのあるモノには、サクッとつくったラフな感じが合うような気がします。あまり細かいものではなく、ごくシンプルで手のあとが残っているザックリ加減がカワイイかと。そして、やっぱりぼくは自分が自分でつくりたいタイプなんだなー、と改めて思う。気楽に何かをセンスのままにつくるのは楽しいです。

5月25日(土)26日(日)「太陽と星空のサーカス」
YUYA|ちょっきんきりえワークショップ
ワークショップいよいよ明日からとなりました。会場でのその場での参加も可能な時間もありますので、ぜひお声掛けください。空きがある時間も何名かのお申し込みがすでにあるので参加ご希望のかたはご予約ください。また、会場ではTシャツやポストカードセットなど、グッズも販売します。

◎ワークショップの詳細&申込方法
http://chokkin-kirie.blog.so-net.ne.jp/2013-05-02

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丹波トリオ [作品]

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そういうことだってある、そういうことだって。
ウハウハだよ。水のんで寝ようっと。
また朝がくるのか。さよなら!
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作品206_音楽的な北欧風ウェルカムボード [作品]

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(C)YUYA 2013

最近作品を載せてなかったですね。少し前に仕上がった絵で、TETSU&SAHOさんのためのウェルカムボードです。ずいぶん前にお話をいただき、ご本人と打ち合わせして実際に絵を考え始めたのは数ヶ月前のこと。結婚式のウェルカムボード、というのはよくある依頼なのですが、今回はいつもよりはご希望がはっきりしていたように思いました。自分の絵が、最近はまたシンプルな方向に向かっているのを感じます。特に、こうした絵は、モチーフの大きさと、その「すき間」とのバランスが最重要ですね。なんて思いながら作ったのでした。全体図はつづきに。

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続・コースター試作 [作品]

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昨日ほぼ夜から、5月25・26日のワークショップでやることになったコースターを試作しました。やっと、作るために使う素材について決まりました。ハサミで切れて、かつスタンプにしたときにキッチリときれいに陰影が出ること。試行錯誤をして、厚紙/ビニールシート/木そのものは全部×。コースター自体が、結構ザラッとした風合いの紙質をしているため、厚紙でスタンプにすると、押し付けたときに台紙とスタンプ自体の厚紙と、両方にインクが吸収されてしまい、きれいに出ません。ビニールシートは、固いのでうまく押しにくい感じ。木は固く厚紙と同様の理由で×。・・・なんていう分析もしつつ、やっとゴムシートを使う所まで行き着きました。とはいえ、簡単にハサミでも切れなければいけない。どの厚みのシートを選ぶかも重要です。
今回、試作してみたシンプルな音楽的な絵を少し紹介します。もちろん、ワークショップでは参加したかたの自由な絵をつくっていただきます。楽しみですね!きれいすぎない、このザックリしたノイズが入った風合いがまた温かみがあって良いのかなと思ってます。
ワークショップは事前申込制で、いくつかの時間をすでに締め切っていますので、お早めにどうぞ。

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コースターを試作 [作品]

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昨日はワークショップのためのコースターを試作してみました。絵柄は何でも良いのですが「太陽と星空のサーカス」というイベントなので、太陽に。ワークショップでは、もちろんみなさんの自由な絵をつくってもらいます。
簡単に考えていたけれど、なかなか納得できません。というのは、(ワークショップはみなさんがつくる場ですので)この作品がどうこうということではなく、みなさんにやっていただく手法と道具についてです。当日を迎えるまでに研究!人に教えるということは、多分何事においても大変なことなのです。自分で全部やってしまうほうが、多分はるかに楽なんでしょう。そら、行くぞッ!!なんだか今、珍しいノリなんですぜ。

◎「太陽と星空のサーカス」ワークショップ参加募集中!
ぼくもワークショップを2種類します。
詳細はこちら。どうぞよろしくお願いします!
http://chokkin-kirie.blog.so-net.ne.jp/2013-05-02
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作品205_WAVE [作品]

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映画「夕なぎ」からの影響。
二人の男性との間で揺れ動く、複雑な女性の気持ち。
そういうテーマから、気持ちが揺れ動く〈ゆらぎ〉のようなものを
幾何学的な絵にしてみようと思った。
オーガニックで、規則的ではない曲線による動き。
2つの波オレンジとブルーが微妙に重なり合う場所。
人の気持ちというのはとても難しいものだ。

----------展示のキャプションより
(C)YUYA

幾何学的作品は、自分としてはとても好きなものです。本当はこういうのを(こういうのだけを?)たくさんやりたいと思うこともあります。でも、わかりやすく動物や人の顔が入っていたり、そういうのがカワイイー、というご感想もいただくので、やっぱりそれも必要なのかなと思います。
この作品はポストカードにもなっていますが、前々回の展示「映画の影響」のときのもの。雅子さんが選んだ映画の中に「夕なぎ」というフランス映画がありました。細かい内容は(観たのが随分前で)時間が経ってしまって忘れかけていますが、男女の気持ちを描いた内容。実は、こういう曲線、言い換えれば図形は、一番何かを表す、ということにダイレクトに使えるのかもしれません。笑ってる顔の表情を絵にするとかよりも、もっと直接的に表すというか・・・というようにふと思いました。水色とオレンジは、半透明の紙を使って、重なりが見えるようにして効果を出しています。
タグ:映画 作品
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作品204_IDEAS 予感 [作品]

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「小さな恋のメロディ」からの影響。
少年が朝ごはんを食べるシーンで出てくるダイニングルーム。
タマゴをモチーフにした、なかなかきれいな柄の
壁紙の部屋だったと覚えている。
タマゴ。中をうかがい知ることができない不安というよりも、
ぼくは希望や楽しい予感だと思いたい。
だから、良い予感とアイデアを
たくさん隠し持っているにわとりを描いてみた。

-----------展示のキャプションより
(C)YUYA

にわとりというのは、なんだか楽しいイメージがある鳥だと思う。タマゴというのは、中が見えない分、何かを予感させるもの。目玉焼きなどをするときに、パカッと割ったら黄身が2つ入ってた!というのも楽しい。楽しいことを企んでたくさん隠し持っているにわとり。それは歩き方もなんだか得意げでこっそりしている。
この絵は今でも家にありますが、「映画の影響」で発表したもの。雅子さんが選んだ「小さな恋のメロディ」というかわいい映画を見てからの影響でつくりました。京都へ展示が巡回して「ヘッジホッグギャラリー」でのDMハガキの絵に使いました。
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作品203_TASTY〈だから、おいしい〉 [作品]

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「バベットの晩餐会」からの影響。
おいしいものに目がない人。ぼくはどちらかというとB級のものでも、
おいしいおいしいと食べる方だが、やはり誰かと一緒に食べるから、
おいしいものはよりおいしいのだと思った。
2色だけの絵というのが結構好きだが、今回は赤と白黒だけでつくった。
色を減らすと、絵がより印象的になると勝手に思っている。

-----------展示のキャプションより
(C)YUYA

ぼくは大学を出てから結婚するまでの7年間ほど独り暮らしをした。一人だと、ごはんは割とどうでも良いや、となってしまうことも多かった。一人で食べてもなあーというのもあるし、自分のためにごはんつくって食べるなんてめんどうだと思ってしまうことがとても多かった。いつも、おにぎりとか、そのまま食べられるパンとか、肉まんとか買って食べていたような・・・不健康のルツボ。もちろん、一人の時間に楽しみに食べるものもある。たこやきとか、カップラーメンとか(具体的!)。そう、でも食べ物は誰かと一緒に食べるから、より美味しいと思うのだ。っていうのを絵にしたのがこの作品。5回目の新作展「映画の影響」で発表した絵で、映画「バベットの晩餐会」を観てからつくった。映画の中では、晩餐会のシーンでたくさんの人がひとつのテーブルを囲んで、それは楽しそうで幸せな食事風景となっていたのが印象的だった。この絵は今、姫路のハンモック・カフェに飾られています。確かにあのカワイイ未来住宅のような空間にもピッタリだね。
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作品202_夜長茶廊 シンボル for 綾子さん「鳥取コーヒー・ガール」 [作品]

 
 
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(C)YUYA

さて「夜長茶廊」のシンボルマークの最後の発表は、奥様の綾子さんのマーク。名付けて「鳥取コーヒー・ガール」。石亀さんの「ミスター・コーヒー豆」でも書いたように、メインシンボルの「スプーン」以外に2つ、それぞれの個人名刺などに使いたいというご希望をいただき、仕上げました。この雰囲気、女性は好きだろうなと思いましたが、やはり!綾子さんはこれを気に入ったようです。嬉しい思うツボです。(つづく↓)

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作品201_夜長茶廊 シンボル for 石亀さん「ミスター・コーヒー豆」 [作品]


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(C)YUYA

先日、結構な反響をいただいたと思われる「夜長茶廊」のメインシンボル「スプーン」。実はまだ続きがあるんです。お店のメインシンボルをつくるということで承りました、このお仕事。途中、アイデアを選んでいただくにあたり5つ案を出しました。その中で、石亀さんによれば「スプーン」はすぐにメインシンボルに決まったようなのですが、あと2つがどうしても気に入って迷ってしまっています・・・と石亀さんたちからの告白が!あと2つを、それぞれの個人名刺などに使わせてもらえないかというご相談がありました。一瞬どうしようかなと思ったけれど、でも。そもそも石亀さんたちのために一所懸命考えたマークです。気に入ってくれたなら使っていただければ!とぼくは素直にうれしくOKしたのでした。でも、5つのうち3つを使いたいと気に入ってくださるなんて、石亀夫妻とぼくはとても相性というか感性が近かったんだなとうれしく思います。ありがとう!さて、この「ミスター・コーヒー豆」は石亀さんのためのマークです。つづく↓

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作品200_雨のコンポジション2 [作品]

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これも「シェルブールの雨傘」からの影響。
水玉ではなく、直線で雨を表すとどうなるか試してみたくなり、
もうひとつの雨の絵をつくってみた。
雨の落ちる速度や粒の違いにより生まれるズレにより生まれるランダムな美しさ。
同時に、何かと何かのつながりを示しているような絵にもなった。
今回のこの2枚の絵では、傘を描かずに雨を表現した。

----------展示のキャプションより
(C)YUYA

作品199に続いて「その2」。点に対して線で表す雨。手をつないでるようでもあり。雨のようでもあり光のようでもあり。これをつくる前に観た、雅子さんがセレクトした映画「シェルブールの雨傘」のように、絵の中では、映画の音楽も相まって、雨を美しいイメージで捉えたいと思いました。そういえば去年あたり、ひどいドシャブリが降って急に止む、というのが結構あったなと思い出します。
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